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休職中はどうして罪悪感を感じるのか

みなさんは、うつなどのメンタル疾患になったときに、とてつもない罪悪感を感じたことはないでしょうか。

人によって何に対して罪悪感を感じるか事情は異なるでしょうが、おそらく仕事を休んでいることについて、職場への罪悪感ではないでしょうか。

急に休んだから引継ぎもできなかったな・・・
俺の仕事、周りの人や係長がやってくれてるんだろうな・・・
明日、お偉方を前にした大事なプレゼンなのに休んじゃったな・・・
担当者の俺がいなくなったらお客さん困るだろうな・・・
ごめんよごめんよ。。。

仕事を急に休んだら、それは罪悪感を感じるのは知っているけど、さらに加えて「自分は悪いやつ」と責めてはいませんか。そうなると罪悪感を超えて罪責感といえます。

この、罪責感について、わたしなりに考えてみました。

「悪いことしているなー、申し訳ないな」どころではなく、「じぶんは悪いやつだ!」となっていて、頭が混乱しているのではないでしょうか。

こんな悪いことをしている自分はいないほうがいい、職場に戻る資格はない、みんな怒っているに違いない、逃げたい、辞めたい、そういう罪責感になり、じぶんを傷つけている。

とてもわかります。
わたしも最初の休職(うつ)の時は、常に頭が罪責感に支配されていました。

でも今、考えてみると、こうも思えます。
その罪責感こそが、うつなどの病気の症状ではないのか。

元気な時の話ですが、職場だったり、仕事に対する罪悪感は、周りは忙しいのに、職場で一人だけ有給休暇を取って海外旅行に行ったら、それは誰だって少しは感じると思います。

「ごめんね、一人だけ休んじゃって。てへぺろ」

つまり、てへぺろレベルの罪悪感です。

しかし、このてへぺろのレベルをやたらに増大させ、極限までじぶんを責めてしまう罪責感こそが、うつの正体ではないのか。

病気が治ったら、そこまで悪く感じなくなるのではないか。それこそてへぺろなのではないか。
そうは言っても、何か月、1年も休んだら、てへどころではないよ、今回はマジでヤバいよ、おれってどうしようもないやつだよ、会社辞めて責任取るよ!今はあなたもそう思っているかもしれません。

・・・そんな風に考えてた時期が、俺にもありました。(AA略

ですが、投薬(自分の場合はレクサプロ)がうまくいき、薬が体に馴染んでくると、その罪悪感の正体が見えてきました。

わたしの場合はこうです。

うつの症状(罪責感大=超焦り=めっちゃ不安) 休職1〜2ヶ月

(投薬) 

(副作用で眠くなる) 休職2〜3ヶ月

不安が消える

焦りが消える

(副作用で無気力になる、頭がぼやける) 休職3〜6ヶ月

休みまくる(とても重要) 休職6ヶ月〜

もういいや感(罪責感から罪悪感に移行する) 休職8ヶ月〜

なぜか罪悪感がやわらぐ

うつの症状が減る(ちょっとだけ不安だったり疲れたり) 

てへぺろ罪悪感 復職前(1年後)

あなたはそんなに悪いやつではありません。
病気=うつ に支配されていただけです。
むしろ、罪悪感から解放されるまで会社を休むのがいいと思います。

長い有給を消化して戻ってきたと思ってください。

だから、罪責感に押されて退職はやめてください。

実際のところ、職場の皆さんは怒っていませんし、まぁ、仕方ないよね、そんなに休んで大変だったよね、って言う感想だと思います。
というか、

わりと、どうでもいい

自分が正常だったころ、隣の職場の人が休職してたらどう感じるか、想像してみるとわかると思います。

そりゃ周りでフォローしたり、上司がいろいろやるんでしょうけど、そういうのって自分にも経験があるのですが、

わりと、どうでもいい

よくある光景。

まともな社会人なら、病気の人を責めたりしません。

そういうもんです。

だから、あなたは悪くない。

復職初日にてへぺろはやめましょう。


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