魂よ帰って来て!
『これは2019年の2月にFacebookに投稿した文章です。』
もう10年以上前のことになるが、霊能師匠が、
「自分の魂に『帰って来て!』と呼びかけなさい」
と教えてくれたことがあった。
別に僕に対して個人的に言われたことではなく、
霊能師匠のスピリチュアル道場に来ていた人全員に言った、
一般的な話だった。
このことについて少し解説を加えると、
人間には生まれる前から決めていた、
自分の目標というか、課題があって、
ここではそれを「魂」と呼んでいる。
魂は「正義」とか「平和」とか、
そういう優等生的な目標ではなく、もっと個人的な課題である。
もちろん「正義」や「平和」を
自分の魂にしている人もいて、
そういう人は、キング牧師とかマザーテレサのように、
そのジャンルで偉業を成し遂げているはずだ。
ところで人間と魂の間に割って入って、
その人間が魂を成就するのを
阻止しようとしている存在がいる。
それが「宗教」であり「神様」である。
神様は非常に巧みな手練手管で、人間の心を支配して
そこに居た魂を追い出してしまい、
代わりに「教義」というプログラムをそこに入れてしまう。
つまり「洗脳」だ。
追い出された「魂」は、
例えば「神様」の元に保管される。
しかし本来はその人独自のものだから、
いくら金庫のような場所に大事に保管されていても、
本人の元に戻らない限り、その特性が生きることはない。
魂とその人は強く結びついているから、
その人が「帰って来て!」と呼びかけさえすれば、
どんな厳重な金庫でもするりとすり抜けて
その人の元に戻って来てくれる。
だから自分の魂に
「帰って来て!」と呼びかけなさいと、
師匠は教えてくれたのだ。
僕もすぐに自分の魂に
「帰って来て!」と呼びかけた。
そこまではいいのだ、問題はその後だ。
僕が呼びかけて
ちゃんと魂は帰って来てくれた。
ところが僕の心には、
その魂がほっこりと落ち着く場所がなかったのだ。
僕は前世で宗教を信じ過ぎて、
修行して修行して、
心をガチガチに固めてしまい、
魂が戻って来て、
落ち着くスペースがまだ空いていなかったのだ。
それで僕の魂は
僕のそばまで戻って来てくれているのだが、
僕の心に戻って来ることはできず、
僕の周りにフワフワと漂い続けているだけなのだそうだ。
今度(2019年の)3月いっぱいで、今の仕事の契約が終わり、
次の仕事を探さなければならないのだが、
どんな仕事につけば心が落ち着くのか、
僕は何のために生まれて来たのか、さっぱり見当もつかないのだ。
うちの奥さんもかつてはそうで、数年前にある経験があって、
それを乗り越え、魂を取り戻して、今は落ち着いているそうだ。
僕と奥さんは「魂を取り戻さなければならない」という、
同じ課題を持っていたので、出会って結婚するという縁ができた。
僕は奥さんのアドバイスを参考にして、
自分の心の中の魂の玉座を空け、
戻って来た魂さんに
その場所にほっこりと
落ち着いてもらわなければならないのだ。
『そしてこの後どうなったかというと、僕は2020年の1月にお弁当の宅配の仕事に就き、結構大変な仕事だったが、黙々と一年間続けた。そして1年後の2021年の年末に実家に帰り、宅配の仕事を辞めて高齢の母の介護をしていた父の手助けをするために、一ヶ月ほど福岡の実家に滞在することを決意した。2月の初旬に母が老人ホームに入所し、無職の状態でまた熊本に戻って来た。魂はどうかというと、おそらくまだ戻って来てはいないようだ。
これからまた呼び戻すよう頑張ります。』
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