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はじめての法事

これは2021年の11月4日に
Facebookに投稿した文章です。

昨日亡くなった義父(奥さんのお義父さん)の
7回忌の法事に鹿児島のお寺まで行きました。

僕と奥さん(長女)、義弟(長男)と、その奥さんと娘さん、
義妹とお義母さん、そして、義妹が交際中の男性の
総勢8名が2台の車に分乗しての大キャラバンです。

いつもはお寺の仏壇みたいな合葬墓に、
お線香をあげる程度のご挨拶ですが、
昨日はお坊さんにお経を上げてもらってご説法もしていただくという、
本格的な法事で、僕はこんな法事に参加したことも、
お坊さんの生お経を聞いたのも初めての経験でした。

うちの母親はキリスト教徒で、
度重なる父の転勤で親戚とも離れて暮らしていたので、
お寺にまつわるイベントに参加したことがこれまでほぼなかったのです。

それで、お坊さんがあげているお経の中に、
時々「サンミャクサンボーダイ」という言葉が
出て来ているのが聞き取れて、
この言葉は般若心経にも出てきていたなと思って、
家に帰ってから般若心経の入門書を見たら、
「サンミャクサンボーダイ」というのは、
般若心経の後半部分に出てくる
「阿耨多羅三藐三菩提(あのくたらさいみゃくさんぼうだい)」
という部分の中にある、三藐三菩提(さんみゃくさんぼうだい)であった。

この部分はサンスクリット語の音に
そのまま漢字をあてはめているだけで、
漢字を見ても意味はわからない。

元のサンスクリット語は
「アヌッタラー・サムヤックサンボーディー」で、
「無上・正等・正覚」というような意味になるようなのだが、
それでも難解なので入門書では、
「このうえない正しい完全な悟り」と解説されていた。

このあたりが写経していても、
文字も難しいし、意味もわからないので、
一番書き損じやすい部分である。

この部分のことをなんとなく覚えていて、
お坊さんのお経を聞いて
「あの部分と同じだ」と判別できるなんて、
さすがに僕は元修行僧である。

ちなみにうちの奥さんのお義母さんは
「エ〇バの証人」の信者なので、
このような行事にも、お金は出すけど不参加である。
飲み会で乾杯もしないしね。

お寺の敷地に立ち入ると、
お釈迦様が出す怪光線を浴びて、
被曝するとでもいうのだろうか、
駐車場の車の中で一時間くらい待っていた。

うちの母親もキリスト教徒だったので、
同じような理由から、
仏教的な諸行事とは一線を画していたのだろう。

今はまだお元気でいらっしゃるが、
いずれはあなたの望み通りに呪われて、
望み通りに悲惨な結末を迎えることができますけど、
そのときには僕たちには、
迷惑をかけないでくださいねと祈るばかりである。

ちなみにこのキリスト教徒の母親は、
昨年、2022年の8月に、
望み通り神に召されました。

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