福岡介護日誌 2021年1月27日

先程、初めての大便処理をしました。
僕が土曜日(23日)に福岡に来て以来初めてだったのですが、
きっと相手が僕なので、遠慮したり緊張したりして、
大便が出なかったのだろうということになりました。
そういえば僕も福岡に来て以来、まとまった便は出ていません。
親子なので、こういうお腹具合も似ているのでしょうか?

もうすぐ母親が、老人ホームに移るので、
聖書とかなんとか、必要な身の回り品を
選んで用意しておけよ、でも神様なんていないけどなと、
父が憎まれ口を叩いています。
たしかにこの機会に、神様も断捨離すればいいのにと思います。

母は我が家で一人だけクリスチャンです。

ウンコをしてお腹が空いたのか、早めの朝食をご所望。
昨夜の残り物を急遽用意、肉は超高級前沢牛!

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牛肉をモゴモゴ食べている母に、
「みさをばあちゃん(母の母)わかる?」と聞くと
「もう死んだ」と答える。
「ゆりえ(僕の奥さん)はわかる?」と聞くと、曖昧にうなづく。
「みさをばあちゃんがこの辺にウロウロしてたから、
ゆりえが霊界に上げてくれたよ、
神様を拝んでる暇があったら
ゆりえの写真を拝んどきな」
と言っておいたが、
果たして伝わっているかはわからない。

母のオムツを処理したので、
指に微妙にウンコの匂いがしている。
淀川長治さんがお元気な頃、
お母様がお亡くなりになって、
その時にインタビューで、
「お母様が死んで悲しいので、
最後に着ていたパジャマを
洗わずにとってあって、
時々こびりついたウンコの匂いを嗅いで、
お母様を思い出している」
と言っていて、気持ち悪いなあと思ったのだが、
こんな感じだったのかなあと思う。
別に僕はそこまで母を慕ってはないけど。

結局みさをばあちゃんの遺影は見つからず、
代わりに見つけた別の写真に話しかけておいたので、
それでいいだろうと父と決めました。

そして今日、また劇的な展開がありました。
うちの奥さんのゆりえから電話があり、
「みさをばあちゃんってきつい人だった?」と聞くので、
「結構きつい人だったよ」と言うと、
「やっぱりね」というような反応でした。
ちなみにみさをばあちゃんは、
僕が高校生の時に亡くなっていますので、
当然ゆりえは会ったことはありません。

みさをばあちゃんは
子供を9人くらい産んでおり、
姑からはいじめられて、
なかなかな人生を送った人のようで、
うちの妹がちょっとボーっとしているところや、
今の母が、ボケたような、
不甲斐ない姿であることが許せないらしく、
父に乗り移って虐待まがいの
言動をさせていたようなんです。
それをうちの奥さんが
なんとか、言い聞かせて、
霊界に上がってもらったそうです。
本当にゆりえの霊能力ハンパねえ。

母が夜中にチャイムを鳴らすと、
「ポッポー、ポッポー」と、
鳩時計のような音がするのですが、
この音は、「サラメシ」という、
中井貴一がナレーションをしているNHKの番組の
場面転換の効果音と同じ音だそうで、
この番組を見る度に、
父親は暗い気持ちになるそうです。

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