強みだと勘違いしていたもの

今朝の #こえのブログ


「人より優れているもの」は、なんだろう。

この問いは、これまで多くの人にされてきましたし、多くの人がされたことから有ると思います。


あなたの強みはなんですか?

という質問をよくされたのは、面接の場です。
自分自身が就活生だったときも、転職エージェントとして面接に同席したときも、本当に多くの場でこの質問をされました。


「私に強み?」と思いながら、こじつけのようにテンプレートの強みを作り上げて、そうであるかのように振る舞う。

あるいは、そうであると信じ込む。


そして、その強みを発揮できないと落ち込む。


そんなことを繰り返してきたのが紛れもなく私です。



「強み わからない」で検索すると、
たくさんの面接指南のページが出てきます。

「過去の自分を分析して」

そんな指導が、多く並んでいます。


御多分に漏れず、私もその指導を受けましたし、
その指導をしていました。


そして、いかにもその分野について
自信を持っているかのように立ち振る舞う。


そんな就職活動に対するイメージからなのか
繰り返し伝えた仕事でのイメージからなのか
そもそも高校入試の面接のイメージからなのか

「強みを持っていなければいけない」

「強みを発揮できなければならない」

「強みを活かさなければならない」


どこかでそんな、“なければ、ならない” に
がんじがらめになっていた自分がいます。


「好きなことを仕事にしよう」と思って、
それまで強みだと思っていたものに取り組み、挫折し、私はダメな人間だと落ち込んでいました。


でも、待ってください。



それは、本当に私の強みでしたか?



「強み」とか「人より優れているもの」って
環境の中で変わっていくものだと思うのです。

だって、特定のコミュニティで人より優れているとか得意だと感じていたことにおいて、
他のコミュニティに行ったらもっとすごい人がいた…なんてことは、当たり前のことです。

その、「もっとすごい人」と比べて落ち込んだり、自信をなくしたりするのって、冷静に考えたらおかしいんです。


「過去の経験に基づいて」

「自分の強みを見つける」

って、実はあまり意味がないのかもしれない。


そんなことを感じたのは、ごくごく最近のことです。



では、「強み」を考えるのは無駄なことなのか?

というと、そんなこともないと思います。

別に、強みに固執することはないと思うけれど、
自分を認識することは大切ですので、一材料として探ってみることには意味があると思います。


ただ、ベースを「過去の自分」ではなくて

「今の自分」におくこと。


これが、大切なのではないでしょうか?


人が一番能力を発揮できる瞬間って、
別に過去にできたことを再現しているときではないですよね。

自分の在りたい姿でいられる場所や、
自分がその瞬間身を置く環境やコミュニティの中で、ふとギブしていたことに気づく瞬間。

そこに、自分の強みがあるのかもしれない。


過去のいかなる環境においてできたことよりも

今この瞬間に「当たり前」と思っていることのなかに「強み」を見出す。


それが、挫折や劣等感から抜け出す

ひとつのポイントなのかもしれません。

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