模倣と創造

はじめは小さなきっかけだった
素晴らしい文章を読んで自分も書きたいって思った
それだけで始めたこの物書き 
色んな事を書いた
色んな事を書いたつもりだった
でもやってる事は誰かのまねっこ
何かしらに影響された自分の文章
オリジナリティなんてなにもない

ある人の音楽を聴いた
自分でもできそうと思った
最初はそうだった
でもその人みたいに思いを言葉に変えていたら
いつの間にか
あの人みたいになりたいって思った

今日 彼のステージを観に行った
彼の紡ぐ言葉は イヤホンで聴くより 
重く感じた

きっと彼の経験や思いが紡ぐ言葉を重くした
言葉の重さは思いで変わる
思いを込めて紡いだ言葉は生きている
改めてそれを実感した

彼は言う

「これはあの日ノートに書いた落書きの延長線上」

俺もそれがいい
俺もそうなりたい
俺もあの人みたいに言葉を紡ぎたい
改めてそう思った

最初は模倣で良い
ずっと模倣かもしれない
でも言葉を紡ぐことをやめない
いつか 俺なりの創造になるように

今日 俺はあの人に
どのくらいの感謝を伝えられたのだろう
改めてお礼を言いたい
あの人だけじゃない
今 生きている俺を作った音楽たち
変わる日々の中で
いつまでも変わらず俺の中にあるものたち
全てにありがとうを言いたい
あなたたちのおかげで今がある
あなたたちのおかげで今を生きている

俺は生きたい 言葉と共に
俺は生きたい あなたたちと共に
背中を追いかけ 続けるあなたたちの模倣を
いつか変えてく 俺だけの創造に



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