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7/6 メッチャうまい店みつけたのに!

ステーキはウェルダン、麺は硬め、猫はボロンゴ派のくらんです。
皆さんいかがお過ごしでしょうか。
最近暑いですよね。梅雨なのに、真夏みたい。
そもそも夏ってこんな感じだったっけ?
じめじめしてる上に、気温がバカ高い。死ぬほど暑い。

そんな異常な気候の中、素敵で残酷な出会いがありました。

――2週間前の土曜日のこと。
10時を過ぎて布団から這い出た僕は、適当に朝食を済ませます。
朝食というか、朝食兼昼食。あひるごはんです。

その後は部屋に籠って、トゲナシトゲアリや結束バンドの楽曲を爆音で流しながら、黙々と作業、作業……。
気づいた時には3時過ぎ。
このままでは、家から一歩も出ぬまま貴重な休日が終わってしまう!
外出していると自宅が恋しくなりますが、ずっと家にいると外に出たくなってしまう。僕はそういう人間なのです。

そうだ、本屋へ行こう。
1巻だけ買っていた漫画の続きを買いに行こう。
どうせ読むんだから、最初から全巻買っておけばいいのに……と思いつつ、出掛ける準備をしていた時のこと。
腹が減った……!
変な時間!昼飯というにはあまりにも遅く、晩飯というにはあまりにも早い。まさにおやつの時間という頃に、がっつりお腹が減ってしまいました。
ならば仕方ありません。
どうせ本屋へ行くならば、ついでにうまいもんを食いに行きたいじゃあないですか。だって、貴重な休日なのだから。

行ったことないラーメン屋でも開拓するか。

ふと思い立ち、食べログを開く。
現代人は食べログに頼りすぎだ、なんて思いながらも、現代人なので食べログにめっちゃ頼る。実際、便利なのです。
行き先は、ラーメン激戦区・高田馬場。
芳林堂書店があるので、今日の予定にはピッタリ。
人気店TOP20を眺めていると、とても気になる店名が目に飛び込んできました。

これだ。絶対にここだ。
僕は確信しました。
なにせ、冒頭に書いた通り、僕は生粋の麺カタ派。
とんこつラーメンはバリカタハリガネ粉落とし。
カップラーメンはお湯を入れてすぐ食べます。
そしてもちろん、かた焼きそばも大好きです。

バリッバリに焼いた麺なんて、好きに決まっています。
一目惚れした僕は、すぐに高田馬場へ向かいました。
道に迷うことなんてありません。
なぜなら僕の手には食べログの地図があるのだから。
神田川に沿って歩いて何度か曲がると、人気の少ない路地へ出ます。
そこに、その店はありました。

焼き麺のことで頭がいっぱいだった僕は、すぐに店へ入って食券を購入。
席に座ると、店員さんがお水と一緒に、かつお節が入ったすり鉢とすりこぎ棒を持ってきてくれました。
かつお節の粉末を作って待っていろということなのでしょう。
ゴマすり和尚とスリコギ坊主を思い出しながら、ゴリゴリとかつぶしまんをすり潰しているうちに、ラーメンがやってきます。
ついに主役の登場です。

焼麺+目玉焼き(大盛)


やはり、僕のカンは間違っていなかった。
そして、食べログも間違っていなかった。
香ばしい焼き麺と濃厚なベジポタスープの相性は抜群で、一度食べ始めたら箸が止まりません。あっという間に食べ終わってしまいました。
ああ、僕は最高の店を見つけてしまった。
素敵な出会いとは、前触れなく訪れるものです。
店員さんと挨拶を交わし、店を出る。
ああ、本当に美味しかった。また来よう。



しかし、世の中とは厳しいもので、いいことばかり起きてくれるわけではありません。

ああ、旨かったぜというだけの雑レビューで済むならば、どれほどよかったことでしょう。
焼麺 劔さん、7月いっぱいで閉店するそうです。
僕は愕然としました。
そういえば店の入口にも、何か書かれた紙が貼ってあったような気がします。行きは空腹高揚、帰りは満腹満足。ラーメンのことしか考えていなかった僕は、完全に見落としていたのです。

こんなことになるならば、好きになんてならなきゃよかった。
でも、もう遅い。あの味を知ってしまったのだから……。

こういうとき、僕らはどうすればいいのでしょうか。
ゲームのサ終が確定したとき、最後まで目一杯遊ぶのが誠実なオタクムーブであるとは思うけれど、触れれば触れるほど、遊べなくなってしまった時の悲しみが増すような気もします。
巷では、生ける屍となってしまった者たちの目撃情報も多数あります。
今後、僕はあの味を求めてさまよい続けなければいけないのかもしれません。

ああ、もっと早く出会えていたら。もっと早く食べログを見ていたら。色々な後悔が胸中に渦巻きます。
かつて高田馬場へ1年ほど通っていた時期がありました。ですが、その頃はまだ高校生でお金がなく、ラーメン屋へ頻繁に通うことはできませんでした。かけそばと牛丼とミラノ風ドリアのローテーションです。
もしもあの頃に出会えていたら。
叶わぬ願いを何度も書いてしまいます。

そんなことを考えながら初めてのnoteを書いていたら、何だかお腹が空いてきてしまいました。
時計を見ると、あらまあ、3時ではありませんか。ちょうどおやつの時間です。
そういえば一昨日、呪術廻戦の最新刊が発売されました。僕の好きなキャラクターは脹相と東堂葵です。
それでは、本屋へ行ってきます。


残りひと月もないけれど、お近くの方はぜひ高田馬場へ足を運んでみてください。

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