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陽気なギャングは三つ数えろを読んで

★★★★☆
私が大好きな陽気なギャングシリーズの三作目。物語のテンポ感の良さにページをめくる手が止まらない!

ーあらすじー
人間嘘発見器・成瀬、演説の名人・響野、正確な体内時計を持つ雪子、天才スリ・久遠。彼ら4人は完璧な計画を立てる、銀行強盗である。
しかさ、彼らはひょんなことから他人の人生を踏み躙るハイエナ雑誌ライター・火尻に絡まれる。約束を果たさなければ4人の素性をバラすと脅され、数々の攻撃を受ける。

最強の4人は、絶対絶命のピンチをどう乗り越えるのか注目!!

ー感想ー
この本の感想は面白いという感想に尽きてしまう。物語に引き込まれると言う意味でも、笑えるという意味でもある。前回の投稿にも少し書いたが、この作品は私が今まで読んできた本の中で1番と言って良いほどコメディ要素が多い(「ゴールデンスランバーを読んで」でも少し話しています)。
4人の間で繰り広げられる、馬鹿馬鹿しくて笑えてくる会話が本当に面白いのだ。特に、私はメンバーの一人の、演説の名人・響野が大好きである。演説の名人という言葉だけ見れば凄そうに見えるが、実際はそんな事が全くなく、彼の言葉には内容が全く無いのである。響野の馬鹿馬鹿しい話に対する他の3人のあしらい方がプロじみていて、笑いを堪えずにはいられない(笑)。癖の強い4人の職業(?)が銀行強盗なのに、普段の生活からは銀行強盗とはかけ離れているように思え、親しみを感じさせられる。
しかし、物語の中で緻密に張り巡らされた伏線には読む度に感心させられる。私の場合、3周しているので毎度毎度新しい伏線に出会えて、全く飽きずに読むことができる。

シリアスな本では全くないので、サラッと読めると思う。けれど、「陽気なギャングは三つ数えろ」は三作目であるので、是非とも一作目、二作目も読んで頂きたい(勿論、三作目から読んでも十分楽しめると思う)。一作目は「陽気なギャングは地球を回す」、二作目は「陽気なギャングの日常と襲撃」である。機会があればこの二作の感想も載せようと思っている。


noteを始めて、ようやく「陽気なギャング」シリーズを投稿できて、凄く嬉しいです!この作品は父が薦めてくれた本で、私も妹も何度も読むほど大好きです。
この投稿を見てくださった方で、実際に読んだ事がある方、興味を持たれた方等がいらっしゃったら是非コメント等よろしくお願いします!


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