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P名刺裏面のクロスワードの元ネタ解説

CGコンステ参加の皆様、お疲れ様です。
今回は両日会場に出向き、多くの方とP名刺を交換させていただくことができました。今回もイラスト、材質、形状、全体コンセプト……様々な点で担当愛に溢れた名刺に恵まれました。

さて今回の2日目(+1日目の数名の方)にお渡しした名刺では、裏面でクロスワードを展開しています。中に入るのはデレマスアイドルから選抜した16名(+間接的にもう1名)から連想されるキーワードで、1人1~2語をローマ字あるいは英単語で綴っています。そのキーワードが誰のどんなネタなのかはその場でごく一部を紹介したのみですので、本稿ですべて紹介していきます。そしてあのPはあのアイドルからこれを連想するんだな、と思っていただけると幸いです。

タテのカギ

全14件。上から順、同じ高さのものは左から順に紹介します。
AURORA
「オーロラ」の英語綴りです。マスが紫色であるとおり、藤原肇のキーワードです。モバマスでオーロラを見にノルウェーへ向かうアイプロに肇が出ていたことに由来します。あのアイプロ、異国の自然や文化に触れる肇の姿が興味深いですし、幸子・みちる・麗奈という共演メンバーも素晴らしい組合せです。

BIZEN
藤原肇の故郷「備前」。最早説明不要ですね。
昨冬肇Pに現地へ連れてってもらい、器もお迎えしました。

AIRGUITAR
「エアギター」。多田李衣菜。精一杯かき鳴らす姿は、仮に本物のギターを習得できたとしても見ていたいものです。「Go Just Go!」MVの固有モーションでも見られますね。
そんな彼女に煽りでかけた「独りでエアギターでもやってにゃ」という前川みくの台詞はアニメ版屈指の印象度です。

CLOVER
「クローバー」。四葉のものを緒方智絵里が大事にしています。
デレステにおいてSSRマイ・フェアリーテイルのLIVE開始時の「とっておきのクローバーマジック、受け取ってください!」というメッセージは回数聞いたこともあり、非常によく耳に残っています。

BADMINTON
「バドミントン」の英語綴り。喜多見柚の趣味であり、部活動として取り組んでもいます。体育館でラケットを振るう彼女が描かれたデレステ恒常SSRとは、未だに縁がありません……。

MITSUBOSHI
本田未央の記念すべき最初のソロ曲「ミツボシ☆☆★」のローマ字綴り。この曲に合わせて三菱重工のPVを流すMAD「ミツビシ◇◇◆」という動画がニコ動でヒットしましたが……もう投稿から7年になるようです。時の流れは速い。
マスのオレンジ色の色合いは悩みましたが、最初のSSRを思わせる感じにしています。

HAMBURG
ソロ曲の表題にもなった五十嵐響子を代表する料理であり、前川みくの大好物「ハンバーグ」。タニタとのコラボでは、食堂で特別な定食メニューも組まれました。

CHEMISTRY
一ノ瀬志希が向き合ってきた学問、「化学」の英語綴り。アニメ版放送に合わせて展開されたラジオ番組「MAGIC HOUR」で、志希が自己紹介で「あとはねー、得意なのは、chemistry」と言っていたのが何故か印象に残っています。あの音源は志希のボイスとしては初期も初期で、「うわ、かっけぇ」と思った記憶があります。

MANICURE
「マニキュア」。いわゆる「ネイル」の英単語。名詞・動詞両方で使える単語のようです。北条加蓮のこだわり。デレステで加蓮をユニットに組んで「印象」のMVを再生させると、最後の3つ並んだキャンバスでマニキュアの容器が描かれます。

NYAHAHA
一ノ瀬志希が発する「にゃははー♪」という笑い声をローマ字に起こしたもの。初期の頃からみられており、しきにゃんという愛称はこれに由来しているのでしょうか。
マスの色は濃い目の赤。SSRインビテーション・ダイブに由来します。サイリウム的にも本人の衣装的にも本来のイメージカラーはもっとピンクのはずですが、最初にお迎えできたという思い入れみたいなものがありまして。

CAMERA
高森藍子が散歩の際に携帯する「カメラ」。江上椿さんのみたいにデカくはない。
マスの色は若干黄色の入った濃いめの緑。SSR笑顔のレセプションを意識しています。

KARAOKE
シンデレラガールズのギャル軍団が揃って大好き「カラオケ」。ここでは城ヶ崎美嘉のキーワードとしました。ローマ字綴りですが海外でもこれで通っているんですよね。

CANDY
度々カードにも描かれ、大槻唯と切っても切り離せない「キャンディ」。そういえば唯ですが、飴と関わりの深い双葉杏とはそこまで接点がないみたいですよね。

GUSAA
編み物で集中力を切らした喜多見柚の編み棒がぴにゃこら太を襲う!
なんとこのネタ、後にグラブルでも活きることに……。

ヨコのカギ

全15件。上から順、同じ高さのものは左から順に紹介します。
TSUNDERE
ローマ字で「ツンデレ」。今や様々な側面を見せる神谷奈緒の、最も基本を成す性格です。

IOLITE
宝石「アイオライト」の英語綴り。渋谷凛と深い繋がりがあり、モバマスではアイオライトゴシックというSRがあります。そしてコラボ先のグラブル及びプリコネでは技の名前に使われ、「蒼の剣を受けよ!アイオライト・ブルー!」と勇敢に叫びます。むしろこっちのほうが有名でしょうか。ちなみに宝石アイオライトは凛の誕生日である8月「10日」の誕生石でもあります。

POTATO
説明不要、「ジャガイモ」。北条加蓮は「未完成の歴史」に関する取り組みで、ステージセットの天球儀の木星がジャガイモに見えたという……。
元々もっとストレートに「FRIEDPOTATO」にするつもりでしたが、配置の都合で揚げるのをやめました。

RABBIT
モバマスでもデレステでも緒方智絵里と共演を果たした「ウサギ」さん。先日復刻ガシャでデレステのほうをお迎えできました。

HINOKUNI
小日向美穂の故郷・熊本の別称「火の国」。これが転じて、10周年記念アニメでは灼熱の国ムスペルヘイムの一員としてアインフェリアに立ちはだかったことも。

FAIFAI
今井加奈が度々用いる掛け声「かなかなファイファイ、おーっ!」から。モバマスのSRこぼれるスマイルが発祥ですが、無事デレステのSSR気ままなタイニーミラクルでの台詞に受け継がれたようです。

HEADPHONE
多田李衣菜が愛用する「ヘッドホン」。アイマス越境グッズとしてヘッドホンが発売された際は蒼の系譜で揃えると思いきや、彼女がシンデレラの代表を張りました。

YURUFUWA
高森藍子を表す、まさに「キーワード」。自分持ちのラジオ番組の名前で見られ、その場の時間の感覚を狂わせる現象は「ゆるふわ空間(時空)」と呼ばれる。どこぞのラスボス霊帝からは「ゆるふわ…滅ぶべし!」とガチで脅威に思われていたようで。

NEKODESU
五十嵐響子は自らオムライスにケチャップで描いた動物について、そう断言したという。かわいいウサちゃんですね!
その後まさかのTシャツ化。今回のライブで着ていた人がいたような……?

GARDENING
相葉夕美が取り組む「ガーデニング」。ボランティアで地域の花壇の作業を手伝う姿はデレステのストーリーコミュで描かれました。
マスの色は散々迷った挙句薄い緑色に。もう少し青寄りにしたつもりが、印刷が上がってきたら智絵里の黄緑にかなり近くなってしまったのは誤算でした。本人のイメージカラーはサイリウムの色的に黄色と思われますが、今回黄色・オレンジ系がひしめいていたので思い切って変更しました。

ICECREAM
相葉夕美の好物「アイスクリーム」。食べる時間帯が本人的にちょっと後ろめたいご様子。
ところで一般的にデレマスでアイスといえば、先の総選挙予選Bで躍進を果たしたライラさんのイメージでしょうかね。

TWINTAIL
和製英語じゃね?というツッコミはさておき「ツインテール」。この姿のメンバーは多数いますが、ここでは楽曲で関わりもある城ヶ崎美嘉のキーワードとしました。先の「KARAOKE」と組合せたら、恐らく美嘉が浮かんでくるかなとは思います。

SOBATSUYU
モバマスで今井加奈のカードに度々登場し、由来が謎のまま遂にはぷちデレラの手持ち用衣装にまでなってしまった「そばつゆ(缶)」。一方でデレステでは「Near to You」が「そばつゆ」という略称で呼ばれてきました(モバのそばつゆの影響もあるでしょう)。
これが見事融合したのが今年3月3日のデレステ・LIVE Paradeの流行曲。この日はまさに今井加奈の誕生日で、流行曲には彼女とユニットを組むメンバーのソロ曲がピックアップ。そして本人に当たる枠には「Near to You」が入ってきたのです。これは公式がモバマス・デレステに跨る「今井加奈」→「そばつゆ」→「Near to You」という連想を認めたことの表れで、ある種歴史的ともいえる出来事でした。
ここまでそばつゆ缶が擦られるとは初出当時誰が思ったか……。

MADADAME
小日向美穂のソロ1曲目「Naked Romance」で横から差し込まれる台詞「まだダメ」。ところが調べてみると、初期N特訓後の×を作っているポーズが「まだダメのポーズ」と呼ばれていたらしく、美穂と「まだダメ」の歴史はこちらが先のようです。

SAITAMA
大槻唯曰く、いいところだけどなぁんもない。
でも所属事務所がよくライブ開いてる。今回もですね。筆者の故郷でもある

制作の経緯や裏話とか

ここから先は余談です。
2015年に初めてP名刺を作ってから、今回で5代目になります。3代目まで某アイドルの公式イラストがバーン!みたいな感じでしたが、1日目で渡しきった4代目で機能性特化に転じました。
その4代目まではずっと片面でした。しかし交換で頂く皆さんの名刺の多くが裏面も仕上げてある一方、こちらからお渡しすると裏を見ても何もない(渡した後、一度裏を確認する方が多いです)。そのため、交換の機会を重ねるうちにやっぱり寂しいかなと思うようになりました。
そこで5代目では、裏面もデザインすることを決めました。そしてその裏面は思いっきり遊ぶことにしようと。表の面は相変わらず機能性特化ですので。しかしその「思いっきり遊ぶ」の結論がクロスワードになった経緯は自分でも謎で、今から思い出してもどこから浮かんだものなのかがわかりません。細かいマス目にアルファベットが入る、ある程度カラフル、そういう感じのものがやってみたかったのかもしれません。

冒頭にも記したように、クロスワードは16名(+1)のアイドルに関するキーワードで構成されています。このメンバーは自身の「旅m@s」(アイドルがお出かけする話を綴った動画)での起用経験に由来します。決して担当というわけではありませんのでお間違いなく。
このようにメンバー選出では何の苦労もなく、キーワードもすぐに候補が浮かんだわけですが、問題はやはり配置。長方形のスペースに効率的に収めること、そして数か所はタテとヨコのカギ2つずつで「井」の字になる組み方を入れようとすると、一気に制約が増えてきます。結局は何文字目に○、何文字目に△がくるのは……と逆算してキーワードを宛がうケースも出てきました。
こうしてああでもないこうでもないを繰り返し、出来上がった頃には1週間が過ぎていました。ただスケジュール的には全く問題なく、完成品も余裕をもって受領。この土日で皆さんにお渡しすることができました。その際はこれまで経験したことなかったような反響があり、面白い遊びができてよかったかなと感じています。それと同時に元ネタをより早期に公開しなければと思わされ、本稿を大幅に前倒しして投稿することにしました。説明してみるとキーワードの由来が本人のプロフィール・モバマス・デレステ・コラボ類に分散できていたのが改めてわかり、そういった点でも気に入った仕上がりになっています(来春で終わってしまうモバマス由来のものを意識的に入れていたのは確かです)。

実は、次回作の可能性は否定していません。今回お渡しした方の担当が入ってなく申し訳ない思いをしたことが何度もあり、逆に自分の担当はどう?と売り込みをかけていただいたこともありました。創作でお借りするなど自分と縁が深いとは限らないメンバーになるので、名刺にするのはどうかと思いますがここで公開するようなことはあり得ると思います。その際は本当のクロスワードみたいに全部マスを空欄にして、読まれた方に回答していただく形式が考えられます。主な創作の合間の息抜きで組んでみるのも面白そうです。テーマにしたアイドルへの理解が深まりそうですね。

取り急ぎですが、ここまで今回制作した名刺で展開したクロスワードの元ネタの解説と裏話を綴りました。
11/28からのデレステのグルーヴ、モバマスの11周年アイプロ楽しんでまいりましょう!

-以上-

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