見出し画像

アイドル楽曲大賞2021(前編)

しばらく放置してたこのnoteですが、某界隈で流行ってるらしいので再開しようと思います。最初のネタなんにしようかなあと思っていたのですが、この時期、やはりこれですよね。楽曲大賞で振り返る1年。

総じていえば今年もコロナ禍でアイドルにもオタクにも厳しい1年でした。個人的には、これはじめて言いますが、正月を病床で迎え、はじめて自分が死ぬかもと思うような体験もしました。ステイホームでいつしか名前に「inザ・ハウス」も付きました。長期化する緊急事態宣言の下、アイドルもオタクも他界する者は絶えず、ライブは再開してもキャパ制限が残り、目に見えて動員が減る中で、残ったオタクの間には「自分が少しでもシーンを支えなければ」の意識が強かったのではないでしょうか。

かくいう自分も、ビニールシート越しの険しい特典会に、それでも以前にも増して並ぶことが多くなっていました。以前から推しているフィロのスやnuance、せかいシティなどの現場に通いつつ、新しいグループとの出会いもありました。昨年末に気になりはじめたSOLに本格的に通いはじめた1月。リンワン(Ringwanderung)、POMEROも特典会初参加は1月末でした。3月にはポスタルジア、4月にはReverseTokyo。7月には青山Rabnessにはまって、8月には新規パスポート(5回通ってチェキ13枚無料!)の初めての達成者となりました。

アイドルのレベルも覚悟も上がり、思わず通わざるを得ないような良い出会いが多かったとはいえ、このハイペースで現場を増やすというのはやはり異常というか、コロナの影響が大きかったと思います。シーンの応援という意味もあったし、自分自身が平日は在宅勤務になったことで、土日の自由度が上がったということもありました。そして、緊急事態宣言も明け、そろそろDD拡大を続けるのも限界かなあ、と思ったときに出会ったのが、北海道のアイドル、タイトル未定でした。

そんなこんなで、かつてないほど、バラエティに富んだ現場に通った1年でした。前置きが長くなりましたね。投票です。

■インディーズ/地方アイドル楽曲部門■

自分の主戦場はここなので、メジャーよりこっちを先に書きます。

5位:「ササル」Ringwanderung

2年目で大躍進を遂げ楽曲派の代表選手となったリンワンから、何か1曲を選ばねばと思って、ひたすらカッコいい「ササル」にしました。歌唱は本当に鳥肌が立つほどすばらしいですよね。ただ正直なところ楽曲的には1年目に出した曲たちの方が好きだったりもするので、また来年への期待を込めて5位どまり。

4位:「速すぎるスローモーション」せかいシティ

せかいシティの楽曲の大半は、かつて藤岡みなみが在籍していたPANDA 1/2の楽曲のリメークなので、それはもう全曲が素晴らしいです。ただいくら良曲とはいえ、リメーク曲だしなあ・・・というモヤモヤもありました。その意味でこの「速すぎるスローモーション」の発売には、グループの未来を感じさせてくれる、大きな意味があったと思います(その後、体制変更で出直しにはなりましたが)。曲自体も、振りコピが満喫できるアイドルらしい良曲だと思います。

3位:「ストロベリーアイスクリーム」POMERO

残念ながら年内解散を発表したPOMERO。リストにはグループの代表曲のひとつ「Dreamin'」も入っているので票を集めるならそっちでしょうけれど、僕はどうしてもこの曲が大好きなのでこちらに入れます。シティポップが売りのPOMEROですが、この曲はとてもR&B色が強くて、モータウンのガールズグループを彷彿とさせるような艶っぽさが最高です。曲調の好みだけで言うならこれを1位にしてもよかった。こういう歌をちゃんと歌いこなせる大人のアイドル、意外といないですよね。POMEROさんありがとう。

2位:「ドッペルゲンガーと憂鬱」SOL

シネマティック・エンターテインメントを標榜しているSOLは、ピンチケのぴょんぴょんする沸き曲から、アイドルらしい爽やかな曲、はたまたダークな世界まで、表現の振り幅が大きいのが魅力です。中でもこの曲、通称ド鬱は、全編がミュージカル仕立てで、スウィング・ジャズのテイストも相まって素晴らしい演劇性とスケール感を見せてくれます。本当に惜しいのはドッペルゲンガーの片割れであったかほちゃんと、落ちサビで恐ろしい迫力の歌唱を見せたしおりちゃんが脱退してしまい、この曲自体がいまは事実上の封印状態にあることです。その意味で、歌の子きょうみちゃんの歌唱が爆発する最新曲の「エキセントリックランデヴー」に票を投じるべきなのでしょうけど、好きすぎるので許してください。

1位:「鼓動」タイトル未定

タイトル未定についてはこれから色々と書いていくことになるはずなので、ここで多くは語りません。歌詞のメッセージ性がややベタすぎるのではないか、と感じていた時期もありましたが、彼女たちの生き様と表現力がそれを凌駕しています。「届けたい唄があるから 心を言葉に」という歌詞があるのですが、歌を届けるってこういうことなんだな、と思います。ライブで披露したときの会場の一体感はほんとうにすばらしく、僕がいまいちばん泣ける曲です。ダントツの1位。

泣く泣く見送った次点作品は以下の通り。曲としては好きだけど、現場に集中して通ったわけではないので。

・「SYSTEMATIC」サンダルテレフォン
・「アナタには分からないでしょうね」マニマニ
・「深海」fishbowl

後編に続きます(たぶん)。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?