『生産性の高い人が絶対に取り入れている五つの習慣』
というようなタイトルの本ばかりをタケシは手に取って読んでいた。
書店の「ビジネス」とか「自己啓発」と書かれた表札の書棚から、
すっと抜き取ってパラリパラリとめくり、二度三度うなずいて、
まさかこんなウマイ話はあるまいが、全部が嘘でもあるまい
なんてなことをかんがえながら、一冊、一冊、また一冊、
どんどん読むうち、なるほど、たしかに生産性とやら
いくらか、向上しているようではあり、スムースに
つつがなく業務の済む日も徐々に増えていって
やあこれは助かったぞと思っていたのだが、