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54.冷凍野菜って何?(購入条件は安価)

おはようございます。

去年末まで、冷凍野菜の営業職でした。
取引先(問屋や末端ユーザー等)に営業商談に行っていたわけですが、導入決定に至る条件の1番は、価格(=価格の安さ)でした。
8〜9割は、この価格で決まると言っても過言ではないと思います。

商品の品質(味、色、形など)、安全性(トレース資料の充実度など)、安定供給度などを考慮して、メーカー商品の食べ比べをして導入を決めて貰える事も多々ありますが、そこで、品質、安全性、供給性が最も評価が高くても、価格が高いとなると導入に至らない方が圧倒的に多いです。

冷凍野菜は品質の差が分かりづらいですからね。

品質を上げようとしますと製造コストも上がり、資料提出のための圃場や工場の管理システムもコストをあげます。

他社より良い商品を販売するには、余計にコストがかかりますが、いかんせん、冷凍野菜は差別化が出来にくい商品なので、5円/kg、10円/kg、他社より高いだけで導入に至らない場合が多々あります。

ほうれん草はほうれん草、小松菜は小松菜(笑)ですし、ここでの商品性はなかなか判断しづらいです。
(他社商品と並べて比較する(味や見た目など)と分かりますが)。

冷凍野菜は、まだまだ、薄利多売の世界を全く脱出できないです。
そもそも、そういう世界なのかもしれません。
その要因の一つは、これほど物価が、物が上がっているのに、日本最大手スーパーは値下げとかしますからね。

でも、この値下げ、当然、スーパーは赤字で販売していないので、どこかの商流箇所(メーカー、工場など)で苦しい思いをしている(そこは赤字の場合もあります)わけで、それはおかしすぎる、全然、Win Winの状態ではないです。

食品メーカーの私としては、川上をいじめるような値下げをするのではなく、「適正価格」で販売して頂きたいです。



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