note「女子プロ野球クライシス」29

ありがとうパーティー

　

２０１９年11月８日。
　

京都四条にある
「からすま京都ホテル」で
引退・退団選手たちを集めた
「ありがとうパーティー」を開きました。
　

退団選手36人、退団指導者５人と
わかさ生活のスタッフのパーティーです。
　
私も参加したのですが、
実はパーティーが始まる前は、
少しの緊張と、怖さを感じていました。
　

あのような見出しの記事が世にでた後で、
選手たちは私のことをどう見るのか。
　
選手たちの中に、
あのようなことを考えている、
言っている人がいるのではないか。
　

退団パーティーという
選手たちにとっても特別な場なのに、
今回のようなゴシップがあることで、
選手たちに気を遣わせて、
本音を隠したパーティーになってしまうのではないか。
　

考えないようにしようとしても、
そんな気持ちが次々に浮かんできます。
　

そんな中、パーティーははじまりました。
　

スタッフによる開会の挨拶の後、

私は選手たちに

今の想いや今後の展望を
それぞれ５分ほどで話してもらえないか
とお願いしていました。
　

私にとって、
これが一番怖かったことです。

お願いしたときは、
当然こんな報道があるとは
思ってもいなかったので、
素直に彼女たちの気持ちが聞ける
と思っていたのですが、たった数日で、
状況は大きく変わっています。
　

１人目の選手が、話しはじめました。
　

まるで断罪されるのを待つ罪人のような気持ちになりました。
　
でも、全部しっかりと聞こう、
と思いました。