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高校生向けキャリア教育 ~偏差値以外にも大事にすべきこととは~

こんにちは!久しぶりのノート投稿となります!
実は仕事で高校生向けにキャリア教育で講演をすることになりまして、何を話そうかと考えており、まとめるついでにノートにしてみました!
※あくまで個人の見解です。

講演の目的

高校生の皆さんが、将来自分らしい人生を送るためのヒントとなるような話ができればと考えています!

偏差値について

まず最初に、偏差値について紐解きたいと思います!
基本的に上位校と言われる大学を目指す進学校向けの講演であることが理由です。日本においては、まだまだ「勉強を頑張る=偏差値を上げる=良い大学にいく」という方程式が根強く残っていると思っています。
それが一概に悪いとは思いませんが、その方程式「だけ」が正しいと考えていると社会で活躍する人材から遠ざかってしまうと考えており、取り上げさせてもらいます。

偏差値をサッカーに置き換える

結論、「偏差値」は能力の要素の一つでしかないと考えています。サッカーでいうと、「足が速い」に近い。
最近読んだ海外サッカーの記事で、個人スキルの必要要素は「フィジカル」「技術」「戦術」「メンタル」の4つだと書いてありました。これが正しいと仮定すると、「足が速い」というのは「フィジカルの中のさらに一部」でしかありません。
つまり、足が速くなるための努力はとても大切ですが、それだけしていても活躍できるサッカー選手にはなれないということと同義で、偏差値のためだけの勉強をしていても社会で活躍できる人間にはなれない、ということだと個人的に考えています。

サッカーで必要な個人スキルの必要要素

社会で活躍するために必要な要素

もちろん勉強するのは大事、テストで良い点を取るのは大事、ただそれは社会を生き抜く上でひとつの要素でしかないと思います。繰り返しになりますが、それだけを重視して学校生活を送ると、サッカーで言うと足が速いだけの選手になってしまいます。
社会で活躍するために必要なこと、と言うとあまりに範囲が広すぎるので難しいですが、かの有名な経営者、稲盛和夫さんの方程式を引用すると
能力×熱意×考え方となります。
こちらを正と仮定すると、やはり偏差値(=処理スピード)というのは「能力」の一要素でしかない。能力を要素分解するだけでも、ソフトスキルとハードスキルに分けられます。さらにソフトスキルは、コミュニケーション力・論理的思考力・協調性・創造性など、ハードスキルは専門知識・資格など、どんどん分岐していきます。
個人でテストで100点を目指す、あるいはペーパーテストのみで合否を決めるというやり方は、もちろん得るものはありますが、それだけに比重を置きすぎると社会で求められることから逆算すると非常に幅が狭くなってしまうと言わざるを得ないのではないでしょうか。

社会で活躍するための必要要素(稲盛和夫氏の言葉引用)

何をすれば良いのか?

では、高校時代に何をすればよいか?個人的には最低限2つ意識することが重要だと考えています。
ひとつは自分の感情と向き合い、好き・嫌いを捉え、理由も考えてみること。教育上、自分が何が好きで、何が嫌いか、内省してアウトプットする機会が日本は少ないと思います。やりたいことを考えることも大事ですし、逆にやりたくないことを知ることでやりたいことの要素が見えたりもします。

例えば部活動で主将を務めて失敗して、自分は副キャプテン等の他の立場からリーダーをサポートする方が向いてると気づくかもしれないし、物理が嫌いでなぜなのか分析したら学んでいて手触り感がないことだと気づき、新聞やニュースなどからも学べる身近な社会の方が好きだという理由がわかって、よりコミット度合が上がるにことに繋がるかもしれない。

自分は小学生のころ、6年間で1000冊程本を読んだり、父に仕事に連れていってもらって大人の方と定期的に触れ合ったりと、色々なインプットや経験を通して内省することが多かったので、割と早めに自分の価値観が形成されました。
例えば理系にいくのが良い、基本的には医者を目指すのが良い、と担任に言われていたが、自分は仕組みを創るが向いているし好きだからビジネス側にいきたい、と高校2年生段階で文系進学に意思決定できました。
自分で考えて決めたことなので進学後も覚悟を持って頑張ることができたと思っています。

ふたつめはグループで他者と協働して取り組む経験を積むこと
当たり前の話のように聞こえますが、社会に出ると一人で完結することはほぼありません。他者と何かに取り組むと必ず意見の相違が出て、ディスカッションし、限られた時間内で決断が必要になる。自分と価値観が異なる人とたくさんディスカッションして、ぶつかって、失敗してもいいから物事を前に進めていく、という経験を積むことが将来に繋がると思います。

まだまだ自分も活躍にはほど遠いですが、自分の意見をしっかり言える人間ではあると自負してます(それで前職でも現職でも苦労はするし伝え方の改善は必要だが笑、後悔はない。)。年齢が上だろうが下だろうが、正しいものは正しいし、間違ってるものは間違っている。自分たちで立てた目的・目標に正しく向かっていないときは、意見をぶつけて少なくとも正しいであろう方向に進もうとはできているし、間違ったときは認めて修正もできる。
どうしても「テストで良い点を取る=OK」だけになってしまうと、「グループで成果を出す」という能力が育まれなくなってしまい、社会で活躍するというゴールからは遠ざかると思っています。

最後に

よく言われているとおり、昔は偏差値が高い(=処理が速い)ということが勝ち筋だったのかもしれません(今も一定大事だとは思います)。しかし、スポーツと同じで社会もルールが変わります。サッカーでも昔は個人のテクニックが大事だったけど、現代は戦術やフィジカルが大事になったという変化が起きたようなイメージで、個人的な感覚としては社会では処理能力の重要性が昔は80/100だったのが、50~60/100くらいのポーションに下がっている気がします。(Chatgpt等も出てきましたしね、、)
何が将来に活きるかわかりません、ぜひ自分の興味・関心を大切にして色々なことにチャレンジしてもらえると良いんじゃないかと思います。

もし上記読んでみて少しでも良いなというポイントがあったら意識してみてください!高校生活を実りあるものにして、豊かな自分らしい人生に繋げるためのヒントになっていれば幸いです!



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