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自分の弱みや不完全性を開示しつつ、社会と創発していきたい

こんにちは!松永です!
本稿は、裏法務アドベントカレンダー15日目の記事です。初参加で、ドキドキしてます。みなさんお手柔らかに笑 間違ったことしてたらこそっと教えてください!

特に、何か専門的なスキルがあるわけではないので、その辺りは他の人に任せて、僕は、これまでの人生と今後やっていきたいことを記載していきたいと思います。本人は覚えてないかもですが、表の14日に書かれている重松先生が、自分の人生やキャリアは、その人自身しか歩めないわけで、それが人との差別化要因でもあるし、魅力的なものと言っていたこともあり、恐縮ながらも、書かせていただこうと思います!

想いは込めましたので、是非ご覧ください!


略歴


  • 2014年 大学院卒

  • 2015年 中規模の法律事務所

  • 2021年〜現在 株式会社REAPRA

詳しい経歴は、以下。
https://www.linkedin.com/in/takahiro-matsunaga/

弁護士になるまで


いきなり昔話ですが、僕は、安定思考の強い母と、医療従事者である父の下に生まれて、将来は同じように、安定して、一定稼げる職業についた方がつくのがいいだろうと漠然と思っていました。

ただ、幼い頃、父が当直のために病院に着替えなどを届けることがあったのですが、幼い頃に連れられていった深夜の病院の静けさ・不気味さ・薬品の匂いなどによってなんとなくその道は避けるようになっていました(深夜の病院ってなぜかむっちゃ怖いんですよね・・・)。また、兄弟がその道に進むだろうと思っていたためあえて選ぶこともないとも。

一方、父の背中を見ていて、やはりFace to Face の人助けはかっこいいし、やりがいがありそうだなと思っていて、医療従事者にならずとも、「人助け」という文脈でいずれは生きていきたい!!とも思っていました。

そんな中、親族でのちょっとした法律トラブルで弁護士の先生が助けてくれたことをきっかけに、弁護士に興味を持ち、安定した職業と一定稼げる職業であることが重なったのと、その当時やっていた「ビギナー」という司法修習生のドラマも相まって、弁護士という職業に興味を持ち始めました。

そこから、辛くないと言ったら嘘になるくらいは勉強し、晴れて弁護士になり、法律事務所に入ることができました。最初の法律事務所では、幸いにも、幅広い業務(会社関係から、個人の案件まで)をさせていただきました(一定の基礎力を積ませていただいたことは感謝してもしきれません)。

また、人の社会的生死に立ち会い、クライアントのために、結果をだし、感謝の言葉をいただけることにやりがいをとても感じるものでした。

一方、どんな方向性に進みたいか、短期的には思い描けるものの、中長期、もっと言えば、人生でやりたいことがどうしても描くことができませんでした。同期は留学や出向の準備をするのを傍目に、弁護士事務所で、中長期で働く未来に動機が持てなくなったのが、弁護士4・5年目のころでした。その後の株式会社REAPRAへの転職に繋がります。

株式会社REAPRAに入るまで


学生時代、ベンチャー企業でインターンをしていたこともあり、社会課題解決を目指すベンチャーには、志高い人が集まり、きっと中長期的にイキイキと働くことができるはずだと考え、ベンチャー界隈で転職先を探していました。また、将来起業にも興味があり、法務以外も学びたいと思っていました。

転職活動中、いくつかのベンチャー企業やコンサルティング会社からの内定をもらいつつも、結果としては、今の株式会社REAPRAに決めました。

今の会社は、その当時、あまり公開された情報がなく、一部上場の元社長がやっている投資会社というくらいのイメージしかありませんでした。もっというと、他の会社は表面的なスキルマッチを重心に面接で聞いてきましたが、REAPRAは表面的なスキルマッチを見るというよりはかなり内面や、生い立ちといった人の自我に踏み込んだ会話が多いのが印象でした。その当時聞くところによると、REAPRAは、ベンチャービルダーを標榜し、人の内面を深掘りし、向き合うべき自我課題や、本当にやりたいことを紡いだ上で、人や企業を支援するといった会社とのこと。正直最初は、面接でスキルもそこそこに内面の深掘りされてむっちゃ怪しい!!って思ってました笑

改めて、内定先を並べたとき、初めての転職であったこともあり、とても悩みました。イケイケのベンチャーに行って短期的に揉まれ、上場の経験を得に行くのか、はたまたコンサルに行ってまた違ったスキルを身につけに行くのか。そういった考えがちらつきながら、今までの自分の人生を振り返った時に、短期的に社会に求められそうなスキルを手に入れるために行動しており、真に自分の内発的動機からの行動になっていない感覚がありました。そのために、ベンチャーや、コンサルに行っても弁護士事務所で感じた中長期が見通せないあの時と同じような感覚になってしまうのではないか?との疑問が生じました。それを回避するためには、あらためて自分の内面を見つめ直す必要があるのではないか?と沸々と湧いてくるものがありました。

あとは、もう直感だったのですが、もしダメでもまた転職しようと決めて、改めて、自分の内面を深掘り、向き合ういい機会なのではないかと思い、株式会社REAPRAに飛び込みました。
       

*REAPRAってこんな会社


自己探求後、自身の願いの気づき


当社では、社員・インターンも、起業家と同様に、自己探求セッションを行います(下記FDセッション参照)。

私の場合、自己探求セッションで見えてきたものは、「自分の不完全なところも含めて開示し、受け入れてもらいたい」という願いでした。

私は、男三兄弟の末っ子として生まれ、自分の不完全なところを気にせず、やりたいことをやり、周りの大人たち、兄弟達に甘えて、教わり、自由に冒険ができていました。この時の体感覚が、いろんな方との関わり合いから生まれる相乗効果のエネルギー・楽しさが今も忘れられません(この感覚が後述のライフミッションの「創発」という言葉につながる)

一方で、成長するにつれて、今もあるアトピーなどのアレルギー体質であることや、兄弟間での比較、学校や塾での学力競争などの中で、うまくいかないことが多く、自分にとっての不完全性(人と違っており、それがよくないことであるという認識)を認識するようになりました。

また、両親や兄弟が、安定思考であることや医療従事者であることも相まって、自分の不完全性は社会に受け入れられないし、それを隠しながら、社会の中で、一定の地位に立たないと、社会からキックアウトされるというおそれが醸成されていたことです。

そのため、自分の不完全性や弱みを隠したり、強い自分になるために、弁護士という資格や、その他のスキルを獲得しに行ったりしていました。一方で、自分の不完全性や弱みを開示したり、それを前提で人付き合いすることを極端に恐れていまいた。

ともすれば、「自分の不完全なところも含めて開示し、受け入れてもらいたい」という願いを妨げているのが、自分自身の価値観であることに気づきました。

振り返ってみた時に、卑近な例ですが、人との付き合いでも、なかなか自分の弱い部分を開示できず、人間関係が拗れたり、弁護士時代でも、完璧を目指すあまり時間を不必要にかけすぎてしまったり、新しく学ぶ分野でつまずいても気軽に聞きに行ける関係性を構築できなかったりしました。


* REAPRAでは、自己探求セッションをFDセッションと呼び、レベルの差こそあれ、投資先、社員、インターン生みんなに行う。

これって社会課題なのかも?


改めて、一歩引いてみた時に、社会においては、それぞれが不完全性の認識を有しており、それが原因で、コミュニケーションを控えたり、行動が消極的になることや、自信を持てずアイデアが生まれなかったりと、創発(イノベーション)することを妨げているのではないかと思っています。

自分の願いや、らしさ、社会課題の認識を経て、今では、「不完全性の許容と相互のリーダーシップを通じて、創発する社会」(ライフミッション)を作っていきたいと強く思うようになりました。

* 次世代に跨る時間軸で成し遂げたい世界観=ライフミッションと定義しています。
* 創発(EMERGENCE)=部分の性質の単純な総和にとどまらない性質が、全体として現れること(イノベーションのような感覚)

自分の弱みや不完全性を開示しつつ、社会と創発していきたい


まずは、私自身が、不完全性や弱さを積極的に開示し、人と内面で繋がりに行くことで「不完全性の許容と相互のリーダーシップ」による創発を体現して行きたいと思っています。

直近では、AsianLegal Businessでの寄稿、「わかほう」(U35の法務の集まり)や、APU(アジア立命館太平洋大学)の大学の講義の登壇者として参加させていただき、上記と同様の弱さを含んだ開示を行ってきました。登壇後、ライフミッションに共感したとして連絡を下さった方が何人かいらっしゃいました。今まで弱さを開示することで繋がれたことがなかったことから、新鮮な経験になったとともに、ある種満たされなかった願いが一部満たされていくような感覚になりました。

また、見るだけで全くやってなかったSNSでの活動を始め、Twwiterやnoteでの発信活動を行っています。なお、今までこういう内面や、やっていきたいことを公開することなんて恥ずかしくてできるわけないと思っていたのですが、やっていくといろんな人と繋がれたりするので面白いなと思っています。

次に、業務面においては、「創発していくようなガバナンスやリーガル」をテーマに掲げ、リーガルやガバナンス領域で試行錯誤をしています。

リーガルやガバナンスにおいても、上に掲げた社会課題が多く出てくる場面があると思っています。

コンプライアンスの場面では、何かインシデントが起こった場合に、インシデントを起こしてしまった人との間で、ミスを隠そうとしたり、言い逃れをするような構造に多く出会います。社会が不完全性に対して不寛容であるため、相対的に隠すような方向になってしまいます。ミスは組織を強くするチャンスでもあるのでなかなかそれができません。人も組織も不完全であることを前提にした組織づくりが今後も大事なテーマになってくると思います。

また、チーム関係性で見た時に、チーム内でより上位者に対して、何か跳ね返りを恐れて、指摘をすることができなかったり、生にえのアイデアでも気軽に相談できる関係性ができなかったりすることがあります。私自身、過去に、これを言うと馬鹿だと思われるだろうな・・・と思い、質問できなかったり、アイデアを出せなかったりすることがありました。そんな思いから、フラットな組織・チーム、心理的安全性が高い組織・チームづくりを試行錯誤したりもしています。

以上のように、私は、足元、創発につながるような、組織構造、チームづくり、ルール設計、ガバナンス、リーガル、そういった領域にて、試行錯誤をしており、今後もこの領域でやっていきたいと思っています!

お願い


  • ぜひ、もう少し話を聞いてみたい、ここはどう考えているのかなど、意見・要望・フィードバックでもなんでも良いので気になることがある方

  • 同じようなことに興味があるから、一緒に共同学習をしたいと思っていただいた方

  • ぜひインターンや、正社員として私のチームメンバーとして働くことに興味がある方

  • 久しぶりに私と会って話がしたい方

  • なんでもいいから私と話がしたい方

是非是非、末尾にある各種SNSでご連絡ください!

おまけ


私の各種SNSなので、共感してくれた方、興味を持ってくれた方、是非みなさん繋がりましょう!

なお、当社のガバナンスチームでは、正社員(こちら募集ページはないですが、募集しています)や、インターンにて一緒に恊働してくれる人を募集しています。


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