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映画配給会社の仕事①~砂漠の中で一粒の金を探して

コロナウィルス禍の難局を乗り越えるべく立ち上がった「Help! the 映画配給会社」。温かい皆様のご支援、ありがとうございます。
映画館で映画を上映できない今、なんとか収入を得るために、まずは過去作の配信サービスを始めました。もちろんそれだけでなく、観客の皆さまと直接に接することがない映画配給会社の存在と特色を知ってもらえる機会になればと思っています。

そこで、このnoteではクレストが配給してきた作品を通して、配給会社ってどんな仕事をしているのかをお伝えしていきたいと思います。一本の作品との縁から、劇場で皆さんに見ていただくまでの様々な仕事の話です。
まずは買い付け。これが独立系映画配給会社の肝といっても過言ではありません。今回もまず5社の配信が始まりましたが、各社のパックを見て、それぞれ特色があるのだということに改めて気づかされます。
買い付けするには、まず海外の映画祭へ足を運び、現地で売りに出されるたくさんの映画の中から自分の心に響くものを探していくのですが、それは砂漠の中で金を探すようなものに近いかもしれません。どんなに自分が気に入っても権利金の交渉が成立しなければ買い付けはできません。でも、意外と出会いというのは用意されているものでもあります。弊社の代表作にあげているルキノ・ヴィスコンティ監督の「山猫」もそうでした。

では、次回は『山猫』を通して買い付けの話を始めたいと思います。
どうぞお楽しみにしてくださいませ。


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