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計画変更で硫黄岳へ

八ヶ岳に行ってました。
6月の半ばころ、山友達から夏の山へそろそろ行きましょうと誘われ、両方の都合や登る山を決めました。
久々にテント泊でしかも厳しくなく、山に登った気分になれて満足しようとの考え(そんな考えで山に行ってはいけないようにも思いますが)で八ヶ岳を選び、最初は白駒池に車を止めて、そこから高見石、黒百合平と登り、そこでテントを張って宿泊。翌日天狗岳に登る。
と決めたのです。
ところが行く直前の先週、山友達から急に天狗岳に登るならもっと早く登れる場所あるじゃないかと言われました。
オーレン小屋でテント泊の方が楽じゃない。
なるほどその通りだ、オーレン小屋を忘れていたと思い、急遽オーレン小屋でテント泊に変更しました。
というわけで、白駒池に車を止めるのではなく、桜平というところに車を止め、そこから登り始めたのです。
桜平から途中の夏沢鉱泉というところまでは車も入れる林道なのですが、周りはシラビソの茂った苔に覆われた場所で非常に美しい景色が見られます。

苔に覆われたシラビソの樹林

夏沢鉱泉でちょっと休憩し、そこからオーレン小屋まで再び歩きます。
この辺りも苔に覆われた樹林帯が続きます。
八ヶ岳は本当に苔の美しいエリアです。

様々な種類のコケに覆われた美しい樹林

こうしてオーレン小屋に到着。
テント場を見ると月曜日だったからなのかテントが設営されたいるところが少ないので、特にあちこち探すわけでもなく、ここにしようと決めて、ザックを下ろしました。

テント設営場所はここだとあまり考えずに決め、ザックを下ろしました。

小屋でテントの受付を済ませ、テントを張ったあと、昼飯にでもしようかと言ってたのですが、ここで山友達が、ここでまったりと昼飯なんぞ食ったらビールが飲みたくなってそのまま動かなくなるぞ。
ここは明日の天狗岳に備えてちょっと硫黄岳まで行こうじゃないかと言われ、それもそうだなと考え、昼飯を食わずに、サブザックに雨具と行動食,水などを詰めて硫黄岳に向かいました。
コースは二つあって、夏沢峠を経由する道と赤岩ノ頭を経由する道。
我々は夏沢峠に向かいました。
夏沢峠にはヒュッテ夏沢という小屋があり、そこまで来ると硫黄岳の爆裂口が見えてきます。

夏沢峠
後ろに硫黄岳の爆裂口が見えてきます。

ここでちょっと水分補給をして再び登り始めます。
徐々に高度を上げていくと、森林限界に到達し、ハイマツ帯となります。
振り返るとヒュッテ夏沢の青い屋根が下に見え、樹林の山の後ろに、天狗岳の山頂がちょこっと見え始めて来ました。

ハイマツ帯になって後ろを振り返ると左に西天狗岳、右に東天狗岳のピークが小さい角のように姿を見せます。

さらに高度を上げていきます。硫黄岳のピークも見えてきたころには振り返ると、天狗岳もしっかりと見えるようになり、さらに西天狗岳の後ろには蓼科山も姿を見せ始めました。

天狗岳がしっかりと見えてきました。西天狗岳の後ろには蓼科山も見えています。

こうして息を切らせながら登って行き、硫黄岳(2760m)に到着です。
硫黄岳では雲やガスの影響で南アルプスや北アルプスは全く見えませんでしたが、八ヶ岳の主峰群は見事に見えて、素晴らしい山の景色でした。

硫黄岳からの八ヶ岳主峰群
八ヶ岳の縦走路を眺められる絶景
iPhoneのパノラマ機能で撮影

硫黄岳から横岳へのルート、さらに中央に最高峰赤岳、その右側には阿弥陀岳、赤岳と阿弥陀岳の間には権現岳も見えます。
素晴らしい景色ですね。
こうして絶景を楽しんで、下山開始。
同じルートを戻るのは面白くないので赤岩ノ頭を経由するルートをとりました。

帰りは赤岩ノ頭経由。
このケルンの横から降り始めます。

赤岩ノ頭というところは樹林帯から抜け出し、ハイマツ帯に入ったところが赤や白の砂礫で覆われた場所で美しく雰囲気のいい場所です。さらに八ヶ岳の主峰群の展望もよい場所です。私も何度となく来ていますが好きな場所です。

硫黄岳から降りてきて間もなく赤岩ノ頭が見えてきます。

赤岩ノ頭に到着すると景色を楽しむため大休止。しばらく景色を見いってました。
ここから見ると赤岳への登りルート文三郎尾根がものすごい急斜面に見えます。山友達とすごい斜面に見えるね、実際登っているとあんなに急ではないように思うよねなんて言いながら。

赤岩ノ頭からハイマツを前景に八ヶ岳の主峰群を撮りました。

降りてきた道を振り返るとやはりこの一帯だけが特徴的な場所であることが分かります。

硫黄岳から下って来た道を振り返ると、ここの一隊が特徴的な場所だと分かります。

こうして赤岩ノ頭の景色を楽しんで、また樹林帯の中に入ってテント場まで歩きます。
ここからのルートも樹林帯の中は苔に覆われた雰囲気のいい場所です。

赤岩ノ頭からオーレン小屋までの下り道。
苔に覆われたシラビソの森です。

こうしてテント場へ戻ってきました。

オーレン小屋のテント場へ戻ってきました。
自分たちのテントに戻って荷物をテントにおいて、小屋の前でビールです。

荷物をテントの中に入れて、オーレン小屋でビールを買って、オーレン小屋の前のテラスで乾杯。
このビールがおいしい。

山から下りてきた後のビールは本当においしい。

ついついビールを3缶も空けて、つまみなど持ってきたものを食べつくし、テントに戻って行きました。
ここまでは一日目、二日目はもっと予定外で、ちょっと登って戻ってきて、もう帰ろということになってしまいました。
結局天狗岳には行かずに帰ってきました。
二日目のちょこっと登った話はまたこの次に。

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