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『さらば青春の光』感想と雑メモ

映画にサブタイトルつけるとすると「真面目にモッズに傾倒した一少年の転落人生」。

The WHOの"Quadrophedia"(『四重人格』)をモチーフに作られたイギリスの映画。ROCKERS VS MODS の抗争が描かれている。

バイク好きで機械いじりはお任せあれ、革ジャンにリーバイス501が定番スタイル、所謂ワイルド系ロックンロール大好きなロッカーズと、昼は適当に働き夜な夜なスクーターで遊びまわり、スリムなスーツを身に纏ったイタリアンルックで小綺麗、メンタル若干弱めで、R&Bに熱中するモッズ。

元々仲良しだった二人だけど、兵役除隊後ロッカーズになった友達と広告代理店でメールボーイとして働くモッズの主人公の間で徐々に亀裂が入っていく友情。恋愛を遊びだと思っている軽めな女の子となんだかんだ一途に思っちゃう男の子。薬🔹を飲んで遊びまわって情緒不安定な息子を心配する口うるさい両親。1960年代当時のイギリスの青春が詰まってて、切なさや寂しさ、憤りややるせなさで胸がぎゅーっとなる。

大人になりきれない少年達のフラストレーションが爆発する様は見ていて爽快でもあり虚しくもあった。

正直、The WHOはMy Generationしか知らなかったけど、映画見終わって改めてアルバム“Quadrophenia ”を通しで聴いてみるとJimmyという一人の人間の人生、そのストーリーを音で感じてなんだかこう厳かな気持ちになりました。(もうちょっとしっくりくる言葉がありそうなんだけど見つからない…)

Quadrophenia - The WHO


今はがっつり何かのカルチャーに傾倒してる人ってごく少数だと思うけどスタイル的にロッカーズ寄りの人、モッズ寄りの人がいるのはおもろいなぁと思った。それぞれの良いとこをファッションだったりライフスタイルに取り入れてみるみたいな感じ?

あと、バンド生演奏で踊れるところがあるのまじで羨ましい。今踊れる場所と言ったらクラブでEDMガンガンって感じだけど、それは何せ根が隠キャなもので厳しめだし、かと言って生演奏でやってるとこはあるにはあるけど、おじさまが多いイメージだし(偏見)。居場所を求めるっていう線であれば夜カフェとかもあるけどクリエイティブ系会合は肩身狭くて居心地悪いし、オタクにもなりきれなくてバーでしっぽりみたいなのも怖いし(甘え)。

でもやっぱ夜は長いし孤独だし、何かのバンドのライブを見に行くって意気込んでライブハウスに行くのとは別に、仕事終わり気軽に一人でふらっと立ち寄ったら誰かがいて、「最近出たこのアルバム良いけん聴いてみらん?」とか言いながら好きなロック流せて、弾きたい人は弾いて踊りたい人は踊って…みたいなハコがあったらいいのになぁ。。なんて思ったり。

関係ないけど今欲しい物リスト5の中にフレッドペリーのポロシャツ入ってます。金欠💸

っていう、さらば青春の光の内容から脱線しましたが雑メモでした。

Bell Boy…

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