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私の物語⑤

地理の授業を受けることができるのは高校1年生だけだった。
寂しさも感じたが、2年生、3年生で学んだ社会科が楽しかった。
特に世界史と倫理は良かったな。素敵な先生に恵まれたと思う。

大学もどうしようか考えた。「地理の東大」とも呼ばれる駒澤大学も考えたが、私は飽き性だから、専門的になりすぎないような大学を選んだ。

大学では、大きく分けて3つのことを学んだ。

まずは、関心のある地域の社会的問題を追求する「地域社会学」。
これはもちろん、棚田をセレクト。2年生の頃に大山千枚田へ行って、オーナーさんにインタビューして論文を書いたのが懐かしい。
卒論は食育のことを書いたが、これはこれで地域性がみられたことが学びになった。

あとは、「小学校教育」。
2年生の頃に(強制的に行かされる)小学校実習を機に、教育の原点を知りたくて、他学科に紛れ込み、楽しく学んだ。児童の目線に立つことって大事だよ。朝から授業で早起きが大変だったけど無事に小学校二種免許ゲット。

そして、お目当ての「中高教職課程」。
学校の裏側を知ることは楽しいなと感じた。例えばクラス替えの仕方とか。
何より、同じ目標の友だちができることが嬉しかった。
学科で女子は私だけだったけど、男子とも仲良く履修。
こんな馬鹿な私でもゲットしてしまった、中高社会科の教員免許。

でも、頑張って良かった。最後まで続けてよかった。
夢に一歩近づけた気がした。