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【受験レポート】OSS-DB Silver Ver3.0

1. はじめに

こんにちは!CREFILの清水です。

2024年7月15日に、OSS-DB Silver Ver3.0の試験を受験し、
無事に一発合格することができました。

OSS-DB Silver Ver3.0 合格証明書


今回は、受験の動機や学習方法、そしてこの資格を取得したことによる
メリット等についてお話ししたいと思います。


2. OSS-DB Silverとは

OSS-DB Silver(Open Source Software Database Silver)は、OSS-DB技術者認定制度の一環で、オープンソースのデータベース管理システム(DBMS)に関する知識やスキルを証明する資格です。
特にPostgreSQLの基本的な操作や管理に関する技術力を評価する試験です。

学習期間の目安としては、3ヶ月から半年程度が推奨されています。
ただし、私自身は途中でダレそうになったため、1ヶ月で受験しました。
受験費用は16,500円(税込)です。
試験はコンピュータベースドテスト(CBT)方式
で実施され、
試験時間は90分、出題数は約50問です。
受験は、全国のテストセンターで行うか、自宅や職場からオンラインで受験することが可能です。

詳しい情報については、LPI-Japan様の公式サイトをご覧ください。

3. 受験するにあたっての動機

私は現在、業務でAmazon Redshiftを使用しており、日々データの確認や加工にクエリを活用しています。特に、バックエンドではRedshift内でのデータ操作や集計、フロントエンドではTableauダッシュボードの条件フィルター設定など、様々な場面でクエリを記述する機会が多くあります。

RedshiftはPostgreSQLをベースにしているため、PostgreSQLに関する深い理解が、業務効率の向上だけでなく、データベースの理解そのものを深めることにつながると感じていました。

また、私は昨年の11月に入社して、まだ実務経験が浅いため、実務に早く慣れ、より確実に貢献できるようになるためにも、資格を通じて基礎知識を強化したいと考えています。
資格取得によって、実務で必要なスキルを効率的に身につけ、エンジニアとして成長していけることを期待しています。

4. 学習方法

実際に試験を合格するにあたって取り組んだことは以下の3つです。

①OSS-DB Silver試験の公認テキストを読み込む
②Ping-tで問題を解く
③ローカル環境にPostgreSQLをインストールして触れてみる

①OSS-DB Silver試験の公認テキストを読み込む
まずは「OSS教科書 OSS-DB Silver Ver.3.0対応」という公式テキストを一通り読みました。

しかし、正直に言うと、データベース初心者にとっては一度読んだだけでは理解しにくい内容が多いです。
特にLinuxのコマンドなども登場するため、完全に理解するには難しい部分がありました。
そのため、まずは完璧な理解を目指さず、問題演習に早く取り組むことを意識して読み切りました。

②Ping-tで問題を解く
テキストを一通り読み終えた後は、資格学習サイトPing-tを活用して問題演習を進めました。

Ping-tは、IT系の資格試験の学習ができるポータルサイトです。CCNAやLinuC(リナック)、LPIC、HTML5プロフェッショナル認定資格、オープンソースデータベース技術者認定資格(OSS-DB)、オラクルマスター、ITパスポート、ITILファンデーション試験など、さまざまな資格の勉強ができます。

https://mondai.ping-t.com/g

※OSS-DB Silverの問題集を利用する際は有料ですので、ご注意ください。
料金:1ヶ月 2,640円(税込)

Ping-tは523問もの問題を解くことができ、解説も非常に丁寧で、公認テキストよりもわかりやすい部分が多いです。
これを活用して、私は3周問題を解きました。

  • 1周目: 公式テキストを辞書代わりにして問題を解き、解説を読みました。それでも理解できない箇所はChatGPTなどを活用してさらに噛み砕いて理解しました。また、523問を解く中で、どの部分が試験に出やすいか、テキストの内容のどこに重点を置くべきかも見えてきます。

  • 2周目: 何も見ずに問題を解いて、知識の定着を図りました。

  • 3周目: 問題の答えを覚え始めるので、誤った選択肢がなぜ不正解なのかまでしっかり説明できるように解説を徹底的に読み込みました。

③ローカル環境にPostgreSQLをインストールして触れてみる
これまでのIT資格の受験経験から、最も重要だと感じたのは実際に手を動かして環境を構築し、操作することです。
暗記だけでも試験を突破することは可能ですが、私の場合、実務でタスクを一人で推進できるスキルを身につけたかったため、実際にPostgreSQLをローカルにインストールして、コマンドやクエリを実行してみました。
問題で出題されたクエリを実際に動かして結果を確認することで、理解がより深まりますし、データベース操作の実践的なスキルも学ぶことができます。

5. 資格取得のメリット

私が考える本資格取得のメリットは以下の3つです。

①データベースの知識力向上
②タスクの理解度と推進力の向上
③自己肯定感の向上


① データベースの知識向上
OSS-DB Silverの学習を通じて、データベースの基本的な知識やPostgreSQLに関する技術を段階的に学ぶことができました。まだ理解が浅い部分もありますが、日常業務でのデータ操作やクエリの作成において、以前よりも自信を持って取り組めるようになり、データベースの管理や運用に関する意識も高まりました。

②タスクの理解度と推進力の向上
学習を進める中で、PostgreSQLやSQLに関する理解が少しずつ深まってきたことで、業務におけるデータ関連のタスクに対して、以前よりもスムーズに対応できるようになりました。
直近では、参画している保守案件において、Redshift内に閲覧専用ユーザーを作成し、DBeaverを使用してSTG環境内のテーブルデータを確認できるように設定し、それをチームと共有するというタスクを依頼されました。
以前の私であれば、タスクの進め方や使用するコマンド、さらには調べ方もわからず、かなり混乱していたと思います。しかし、今回の資格勉強を通じて、ユーザーを作成するためのコマンドや、特定の権限を付与するクエリについて学習していたため、その知識を少し応用するだけで、このタスクを完了することができました。
何気ないタスクではあったのですが、「資格試験の勉強しといて良かったー!!」と心から実感しました。笑

③自己肯定感の向上
資格取得を通して、自分の技術力や知識を少しでも客観的に証明できたことは、大きな自信につながりました。IT業界の経験年数が少ない分、資格という目に見える成果が、自分の成長を確認できる機会となり、今後もさらなる学びに前向きに取り組む意欲が湧きました。

6. 今後取得したいIT資格

私は年内に取得したい資格が3つあります。

1つ目は「OSS-DB Gold」です。
これはOSS-DB Silverの上位資格にあたり、大規模データベースシステムの改善、運用管理、コンサルティングができる技術者としての証明となる資格です。この資格を取得すれば、データベースに対する理解力や知識がさらに深まることを示すものになるでしょう。
Silverを取得した今、次のステップとしてGoldにも挑戦してみようと考えています。

2つ目は「基本情報技術者試験」です。
エンジニアとしてぜひ持っておきたい資格であり、国家資格という点が非常に魅力的です。
近年では、AI技術に関する知識も問われる問題が増え、午後試験の内容も難しくなっているようですので、受験の際にはしっかりと準備をして挑戦したいと考えています。

3つ目は「Python 3 エンジニア認定データ分析試験」です。
この試験では、Pythonを使用したデータ分析の基礎が問われます。
現在、私は業務で大量のデータを扱い、そのデータをTableauで可視化するダッシュボードを作成しています。Pythonの知識を身につけることで、少しずつデータの傾向や簡単な予測を取り入れた分析ができるようになり、今後の業務に活かしていければと考えています。

以上が、年内に取得したい資格です。

7. おわりに

ここまでお読みいただいてありがとうございました。
エンジニアとして成長するためには実務経験が欠かせませんが、新人エンジニアはどうしても経験が浅く、十分なスキルを身につけるには時間がかかります。
そのため、資格を取得することで、実務経験を補完しつつスキルを徐々に高めていきたいと考えています。
今後も資格取得を通じて、実務に役立つ知識や新しい技術を体系的に学び、現場での成長に繋げていきたいと思います。

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