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【キモタラグルメ】東京ガチ中華旅 3日目 〜とうとう東京脱出(???)へ〜

※2023.08.08 追記しました。

ガチ中華旅3日目。最終日。

今日は、ガチ中華好きの友人と四川料理を食べに行く。
と言っても、今日訪れる店は東京都内ではない。

ヤンチャン様より引用

車で1時間かけて行く価値がある!!と豪語されているこの店があるのは茨城県つくば市である。
都内から高速使ってでも1時間とメチャクチャに遠いのだが、写真を見てみると本当に死ぬほど美味そうである。

少し調べてみたのだが、本場四川のホテル料理人だったという主人が振る舞う、食材や味にかなりこだわった超本格的な四川料理がいただけるという。完全に東京ではないが、ここまで来て行かない手はない。
だが、わざわざ中華料理食べるためだけにつくばまで行くような奴はガチ中華料理オタクしかいないだろう。そんなわけで、ちょうど予定が空いていた友人を誘ったというわけである。
午前9時。埼玉県の某駅で友人と合流した私は彼の車に乗り込み、一路筑波を目指した。勿論、高速なんて使うのはもったいないので下道で2時間かけて茨城を目指す。
ちょうど天気も良く絶好のドライブ日和と言った感じで非常に気持ちが良い。まるで、わざわざ片道2時間かけて行く価値があるぞと歓迎してくれているような天気である。
途中の道の駅に寄った際、名物だというメロンパンを買うのに並ぶ人を見ながら、心の中で「俺は今から待たずにメロンパンより美味いもんを食いに行くけどなw」なんてマウントを取りつつ、2時間後にようやく車は店に到着した。

あれ?何故かシャッターが...

???

貸切??昼から?
衝撃の事実に驚き呆れ、しばらく呆然とする。
ここまで来た意味が完全に無くなってしまったが、とりあえず路駐するのも何なので車を適当に流しながらこの後の予定を議論する。
正直結構落ち込んだ。
急遽代案を考えることになった私達。筑波まできたので、筑波大学名物のアヒルボートを見る、筑波近辺の美味しい家系ラーメン屋に行くなど様々案が出たが、イマイチピンとくるものがない。ガチ中華を食うためだけにここまできたので、正直中華料理を食う以外の選択肢は考えられなかった。
すると、友人がこんな提案をしてきた。
「池袋まで戻らね?」
なんでも、池袋に非常にコスパの良いガチ中華の店があるという。彼曰く、夜に飲みに行って食べ放題と飲み放題で3000円ちょっとという激安価格の店らしく、味も確からしい。
結局、ここまで来たのは完全に無駄になってしまったが、ガチ中華を食べる以外の選択肢が無かったため東京にとんぼ返りすることになってしまった。帰りの新幹線の時間が迫っていたこともあり、関越自動車道を飛ばして1時間強で池袋に到着した。
こうして、急遽やってきた池袋の店は「座・麻婆唐府」という店である。

THEではなくZHAなのがポイント高い

店内は昼時ということもあり、かなり混雑していた。例の如く店員も客もほぼ中国人である。
席に着き、ランチセットを注文する。すると、一際目を引くものを見つけた。

メニューには、鍋に入れられたスープの写真が載っている。わざわざ鍋に入れられてやってくるとは珍しい。なかなかバエそうな料理だ。どうせこの後ブログに書くし丁度いいとコイツを注文した。
端末で手早く注文すると、バイキング形式になっている料理をとってくる。この店のランチセットは、このメインディッシュの他に、ご飯や炒め物などをバイキングから取ってきて食べられるようになっていた。

ご飯のほかに和え物や味付け卵などをとって食べていると、メインディッシュが運ばれてきた。ついに映え映え鍋料理の到着である。

全然写真と違うじゃねえか。

誰がどう見ても、朝味噌汁作る時に使っている鍋である。しかも鍋敷きなどなく直置き。
安定の中華クオリティーに友人と大笑いしてしまった。こういう日本人にない適当さがとても良い。

取っ手がとても邪魔

まぁ見た目は映えとは程遠いが味が良ければ何でもいい。一口食べてみた。

...うん。やはり安定してうまい。
見た目通り、スープは「少辣」にしていてもなかなか辛いのだが、メインの具となる淡白な白身魚は意外にそこまで辛くなく、淡白さも相まって丁度良い辛さに仕上がっていた。なかなか良い料理である。
だが、味が染みているもやしなどの野菜はとても辛く、結構苦戦した。やはりガチ中華の辛くないは信用ならない(だがそれでいい)。友人を待たせつつなんとか完食した。
ランチセットはpaypayが使えないという謎会計を済ませて店を出ると、新幹線まで丁度1時間ぐらい余裕があった。
そこで、友人と池袋で恐らく1番有名な店「友誼食府」へ向かうことにした。
勿論腹は十分過ぎるほど満たされているのだが、この店は店内で飲食できると同時に、中華食品を扱うスーパーもある。せっかくガチ中華集まる池袋まで来たので、中華食品をお土産に買って帰ることにした。

店内は、向かって右側にフードコートのように飲食ができるスペース(友誼食府)が広がり、左側に中華食品が売っているスーパー(友誼商店)があった。
フードコートで売られているものがとても気にはなったが、お腹はいっぱい。惜しいがまた今度来れることを願って、中華食品を買い込んだ。

カード作らせる気ゼロの案内

ちなみに、この友誼食府(友誼商店)はポイントカードも作れるらしい。写真の通り、どう見ても作りたいとは思えないような案内なのだが、友人はそんなことは構わず中国人店員に日本語で会員カードを作らせていた。

なかなかイカしたデザインなので私も作りたかったが、勇気が出ずに諦めてしまった。
さて、そんなこんなで買い物も終わり、友人とは池袋で別れて新幹線に乗るために東京駅へ向かった。 
予定通りのこだまに乗り、先程買った中華食品を広げて酒を飲むことにする。

私の席だけ中国の高速鉄道みたいな雰囲気になってしまったが(中国人らしき旅行客が二度見していた)、翠ジンソーダと台湾ビールを飲んでいると、疲れが回ったのか眠気がやってくる。名古屋まで数時間。私はゆっくりと眠りながら終着駅を目指した。

さて、今回のガチ中華旅はいかがだっただろうか。結局ほぼ毎日、合計7食もガチ中華を食べたが、正直全く飽きなかった。多分1週間毎日食えと言われても余裕で食えると思う。
池袋に始まり池袋に終わった今回の旅はお腹も気分も大満足で幕を閉じた。ここまで読んだ東京民は、これを機に是非都内のガチ中華にチャレンジしてみてはいかがだろうか。

P.S. 2023.08.08追記
麻辣十食再訪編

この度、今回食べられなかった「麻辣十食」へ、2ヶ月の時を経て再訪が叶ったので紹介する。

8月某日。またもや上京していた私は、1日用事がなく暇になったので、6月に訪問したのに休みで食べられなかった、茨城県筑波市の「麻辣十食」へ赴くことにした。
青春18きっぷを持っていたので、都内からJRで土浦まで行き、そこからバスで筑波の店を目指したので、着くまでに2時間以上かかった。
そうして、暑い中歩いてきてようやく店に到着。

数ヶ月ぶりとなる「麻辣十食」の文字。入口を見ると「営業中」の看板が凛と佇んでいた。早速戸を引いて中に入ると、早速麻辣の匂いが漂ってきた。
「いらっしゃいませ、どうぞ」
中国人と思しき店員に、珍しく流暢な日本語で出迎えられた。席に着くと、ガチ中華屋にありがちなQRコード注文の札が置いてある。QRコードを読み取りメニューを見ていくと、定食という項目に日替わり定食があった。日本語で「豚頭肉の麻辣和え定食」と書いてあるそれは、写真は美味そうだったし「夏バテ予防に!」という謳い文句があったのでビールと共に注文した。
注文を終え店内を見回してみる。

これまでのガチ中華店レビューで散々述べて来た通り、こう言う店は、当たり前に中国語で話しかけられたり中国語のメニューがさも当然のように提供されたりするのだが(それも込みでご飯を楽しむのが醍醐味)、この店は店員が綺麗な日本語で出迎えてくれたし、メニューもきちんとした日本語で書いてあり、なおかつ地元茨城で獲れた食材を使用していることを明記していたため、かなり日本人に優しい店だと感じた。
しばらくすると料理が届く。

意外にもメインディッシュの豚肉ときゅうりの麻辣和えは冷製で、湯気は立っていない。
では、満を持してそのメインディッシュから一口頂く。

...
あまりの美味しさに奇声が出そうになった。
まず、麻辣といいながらほぼ辛さを感じない。これまで食べたガチ中華でも、麻辣と名のつく者は全て麻辣特有のあのスパイシーな匂いと共に舌を激辛味が襲ってきていた。しかし、今はそのスパイシーな匂いと味のみがまとわりついてきて、激辛で舌がヒリヒリになることは全くなかった。

そして、その麻辣味を追いかけるように、パクチー、ナッツ、ネギが舌に絡みついてきて、豚肉もしくはキュウリというステージ絶妙なハーモニーを奏でていた。
なんというか、レベルが他より圧倒的に高い味がした。今まで食べていたガチ中華は一体なんだったんだと思えるぐらいに美味い。
いつもならばテンションが上がり一気に食べ切ってしまうところ、今回は冷静にゆっくりと味わいながら、わざわざ2時間かけて筑波までやって来た甲斐を大いに体感していた。
こうして、筑波ガチ中華遠征は大満足のうちに幕を閉じた。

以上。

谢谢読了!

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