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しくじり大学生活!〜俺みたいになるな〜

4月。春。
桜が舞うこの季節といえば、やはり新生活である。
社会人生活が始まる人もいれば、新天地で心機一転新しい生活が始まる人もいてと、何かしら新生活が始まる季節である。
そんなこの時期、念願の大学生活が始まるという人も多いだろう。私自身も、21年に大学を卒業した身なので、6年前のこの季節、大学受験という戦争を終結させウキウキでキャンパスに向かったものである(※ちなみにイメージ画像にある大学ではありません)。
だが、そんな4年の大学生活を終えて早2年。今考えるとその4年の間に数々のやらかしを重ねてきた。そのやらかしの度合いときたら、これまでのエピソードを見ても分かる通り、常軌を逸していたと思う。
今回は、今年から大学生活が始まるというウキウキ大学生に向け、「大学生活でこんなやらかしをするな!」という私のやらかしエピソードを、ランキング形式で教訓とともに書いていきたいと思う。

第3位:4単位強制喪失事件

いきなりイカついタイトルでびっくりした読者もいるかももしれないが、常軌を逸しているように見えて割と普通の大学生でもやらかしそうなことなので、新入生は心して見てほしい。

大学1年の7月。
この時期、私をはじめ大学1年生は初めての大学のテスト期間で、かなりピリピリとした空気が立っていた。口では「講義全然わかんねー、絶対単位落とすわー笑」と言いながら本当はめちゃくちゃ落としたくなくて死ぬほど焦るという、高校の考査前とはひと味違った空気が友人間で漂っていた。
ちなみに私は文系学部だったので、今考えればほとんどの講義はちゃんと聞いてレジュメを理解していれば単位を取れるテストだった気がする。まあそれをしなかった為に数多くの単位がキャンパスの塵と一緒に蒸発してしまったのだが。
この時は、特に1年の最初のテストということを教授達は理解しており、サービスというか、講義でたびたびテストに出題されるところを匂わせていた。なので、先述の通り講義を聞いてレジュメを見れば単位が取れるテストなのだった。そんな中、私は強制的に4単位を喪失する憂き目に遭った。
ちなみに、通常の講義は2単位なので、4単位を落とすというのは大幅な損失である。何故そんなことが起こったのか。それでは、試験当日の私の様子を見てみたい。

4単位テスト当日。テストというのは、普段の講義の時間に行われることが多い。例えば水曜の2限にあっていた講義の試験はほぼ水曜の2限に開催される。それまでに何個か受けたテストでその法則に気づいた私は、その講義が水曜の4限に行われていたため、朝起きてから4限までそのテストに向けて家で勉強を開始した。
朝早く取り掛かったということもあり、昼休みの時間になる頃には概ね復習も終わり、だいぶ心に余裕ができていた。昼休みが終わる頃には、勉強の手を休め、ゆっくりと休憩をし、4限になるのを待ってから大学へ向かった。
予告通り、テストが行われる教室へ向かう。すると、大量の人が教室から出てきていた。その中には、見知った顔もあった。
「この人らは別の時間で受けたのかな?」と、若干不安で高鳴る胸を抑えつつ教室に入ると、いつもの先生が答案用紙を回収していた。
あわてていつも一緒に授業を受けていた仲間にラインする。

「XXXのテストって今からよね?」
「え?今終わったよ。」

...
リアルに数秒間息が止まった。

すると、呆然と佇む私に気づいたその講義の先生が、私に話しかけてきた。
「どうかしましたか?」
我に返った私は
「XXXのテストって今終わったんですか?」
「あっ(察し)...今終わったよ」

ゴーーーン
頭の中で終了を告げる鐘が鳴り響いた。
その後、その先生に追試が出来ないか相談するも、普通に無理だと断られた為、ここにテストを受けずに4単位の落単が確定した。
とち狂った私は、何故か親に電話をかけ、その場で号泣しそうになるのを堪えながら「テストの時間を間違えて単位を落とした」という、大学生活史上最も情けない報告を行った。私の焦った声を聞いた親は、怒ってもしょうがないと察したのか「次頑張りなさい」と声をかけてくれたが、その優しさがまた辛かった。

よって、このエピソードから得られた教訓は以下の通りである。

教訓:テスト時間は事前に確認しよう‼️

...書き出してみると、めちゃくちゃ当たり前のことである。

第2位:建造物侵入罪成立未遂事件

※食事中の方は閲覧注意

大学生活といえば上記で述べたような勉強面のほか、サークル活動が中心になる人が多いだろう。
私も4年間音楽系のサークルに在籍していたのだが、そんなサークルの活動中に事件は起こった。

大学2年生。先代の先輩が引退し早数ヶ月、後代の先輩に引き継がれたサークルは、少し厳しさを増していた。
練習熱心だった先輩達は、あまり休憩を取らずに練習をするというのが常になっていたのである。だが、休憩が無いとなると自然問題となるのはトイレ問題である。まあ別にトイレが禁じられるほど厳しい訳ではなかったのだが、練習をぶった斬って「すみません、トイレ行って良いですか?」とはなかなか言いづらいものである。

その日、いつものように練習が始まったのだが、始まって10分ほど立ってから悲劇が起きた。
とんでもない腹痛が押し寄せてきたのである。
腹痛というのは突然起きる上に、決壊寸前になるまでのスパンがかなり短いために非常にタチが悪い。その腹痛が起きたのはちょうど基礎練習中で、いつもであれば基礎練習が終われば曲の練習といった流れであった。もう10分も基礎練習をしているのだから、そろそろ終わるだろう。だから終わったタイミングでトイレにダッシュしよう。そんなことを考えた私はうずくまりそうになるのをなんとか堪え、楽器を弾き続けた。
だが、こんな時に限ってやたら時間が経つのが遅い。早く終われ早く終われと念仏のように唱える私の心うちも虚しく、いつもよりもゆっくりと練習が進んでいた。
「よし、じゃあ基礎練はこの辺にしようか」
という先輩がいい終わるが早く、
「すみませんトイレ行ってきます!」と先輩の返事も待たず楽器を放り投げる勢いでダッシュでトイレへと向かった。既に腸内では、決壊寸前を告げるサイレンが鳴り響いている。一刻も早く便器に会いたい。私はウサインボルトも真っ青な速さでトイレへと駆け込んだ。
数分後...
腸内は邪魔者が消えてすっきりしていた。脳内は広く晴れ渡り、野原には花が咲き乱れ、小鳥が歌っていた。
「ふううぅ....」
大きなため息をつきながら個室を出る。だが、冷静さを取り戻した私は今居るトイレの違和感に気づいた。
まず、小便器がない。男性トイレなら個室だけでなく小便器があるのが普通だが、それがない。
そして、やたらトイレが綺麗である。洗面台は水浸しになってないし、鏡は曇っていない。あれ、大学構内にこんな綺麗なトイレあったっけ?
とりあえず手を洗って外に出ると、そこにはいつも素通りする赤い人形のマークがあった。

え?ここって、、、

そう、私がウサインボルト並みの勢いで飛び込んだのはまさかの女子トイレだった。

非常に幸いなことに、トイレに入るところも出るところも誰にも見られていなかったので騒がれることはなかったが、なんというか、絶望的な気持ちが私を襲った。興奮とかそういう感情は一切湧かず、捕まったらどうなるのか、今度こそ親に号泣しながら電話しようか迷った。建造物侵入容疑で県警に連行される私の様子が脳内再生される。正直、4単位を落とした時よりも頭が真っ白になっていたと思う。
ちなみに、男性が正当な理由がなく女子トイレに入るのは建造物侵入罪に問われるらしい。
わたしはトイレへ向かった時とは打って変わって、絶望的な足取りで練習場所へと戻った。
戻ってきた私が絶望的な表情をしていたのを見て、先輩(女性)が声をかけてくる。
「どうしたの?」
私は本当に土下座する勢いで謝罪した。
「すみません間違えて女子トイレ入っちゃいました本当にすみません」
「何をどうやったらそうなるの?wそれに私に謝られても...」
彼女はちょっと複雑な顔をしていたが、私がウサインボルト並みの速度でトイレへ向かったことと、戻ってきた時の顔がヤバすぎたのを察してか、それ以上言及を受けることもなくこの話は終了した。

教訓:いかなる時も冷静に行動しよう‼️

ちなみに、弁護士系youtuber岡野タケシ弁護士曰く、この問題に関しては非常に難しい問題であり、この「正当な理由」というのが社会的な相当性と解釈されているらしい。つまり、私が決壊してしまってトイレの前で放心状態になっているのと、女子トイレに飛び込んで用を足すことでは、どちらが社会的に許されるかということになる。

皆さんはどう思うだろうか?国も、私を例に是非国会で議論してほしい。

第1位:ゴールドマンサックス事件

第2位以上に上があるのか...と思う読者もいるかもしれないが、この話と第2位の話がどちらがヤバいのか、是非読み終わって考えて見てほしい。

さて、大学生といえば、勉強、サークルときて、もう一つ大きなイベント事として挙げられるのが、就活である。
大学生、もしくは大学院生にとって、就活というのはほぼ不可避な道である。自然、大学生活の一大イベントとして換算されるだろう。
私自身、就活中のエピソードに関しては過去に記事にしているのでここでは書かないが、問題は就活後に起こった。

大学4年7月。
コロナ禍真っ只中の就活がなんとか終わり、あとは単位をとって卒業するだけになってしまった。だが、そんな状況で一つだけやらなければならないことがあった。それが大学への内定先の報告である。
大学の学生向けサイトで内定先を報告しなければならないのだが、私はこの時、少しおふざけをかました。
どうせ大学教務のことだから嘘を書いても大丈夫だろうと。

そもそも、大学を運営する大学教務というのは非常に無能な集団である。社会人として必要最低限のことが全く出来ていない。在学生にすらそんな風に感じられるのだから、それは相当なものである。
例を挙げると、同じ通知を5回ぐらい連続で送ってくる(しかも全部誤字脱字がある)、単位判定を当たり前のように間違える(これで私は単位が足りているのに留年判定を受けた)、問い合わせ行っても別部署に聞けの繰り返し。それで明らかに向こうに非があっても絶対に謝らない。
書き出せば一本記事が書けてしまうほどなのだが、とにかく酷すぎるのだ。
なお、彼らはつい先日卒業して2年以上経つ私のところに学内の就活案内を送ってきた。

さて、そんな散々な目に遭わされた大学教務に対して、私はちょっとしたイタズラを仕掛けたのだ。
私は、内定先に超有名企業「ゴールドマンサックス」と記入して送信した。
ゴールドマンサックスといえば、一流も一流の外資系銀行で、なんと新卒1年目で年収がウン千万いくとかいかないとか。
ちなみに私はゴールドマンサックスを受けていないどころか、銀行を一つも受けていない。


無論、これは最初にそう書いただけで、すぐに本当の内定先に変更した。本当に軽い悪戯だったのだ。
だが、事件は卒業間近に起きた。
このイタズラを知っていたある友人から一通のラインが来た。

「うちの就職先実績にゴールドマンサックス載っとるぞwwww」

は?

急いで大学のホームページを見てみると、公務員になる人が多いうちの大学特有の「OO県庁」「XX税務署」に混じって、堂々と「ゴールドマンサックス」と記載されていた。
特定されてしまうので画像を貼れないのが残念だが、役所の名前に連なって書かれているゴールドマンサックスは、一際異彩を放っていた。

例の如く頭は真っ白になったが、今回ばかりは私は悪くないと思う。
そもそも進路先提出期限より前に本当の内定先をに書き換えていたし、HPにゴールドマンサックスと書いてあったのを確認してから急いで自分のページを見に行ったら、確かに本当の内定先の会社名で提出されていた。
つまり、大学教務が「ゴールドマンサックス」という字面に勘違いして、よく確かめもせずに進路先に書いてしまったということになる。
ちなみに、ゴールドマンサックスと記入して以降、大学から「本当にゴールドマンサックスに内定貰ったんですか?」みたいな連絡は一切来なかった。

教訓:大学教務は絶対に信用するな。

第3位、第2位とネタチックに教訓を書いていたが、こればかりはマジなので気をつけていただきたい。

かくして、私の卒業年度には、多分誰も内定も貰っていない「ゴールドマンサックス」の名前が残り続けるのであった。
ちなみに、就活に学部でも人一倍頑張っていた、あまり親しくない同級生から「うちの大学GSに内定貰ったやついるらしいぞwwすごくね?」と言われた時は、目をそらして頷かざるを得なかった。

さて、第3位から第1位まで一気に書いてきたが、いかがだっただろうか。
多分、読者は皆「お前じゃねーんだからやらねーよ」と思うかもしれないが、そういってる人ほどやらかしてしまう、、のかもしれない。

まあ4年間やらかしたことは沢山あったが、楽しい大学生活だったので、これから4年間始まる人は是非楽しんでほしい。
最後にリマインド。
大学教務は絶対に信用するな。

以上。

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