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自己肯定感ゼロの私が天職を見つけた話


松本 早苗
2010年入社。化粧品の会報誌制作やECサイトの記事制作、グルメサイトの進行管理などに従事。現在はwebメディアの編集業務を担当。


ブラック企業で社畜と化した20代

思えば人の意見に流されやすい人生だったと思う。
編集の仕事を始めたのも、20歳の頃に付き合っていた恋人に、「俺、有名になって雑誌に出たいから、編集者になってよ」と言われたのがキッカケだ。

元々、あまり自分に自信がなく、自分がやりたいことを率先して進めるよりは、人から指示されたことをやるほうがパフォーマンスを発揮しやすい性格。
だから、入社した出版社がブラック企業でセクハラやパワハラがすごくても、「やれ」と言われれば流されるまま受け入れていた。

20代をそんな風に過ごしていたら、「いかに怒られずにその場をしのぐか」というスキルだけが磨かれてしまった。
嫌な仕事もハラスメントも、自分がニコニコして受け入れていれば穏便に済む。どうせ私にできる仕事なんてない…。
いつのまにか削られてゼロになった自己肯定感。

私は仕事に楽しさややりがいを期待することをやめた。
編集という仕事が自分に向いているとも一度も思ったことがなかった。

つい最近までは。

自分の居場所を見つけた40代

その後、30代前半でクリーク・アンド・リバー社に入社。
30代は私生活で悲しいことが立て続けに起き精神的につらめな日々を過ごしながらも、クリークの仕事だけは波風なく落ち着いていた。
30代後半で結婚し息子も生まれ今は40代。やっと私生活も仕事も凪の状態が続いている気がする。

そしてここ数年、クリークからの出向で、とあるwebメディアの編集を担当している。
ここでお世話になっているのは、メディア側の仕事をしたかったから。
コンテンツの企画、記事の作成から改修、読者がどんな記事を求めているのかを考えそれを形にしていく。
編集という仕事の根底には、「読者が求めているものを形にする。ユーザーファーストである」という考えがどの媒体にもあり、共感性の高い記事を作れば多くの人に読まれ、ビジネスとしても成立する。

では共感性の高い記事を作るにはどうすればよいのか?

私にしか作れない記事を生み出す現在

出向先の上司(編集長)が言うには、「年を重ね、多くの経験を積んでいる人こそ共感性の高い記事が作れる」とのこと。
それは、ブラック企業で自己肯定感ゼロになった私のような年増にしか作れない記事もあるということ。

「君じゃないとダメなんだ」と言われたようで、なんだかとてもうれしかったのを覚えている。
初めて自己を認められた気分になり、思い込みとは不思議なもので、そこからは見える世界が変わったように思う。
読者のための記事作りが楽しいと改めて実感し、編集という仕事は私にとって天職である、と44歳にして初めて気付かされたのだった。

会社で変わる、あなたの未来

自己肯定感が低い人、自分に自信がない人、自分に合う仕事が分からない人。
私も昔はそうだった。
クリークに来てみてたら、仕事がほんのちょっと楽しいものに変わるかもしれない。


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