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[自己紹介]似顔絵師から、アーティストへ。表現活動はなぜボクの人生に必要か?

この記事は【約10分】で読めます。

7010(なおと)|アーティスト

この記事では、アーティスト7010(なおと)として活動してきた約7年間について紹介しています。また、自身の活動の紹介を通じて「人生における表現活動がもたらす可能性」について記事にしました。

Profile


Artist 7010(なおと)
1993年兵庫県猪名川町生まれ

\似顔絵の経歴/
2015年|初めての似顔絵を制作
〜2017年|結婚式や卒業式など約50点ほど制作
2017年|初の出張似顔絵師として出店
2019年|コラボ展「ちょっと立ち止まって」

\年賀はがきの経歴/
2009年|「1月3日まで楽しめる年賀状」をスタート
2021年|「飾れる年賀アート」として再スタート

\アート作品の経歴/
2019年|コラボ展「ちょっと立ち止まって」
2020年|オンライン文化祭「平成タイムカプセル」
2022年|恵比寿にてグループ展「清濁」
2023年|銀座nollaにてグループ展示「Flower」出展予定


過去の制作活動に関して

子どもの頃から漫画や絵を描くのが好きでよく同級生に見てもらっていた私でしたが、絵を本格的に仕事として受けるようになったのは大学生になってからです。大きく分けて3つの活動をしてきました。

1|似顔絵師としての活動

私が「仕事」として表現活動を継続的に続けることになったキッカケは似顔絵からでした。大学3年生の頃、当時働いていたバイト先の先輩から依頼された似顔絵を描き、Facebookに投稿したことをキッカケに周りの友人から「誕生日プレゼント」「卒業式」「結婚式のウェルカムボード」の依頼をもらうことになりました。

初めて描いた似顔絵
翌年も依頼いただき今のデザインの土台ができました

いくつか依頼を受け、「なんでもない1日が誰かにとっての特別な1日なる」というコンセプトを掲げるようになります。2015年から約3年間ほど活動し、50点ほどの制作をさせて頂きました。

2019年には、当時住んでいた絆家HASHにてコラボ展示「ちょっと立ち止まって」を企画し多くの方に過去の似顔絵を見てもらう機会を作れました。

似顔絵の経験は、私のアーティスト活動の土台にもなりました。何より最初に届ける人が明確にいる「似顔絵」という仕事から始めたことがとても貴重な時間でした。自分の絵が、誰かの幸せに直結しているという体験がボクが人生において「表現活動」をする上での、確固たる自信になったからです。

2|年賀アーティストとしての活動

もう一つの活動として、高校2年から始めた年賀はがきの企画があります。2009年から12年間、「1月3日まで楽しんでもらえる年賀状」をコンセプトに、その年に活躍した芸能人や時事ネタを盛り込んだ絵の中に「ウォーリーを探せ」のような探し物要素を入れた年賀状を書きました。

その後、2022年からは新たなコンセプトをもとに2周目をスタートさせました。コンセプトは「1年間飾って楽しめるアートへ」と変わり、年賀状を1月1日だけの楽しみだけではなく年中楽しめる年賀アートに変えるという取り組みになりました。

2022年の寅年と2023年の卯年の年賀アート

3|"作品"を残す活動へ

年賀アートを経て、私自身の中で表現活動の心境の変化がありました。数年間「似顔絵」を描き続けてきた中で、作品として世に残るアートを描き続けたいという思いが強くなり作品制作にも挑戦するようになります。

壁面アート|sharehome wiz.u 東四つ木
壁面アート|Rough Labo 肥後橋

2020年にはオンライン文化祭「平成タイムカプセル」を開催し、ペン画に挑戦。子どもの頃に大好きだった漫画風タッチのイラストアートを描きました。

平成タイムカプセル作品「Fantasy」

グループ展「清濁」を経験して

そんな活動を経て、2022年5月に人生で初めてアーティスト4名とともに恵比寿アメリカ橋ギャラリーにて、グループ展「清濁」を開催しました。油絵や光を利用した作品作りは私にとって、とても新鮮な経験になりました。

コンプレックスとの戦い

このグループ展を企画する以前は、私にとって「似顔絵しか描けない自分」がとても苦い経験でした。そんなコンプレックスを克服するためにも、メッセージや表現技法、世界観を必要とするような作品作りに挑戦しました。「自分にアート作品が描けるのだろうか」そんな不安を抱えていたものの、一度部屋中にホワイトシートを引き、油絵具やキャンバスを広げた途端、まるで自分がピカソやゴッホにでもなったような気分になりました。

汚れる自分の体を見ながら笑いが止まらず、衝動に駆られました。次の瞬間にはiphoneに黄色の絵具を塗りたくり、スニーカーを赤色の絵具の塊に放り込んでいました。今まで、常識や正解に縛られた自分が一瞬開放されたような気分に陥ったのです。そうして、作り上げた作品は多くの人から「今までとは違う作風で、すごく楽しかった。こっちの作風も好き」と感想をいただき、アートを通じた1つの成功体験になりました。

彩屑の上、林立する人文
HAKUEI 白影(左) / KOKUSYOKU 黒燭 (右)

人生における表現活動がもたらす可能性

私はたまたま絵が好きな人間でしたが、多くの人にとって表現活動自体は親近感のあるものだと思います。「趣味」みたいなものですね。音楽も、ダンスも、パフォーマンスも、歌や文章も・・どれも表現をしている。私は、そんな表現活動が、人生においてとても大切だと感じています。

デザインとアートの違い

私が主催するスクールでも取り上げるのですが、デザインとアートの違いってなんでしょうか。私は普段は、空間デザインという仕事をしているデザイナーです。デザイナーとは、「相手が求めることを作る」のが仕事です。一方で、アーティストは、「自分が表現したいものを作る」ことになります。大きな違いが、この2つには存在するんですね。

アーティスティックな人生を

デザイナー的な人生は、周りの人たちが何を求めているか?社会から見て自分はどんな役割を必要とされているのか?そんなことを考えながら生きることが大切です。ですが、アート的な生き方では質問が全く異なります。

私は人生を通じて何をしたいのか?
私はこの活動を通じてどんなことを伝えたいのか?

それは、この窮屈な世の中を少しでも自分らしく生きるために、とても大切な質問であり、デザイン的な生き方だけでは苦しい思いをする人たちが多い中で、1つの答えだと思っています。

誰かにとってボクが「1つの選択肢」でありたい

ここまで本記事を読んでいただきありがとうございます。最後に、私がアート活動を継続する背景とこれからの目的についてまとめていただきます。

誰かを笑顔にすることがボクのアートの生きがいだった

私はこの数年間、似顔絵から始まりアート作品への制作活動に続けて絵を描き続けてきました。そんな中で、たくさんの人たちが自分の作品を通じて笑顔になる瞬間を見させていただきました。

誰かのお祝いに私の似顔絵が届けられました
時に高校生たちに、時に恋人のもとに
全国の方々へ似顔絵が運ばれていきます
ミライアート|絆家の未来予想図を絵にさせていただきました
私の絵が入った手紙が海をこえて子どもたちの元へ

それが何より嬉しいことでした。自分にしかできない事でもあり、生きがいになりました。表現活動は、自分らしく生きることと、それを通じて誰かの心や感情を動かすことができるのです。

ボク自身の人生が「アート」でもある

それは作品だけではなく、前述した通りデザイン的な人生かアート的な人生かの話でもあります。私自身、デザイナーとして仕事をしたり、個人自業のビジネスをする時は「デザイン的な人生」で物事を考えます。一方で、絵を描いたり、ギターを弾く時は「アート的な人生」を歩きます。それは、周りの人から見た時に、その人の人生そのものに何があるのか?を伝える1つの手段になります。

この人って、本当にこういうことをしたい人なんだ
この人って、これをする時こんなにも夢中になるんだ


それは自分が実は一番幸せな時間でもあり、意外と回り回って、そんな真剣な子どもの頃のあなたを見ている周りの人間も幸せになれるものです。この現代社会で、それが難しいことは承知です。なので、ボクという生き方が、誰かにとっての1つの答えになっていれば、とても幸せです。

ここまで読んでいただきありがとうございました。
 

2023.4.2

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