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ほっと。くすっと。

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『子育てマガジン ほっと。くすっと。』は、「子育ても悪くないな」なんて思える機会やつながりを届けます。 だれかの子育ての話を聞いて、ほっとしたり、くすっと笑ったりできる瞬間を届け…
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#子育てエッセイ

子育てマガジン 『ほっと。くすっと。』 始まります!

暑い…暑すぎます…汗が止まりません…まだまだ暑くなる中でマスクをして生活しないといけないなんて気が狂いそうです。 そんな気が狂いそうな今日この頃ですが、とりのす書店に続く企画を始めます! 今回の企画は、独自に記事を投稿するのではなく、みなさんの記事をピックしてマガジンをつくっちゃいます。 コンセプト 現在、子どもたちもご家庭も様々な面でコロナウイルスの影響を受けているはずです。ただでさえ、子どもたちが健やかに育つ環境を整えるのも難しいこともあり、大変さや辛さなどに焦点が

過ぎた日々を想う

 隣の家から赤ん坊の泣き声が聞こえる。  四月もあと数日で終わろうとしている頃の話だ。冬の間はほとんどずっと閉めきっていた窓を、この時期にはしょっちゅう開けて、部屋に風を通す機会も増える。先日まで聞こえなかった隣家の音に、だから突然気づくのだった。 「なんか懐かしいなぁ」  夫が何を思い浮かべてそう言ったのか、聞かずとも分かったので、 「うちの子もずーっと泣いてたよね」  と、わたしは答えた。  きっと同じ映像が、わたしと夫の脳裏に浮かんでいた。  娘がまだ寝返り

0歳との帰り道、突然の雨。傘もない私の前に現れたのは・・・【子育てエッセイ】

その日、私は鬱々としていた。 0歳の息子が生まれて、しばらく経った頃。 出産直前までバリバリ働いていた仕事はパタッとなくなり、引っ越したばかりのアパートで24時間、子供と向き合う日々が続いていた。 そりゃあ、息子はかわいい。笑うようになってきたし、寝返り続けて部屋の端まで移動するし、やわらかな舌でなんでもアムアム食べるのもかわいい。 でも、なんだろう。 このモヤモヤは。 社会は日々動いている。 会社で引き継いだあれやこれやの仕事は、きっともう進んで終わって次に行って