スペンサー・ジョンソン『チーズはどこへ消えた?』

◎ ポイント


 二匹のネズミと二人の小人がチーズを求めて右往左往するだけの物語。
 四者が四様の性格を持ち、四者四様の行動を取ります。
 「チーズ」はたかがチーズなんですが、生きていく上で必要な物資というだけでなく、それが自らのステータスや快適さの象徴となり、それがまた自らの生き方を規定(制限)するものとなります。
 登場人物の四者に自らの姿を重ね合わせながら、自らの生き方やキャリアを重ね合わせ、再考を余儀なくさせることから、本書はビジネス書として米国でもベストセラーとなっています。

ここから先は

2,285字

¥ 100

期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!