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木材に絵を描く

小さい頃の「お絵描き」というのは、素材がなんであろうと構わずどこにでも好きなように描いてしまうものです。
ちびっこは、壁にクレヨンで描いてしまったり、布にマジックで描いてしまったり、大人からすると信じられないことをします。
「コレでココに描くと消えない(落ちない)」とか知らないからやっちゃうんですけど、叱られたりしながら経験を積むことで「こういうところに描いちゃダメなんだ」「コレで描いたらこうなるんだ」っていうのを知るわけですね。
学校で習う図画工作でいろんな画材に触れることで使い方を覚えながら「この素材にこの絵の具では描けない」など新たな知識も得て、更には「どうすれば描けるだろう?」と思案しながらやり方やらを模索するようになるわけです。
まぁ、それが今のワタシなんですけど、遊びじゃなく仕事となればまた話は別で、よりクオリティの高いものを目指して、コレはどうだ?あっちはどうだ?と色々試してベストを見つけるわけですね。

先日のnote『陶器に絵を描きたい』で「陶器に絵を描きたいから試作している」「木材やプラスチック素材でもお試しを続ける」なんてことを書きましたけど、今度は木材に試作した様子を紹介したいと思います。

今回使う木材は、すっかり香りがなくなった檜(ヒノキ)。

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これは、昨年の11月にカッティングボードを購入した際オマケで頂いたもので、しばらくお風呂に入れて使っていたんですけど、「香りがなくなったら地球へ(土へ)返しちゃってください」と言われていたのに、形がかわいいのでなんとなく取っておいたんですよ。

ってことで、これに塗ってみることにします。
木材に直接絵の具を塗ってもキレイに仕上がらないので、まずは地塗り剤の「ジェッソ」を塗ります。
ワタシは「ホルベイン」と「リキテックス」の2種類を持っていて、メーカーが違うと見え方も変わるのか?を確かめたいので、どちらも試すことにしました。

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木材の半分のラインにマスキングテープ を貼って

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片面に、ホルベインのジェッソを塗ります。

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説明には「数回に分けて塗り重ねると平滑に塗れる」とあるので、2度塗りしました。

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ハケ目が気になるので、軽くペーパーを当ててからアクリル絵の具を塗っていきます。
まずは、陶器にも試した(壁画用の)「ビッグアートカラー 」から。

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ムラがすご〜く気になりますが、それは置いといて次に進みます。
同じ面に2種類の絵の具を試したいので、今度はリキテックスを塗ります。
塗り終えたらマスキングテープを剥がして、何をどう塗ったかメモを書き入れて、片面は終了です。

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次に、反対の面にはリキテックスのジェッソを塗り、同じようにビッグアートカラーとリキテックスを塗ります。

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両面を比べてみると、オレンジと黄緑の部分で大きな差が出ました。
同じ回数塗ったのに、ホルベインのジェッソの方は↓下地が透けてムラが目立ちますが

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リキテックスのジェッソの方↓は、オレンジは色が鮮やか、黄緑はホルベインの方よりは色が乗っています。

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実は、絵の具を塗っている時点で感触が違いまして、リキテックスのジェッソ面の方が、ス〜ッと滑る感じでした。
ビッグアートカラーについては手触りも発色も差はありませんが、リキテックス部分は断然「リキテックスのジェッソ」の方が色鮮やかで、手触りも滑らかです。
まぁ、当たり前っちゃ〜当たり前なんですけど、ここまで違うか?と驚きましたね。

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結論としては、リキテックスを塗るならリキテックスのジェッソが良く、絵の具が不透明タイプならホルベインのジェッソでもOK、って感じでしょうか。

コロナ禍でおうち時間をDIYで楽しむ人が増えたようで、ホームセンターは前よりも賑わっていて、並んでいる塗料やら木材やらの種類も増えたような気がします。
便利なものも手軽に手に入るようになったので、お試しするにはとても助かっていますが、特殊なものになるとそこはやっぱり「ネットで注文」となり、つい先日は作業に先駆けて「リキテックス」と「仕上げ用保護ニス」を購入。

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絵の具を塗り終えた後に表面に塗ることで作品を保護する、っていうのが「バーニッシュ」ってやつなんですけど、今回の作業で必要になりそうだったので入手してみました。
こういった保護ニスは今まで使ったことがないので、コレも今度試してみることにします。

更に、同時進行で他の場所にもお試し中でしてね。
洗濯機(たぶん、ABS樹脂)と

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窓(ガラス)↓

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既にプライマーは塗り終えていてこの後は色を塗っていきますが、続きはまた後日お知らせします。

みなさまのご支援に感謝します。