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木製パネル作品の2つ目はコレ

今年は夏がものすごく長く感じます。
9月に入っても暑い日が続いていて、なんとなく体も疲れている気がするし、一体いつになったら暑さが和らぐのか?と、やる気もイマイチ。
それでも描きたいモノがあると不思議と体は動くもんで、ちょいちょいペン画は描いたりしていますが、作品らしいものは3ヶ月くらい制作していません。

6月に、『木製パネルに直に描画してみる』っていうので、こんなのを描きました。

『コンクリート壁に描かれていた壁画を切り取って来て飾っちゃった』みたいなコンセプトで制作したこの作品は、現在ヘアサロンに飾らせてもらっていて、いろんな方に見て頂けているようです。
そもそも、「原画をいろんな人に見てもらいたい」という目的から、「お店に飾って頂く」という願いが叶い実現しているのでうれしい限りですが、これは今後も地味に続けたいと思い、親しい方には声をかけさせてもらっています。

で、またも、「いいですよ」と快諾してくださったお店がありまして、絵を飾らせてもらえることになりました。
それは、ワタシがはじめてワークショップを行う機会をくださったカフェさんです。
店内にはハンドメイド作家さんの作品もたくさん並んでいるので、その邪魔にならないようどこかいい場所はありませんか?とお尋ねすると
「この壁なんてどうですか?」と ↓

ステンドグラス型ライトの下スペースを提案してくださったので、ここに決定しました。

で、この壁を見ながら、オーナーさんに質問形式でリクエストをお聞きして、イメージを膨らませていきます。

動物か人物、選ぶならどっち?
好きな色は?
取り入れてほしい図柄は?
など、オーナーさんのお好みを確認する感じで。

その後、それらを持ち帰って、アイデアスケッチをしていきます。
いろんな写真を見たり、お店を覗いたり、本をめくったりして、「あの壁にはどんな絵が似合うだろう?」と想像をするんですけど、感覚的には、お店の壁にかけられている自分が描いた絵はどんな感じだろう?と、未来を見に行くようなイメージですかね。

ここが、一番時間がかかる作業です。
資料となりそうなものを集めて、あ〜でもないこ〜でもないと構図を考えては、「なんか違うな」と思ったりして、なかなか進みません。
全く考えない日もあったり、全然関係のないことをして頭の中をリセットしたりして、あっちこっちフラフラしてると、ある日突然思いつくんですよ。
7月下旬にはオーナーさんとお話ししてたのに、イメージが固まるまで結局1ヶ月以上かかってしまいました。
そんなこんなで、ラフスケッチしたのがこちら ↓

この時点で、カラーやタッチもほぼ頭の中で出来上がっているので、図柄が決まればあとは描くだけ。
っていうので、画材を揃えていきます。

今回の壁に合う大きさは、キャンバス (パネル) サイズのP15号 (652×500mm) でした。
ペン画を描く時、使う用紙はA・B規格サイズなので、キャンバスサイズは馴染みがなく少々戸惑います。
ラフスケッチはB5コピー用紙に描いているため縦横の比率が異なり、キャンバスサイズだと縦が若干短くなりますから、それを踏まえて考える必要があるわけです。

とりあえず、描き方は前回と同じなので、まずはメインのモチーフの位置どりをします。

背景部分にモデリングペースト、ワンコ部分にはジェッソを塗り

ワンコを先にペンで描いてしまって

モデリングペーストの上からカラージェッソ (オレンジ) を塗ると

こんな感じに。

次に、丸模様を入れるための型を作り

リキテックスで色をのせていくと

こうなりました。

この時点ではちょっとポップな印象ですが、シックな感じに仕上げたいので、手描きでコーヒー豆の絵を入れていきます。

文字を入れ

全体のバランスを整えて

最後に、木製パネルの脇部分を処理すれば

完成です。

制作においての細かい説明は省きましたが、気になる方はこちらを参考になさってください。

あとは吊り下げパーツを入手して装着するだけなんですけど、これもイメージしているものを見つけないといけないので、全てが揃ったらカフェさんにお届けにあがります。


制作の様子は、インスタのリール動画でどうぞ↓


みなさまのご支援に感謝します。