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家計のやりくり

「バニラの高騰によりアイスが値上げ」だなんて、アイス好きのワタシにとってはものすごく痛手です。コンビニで120円くらいするものが、スーパーでは90円くらいなのでまとめ買いをするんですが、今はソレさえも贅沢になり、最近は6本入りや8本入りのパックで我慢しています。
大きさは小さくなりますけど、ちょっと食べるにはちょうどいいサイズなので「まぁいいか」って感じではあるんですけどね。

ワタシの母もアイスが大好きで、冷凍庫には常にハーシーズ、チョコミント、パリパリバーなんかが入っています。
母宅を訪れるとたいてい「アイス食べる?」と聞かれて、出てくるのがコレなんですが、毎度「小さくなった」と口走り「昔はもっと大きかったのに」「10本入りが8本に減った」と文句を言っています。
「やり方が狡(こす)い。値段そのままで容量を少なくするんだよ」と、俗にいう『ステルス値上げ』にだいぶ怒りを感じているようです。

ステルス値上げとは、企業などが商品の価格を据え置いたまま内容量を減らして販売することなどをいい、英語の「ステルス(こっそり行う)」に「値上げ」を合わせた造語です。
昔のポテトチップスは内容量80gくらいでしたが、今は60gも入っていませんし、チロルチョコも10個入りで100円だったのが、今は7個で100円です。
カントリーマアムも小さくなりましたよね。
この、じわじわ量が減っていくことに騙されている感が湧いて「消費者をバカにしやがって」と思うようです、ワタシの母は。

昔よりも製造コストが上がっているため、安く作れないというのがステルス値上げの原因になりますが、露骨に価格を上げてしまうと顧客離れが起きてしまうことから、価格はそのままで容量を減らしてコストとのバランスを調整しながら、さりげな〜く値上げしていく、っていうわけです。
消費者が気づきにくいやり方でこっそりやる、っていうのが不満を生むんでしょうね。

企業からすれば、いきなりの値上げは販売量(売上げ)が減るという懸念があるんでしょう。消費者は「金額(金銭の量)」には敏感ですからね。
「出費(お金が減ること)は避けたい」「金額が変わらなければ量が少々減ったとしてもさほど気にならない(お金が減るよりはマシ)」という消費者心理を上手く使っているんだと思います。
消費者からすれば、量が少なければ2つ買うとか、大容量を買うとなるので結局出費は多くなります。単価面で「高くなりすぎ」と感じたら、使う量を調整したり代替品に切り替えたりして家計の見直しを検討しないと、対処できなくなるでしょうね。

“母のアイスのボヤキ” からこんなことを考えるなんて思ってもみませんでしたけど、この先「収入は増えないのに出費はかさむ」っていうのが更に加速していくでしょうから、家庭内での経済について今から真剣に考えないといけませんね。

みなさまのご支援に感謝します。