noteヘッダー

冒険モノ

先週の木曜日から、じんわり頭痛とやんわり吐き気で使い物にならず、家でじっとしていました。
土曜の朝には動けるようにはなったんですが、花粉症の特徴である鼻から上全体がぼんやりする感じは続行中で、いつもより輪をかけてボ〜ッとしています。

そんな、まともに眠れず座れずな日々を過ごす時は、リビングのリクライニング座椅子を中途半端な角度に倒してとにかく空を見つめる、っていうのがいつものパターンなんですが、何かに集中しちゃう方がラクそうだったので映画を見ることにしましてね。

アクションは疲れるし、SFは気分的に違うし、ヒューマンドラマっていうのも物によっては切なくなるし。
ラブストーリーは全く興味がないのでアドベンチャー系を選ぶことにして、その中でチョイスしたのが『パイレーツ・オブ・カリビアン』なんですがね。

考えてみると、ディズニーもジョニー・デップも好きなくせに、今までちゃんと見たことがなかったんですよ。
海賊という設定に興味がないのか?
いや、冒険にそそられないというか、何かを求めて探し歩くみたいなストーリーに面白みを感じないんですよ、たぶん。
ファンタジーは好きなんですけどね。
そもそも『冒険』っていうのは「日常とかけ離れた状況の中でなんらかの目的のために危険に満ちた体験の中に身を置くこと」をいいます。
わざわざ危険なところに行くとか、落ち着かない精神状態になるようなことのどこが面白いのかわからないわけですよ。
ロールプレイングゲームが好きっていう方が結構いますけど、ワタシにとってあのゲームは「苦」でしかありませんからね。
決まった武器じゃないと敵を倒せないとか、過去行った場所にまた戻らないといけないとか、無駄が多すぎるでしょ。そもそも方向音痴なので、行き先はおろか、辿って来た場所すらわからないんでね。

でもそれが、ファンタジーという世界観での冒険活劇なら現実的じゃないので素直に楽しめる、っていう不思議な感覚になれるのが映画の良さですから、エンターテイメントとしてなら受け入れられるかもしれない、と思うわけですね。
で、その候補に上がったのが『パイレーツ…』ってことなんですよ。
ディズニーは基本ハッピーエンドですし、クオリティも高いので安心して観られますからね。
軽い気持ちで選んだものの、「シリーズ5まである」なんてのも今回初耳だったもんで「そんなに観たくないかも」とも思ったんですが、チマチマ観るのも何なんで全シリーズ一気にやっつけることにしました。

面白かったですよ。思いがけず、得した気分。
なんで今まで見なかったんだ?って自分に問いかけるくらい、普通に面白かったです。
ただ、調子に乗りすぎましたよね。
長いこと見すぎて目が疲れちゃって違う痛さに変化して辛さ度マシマシっていう、昔だったら親に怒られるやつですよ「バカじゃないの」って。
眼精疲労についてはしばらく目を瞑って休ませるんですけど、目に焼き付いた画像が頭の中に浮かんで「これをモチーフに絵を描こうかな?」なんて考えたりするので、結局は頭が休まらないっていうことになりました。
おとなしくするつもりが頭を更に動かすことになっちゃって、アラフィフのババアが何やってんだって感じですよ。
で、これを機に他のも見たくなっちゃって、ちゃんと見たことがなかった『ロード・オブ・ザ・リング』を見始める、っていうね。
このシリーズはとにかく長いみたいなので、飽きることなく最後まで見られるかがポイントになりそうですが、2001年のものとは思えないクオリティの高さにはひとまず驚いています。
今まで興味がなかったジャンルへの新しい切り口となるような、こういった機会というのは何か意味があるはずと思うタチなので、これからの作品(活動)に活かせそうな何かは見つけたいと思います。

みなさまのご支援に感謝します。