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エアプランツを着生させたい

植物にハマって数ヶ月のボスが、今度は「エアプランツを木に着生させてみたい」と言い出しました。

「エアプランツ」とは、土や根を必要とせず葉から雨や空気中の水分を吸収する着生植物のことで、主に北アメリカ南部からメキシコの乾燥地帯に自生していて、そのほとんどが樹木や岩場に着生して育ちます。
土を使わずに育てられるため、飾り方の幅が広くインテリアグリーンとしてとても人気があり、ホームセンターや100円ショップなどでも販売されています。

土がなくても育つのは、葉全体に付いている「トリコーム」という細い繊毛が、大気中のわずかな水分を吸着して成長するからです。
エアプランツは「銀葉種」と「緑葉種」の2タイプに分類できて、銀葉種は葉の表面が白っぽく、緑葉種は鮮やかなグリーン、というのが特徴です。
銀葉種はトリコームで覆われているため葉が白っぽくなっていますが、緑葉種は肉眼ではトリコームが見えないので鮮やかなグリーン色をしています。
銀葉種は砂漠地帯、緑葉種はジャングルなどに生息しているんですけど、砂漠地帯では水分の確保が厳しいことからトリコームをたくさん生やして株全体を覆った、ってことなんですね。

つい先日のことです。
いきなり、ボスに「木と針金ある?」と聞かれましてね。
「何で?」とワタシが尋ねると
「エアプランツに」との返答が。
「何で?」の答えが「エアプランツに」。

なんじゃそりゃ。

木と針金とエアプランツ?
部屋とワイシャツと私、的な??

「エアプランツを木に着生させる」という知識がワタシには存在しなかったもんで、どうやってもこの3つが全く結びつかず、頭の中はクエスチョンマークしか浮かびません。

ウチのボスは、会話に主語がない上に説明がド下手なので、よく考えないと何を言っているかわからないんですね。
で、今回も「エアプランツが何?」「どうして木と針金が必要なの?」「木ってどんなやつ?」「針金の太さは?」と、確認事項をこちらから示す形で、やっと「どんな木とワイヤーを用意すれば良いのかがわかった」わけです。

鉢に植えなくてもそのまま育てられる、というお手軽さが人気のエアプランツですが、自然界のエアプランツというのは「木や石にしがみついて着生によって自分の体を固定して生きている」ので、根元近くを着生出来る素材に誘導してあげると根が出て着生するそうなんですよ。
木やコルク、軽石なんかにも着生させられるらしいんですけど、ウチのボスが選んだのは「流木」と「サボテンの骨」で、これらに「ワイヤーでエアープランツを縛り付ける」っていうので、やってみたのがコレです。

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ボスには「針金」と言われたんですけど、それだと太すぎる気がして、ビーズ用のワイヤーが良いんじゃないか?と提案してみました。
「根元に白い根っこが生えはじめている感じだから、きっと着生してくれる」とボスは言っていますけど、どうなんでしょうね。

ボスが無造作にワタシに投げてきた「木と針金ある?」の問いかけから、ちょっと発展させて「壁掛け用も作ってみよう」となり、こんな感じに↓

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正方形のカラー板に流木をネジで固定し、流木の溝部分にコットンキャンディー、イオナンタ、カプトメドューサの3種をくくり付けたみたいです。
エアプランツは種類によって水やりの回数が違ったりするので、そこは気をつけないといけない点なんですけど、それよりも、育った時の完成図を頭に描いた上でこの3種を同じ流木につけたんだろうか?っていうのが、ワタシには疑問ですけどね。

着生に見事成功すれば万万歳、ってことで、しばらく様子をうかがいたいと思います。

みなさまのご支援に感謝します。