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壁画制作⑤ 〈完成〉

木の塀の色がなかなか気に入った色にならず何回も塗り直して、白っぽくリアル風にしてみたものの何か変で、ここだけで3日もかかるっていう予想外の手こずり具合に疲弊していましたが、納得のいく木の塀が出来上がりましたよ。

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やっぱり、こげ茶で正解でした。
前の記事では、黄土色をもっと濃くしようか迷ってたんですけどね。
色味も大事なんですけど、表現もリアル過ぎず、でもそれっぽく見えるように描くことで全体的なバランスが整いキャラクター部分が引き立つわけです、今回の絵に関しては。

木の塀が描き上がったところで、最後にキャラクターを仕上げていきます。
影、髪の毛などを、1本ずつ丁寧に

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アフロヘアの毛のモコモコ具合は、描き過ぎると気持ちが悪くなるので、あえて控え目に。
影も入れすぎると暗くなってしまうので、気をつけながら描き進めます。

実は、ニワトリに結構手がかかりましてね。
最初はこんな感じだったんですけど

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ドリンクのデッサンが狂っている、サングラスまわりの玉が不自然、首回りが寂しい、というのが気になり修正し、細部を追加してこんな感じになりました。

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全てのキャラクターの微調整が終わり、マスキングテープを外しテープの際の細かい部分を修正して、完成です。

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壁画部分を囲む木材と木の塀を同じ色にしたことで一体感が出て、壁画部分だけが切り取られるように見えますね。
何でも描きこみゃいいってわけじゃないし、かといってあっさり過ぎればのっぺりした絵になっちゃうので、全体のバランスを考えながら描き上げていくというのは、サイズが小さかろうが大きかろうが、全てに共通することです。

小さい画面での完成予想図を大きくした時に、実物大でしかわからないことが見えてきます。
そのまま大きく描けばいいわけじゃなく、店内の色味に合わせるとか、陽の当たり具合を見て色味を調整するとか、現場じゃないとわからないことがたくさんありましたね。

今回はクレープ屋さんの店内なので、パーティー的な楽しい絵柄にしました。
色の明るさを抑えて落ち着いた色合いで、かわいらし過ぎず、カッコよくなり過ぎない、どこかクスッと笑える雰囲気に仕上げたかったんですね。
それで、今までにワタシが描いた作品の中からチョイスしたキャラたちが、サングラスと水玉をドレスコードに怪しいパーティーを繰り広げている様子を描きました。

このあと、絵の表面を保護するためにクリアを塗るんですけど、それはまた今度。


みなさまのご支援に感謝します。