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壁画制作 〈メニュー編〉

新しくオープンするクレープ屋さんの、お店のシャッター店内の壁画を制作する依頼を受けたんですけど、追加で店内のメニューを壁に施すことになりました。
お店の壁紙クロスがチョークで描ける素材だったことから、「描いたらかわいくない?」的なノリで、ディスプレイ風に仕上げることになりましてね。

壁画とシャッターでだいぶ手がいっぱいだったこともあるんですけど、デザインのアイデアを助っ人にお願いすることにして、友人のイラストレーター&デザイナーのサチさんにヘルプを頼むと、こんな素敵なデザインを提案してくれました。

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「写真が撮れるといいね」なんていう話から、高めの位置に絵を配置しようとなり、既に仕上がっていた壁画に合わせて、壁画に描いたガーランドを入れ込んでくれましてね。
即決でしたよ「これで」と。

でも、いざ描くとなるとチョークは擦れてしまうし、でもチョークの雰囲気で仕上げたいしで、どうするか悩みましてね。
どんなもんか?とチョークで試し書きをしてみると、しっかりと書け、濡れタオルで拭き取る事も出来たので、たとえ失敗しても問題はないようです。

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とはいえ、ガッツリ擦れてしまうというのが致命的で、完成後にフィキサチーフ(鉛筆や木炭で描いた作品を劣化から防ぐための定着剤)を使うことも考えたんですけど、チョークには良くても壁紙にどう影響が出るかがわからないので今回はやめました。
結局、下書きをチョークで、本番は壁画と同じアートカラーで描くことにしましたよ。

で、壁画制作同様、デザイン画をプロジェクターで投影してチョークでなぞっていくんですけど

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絵が細かいので、チョークをカッターで削って先を尖らせて数本用意しておきます。
先が潰れる度に削る、というのはとても効率が悪いので。

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足場台に乗って書き進めていきます。

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書き終えると、こんな感じになりました。

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この上を、ビッグアートカラー(白)でなぞっていきます。
わざと水分を少なめにしてかすれるようにすると、チョークで書いたようになるんですね。

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すごく描きづらいんですけど根気よくなぞって、全て描き終わったらチョークをねりゴムで消していきます。

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消すというよりも、ねりゴムに粉をくっつける感じですね。
この方法が一番キレイに消えました。

で、完成です。

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このあとイラストを入れるかどうかはまた考えるとして、ベースは出来上がりました。

実際のメニューはもっとたくさんありますよ。
わかりやすいメニューは他に用意されていて、手元で見られるようになっています。

他にも、店内の内装にチョコチョコ手を入れさせてもらったりして色々やらせてもらいましたが、それについてはまた今度。

みなさまのご支援に感謝します。