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Vol⑰『クイックでの重心移動のポイントと練習方法』(1404文字、動画4つ)

① 今回は、クイックでの重心移動のポイントと練習方法をお伝えします。

 盗塁阻止は良く捕手の成績で表されます。盗塁阻止率、という数字で捕手の評価基準として用いられています。

 私はこれに非常に違和感を感じています。

 なぜなら盗塁阻止は投手と捕手の共同作業だからです。

 捕手の送球だけでは盗塁は阻止できません。

 投手が動いて1塁走者がスタートを切り、セカンドベースに到達するのに、速い選手は3.3秒ほどかかります。(ソフトバンク周東選手は3.1秒で到達)

 捕手のポップタイム(捕球してから2塁に守る選手のミットに入るタイム)は1.8秒でかなり速いタイムで、タッチまで含めると、2.0秒で投げれば速いということになります。

 それを考えると、投手は1.2秒でクイックしなければ走者をアウトに取れない、ということになります。

 捕手のタッチまでのタイム2.0秒は速い方なので、2.1秒としても1.1秒で投げなければなりません。

 すると、クイックが1.3秒の場合、捕手のタッチまでのタイムが、1.9秒というかなり速いタイムで投げなければアウトにできません。

 以上のことを考えると、盗塁阻止率は捕手だけの問題ではなく、投手のクイックタイムがかなり重要だということが分かります。

 そこで投手はクイックタイムを遅くとも1.2秒、できれば1.1秒で投げたいところです。

 ちなみに、高校生ならそこまで速くなくても良いだろう…とお思いかもしれませんが、盗塁タイムは高校生になると、大学生、社会人、プロとそこまで差がありません。

 足が速い選手は、高校生でも大学生、社会人、プロに匹敵する位の速さで走る選手がいますので。

2019盗塁タイム

 ではクイックでの重心移動尾ポイントと練習方法をご覧下さい。

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