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雑談は文字にしちゃ、だめなのだ!

「雑談芸」という本をよんだ。みうらじゅんさん、いとうせいこうさん、現代の二大雑談王。

みうらじゅんさんのおしゃべりは、最高におもしろい!
とくに、山田五郎さんとの掛け合いは、知的さの上で転がす話なので、とても面白い。と私は思っている。(みうらさんの比喩や発想は自分と共通する部分あるなぁ)

いとうせいこうさんも雑談が面白いと有名な方だが、私はあまりしらない。

が、この雑談王たちのおしゃべりを紙面に転写したら、全くもってつまらなくなっている。
ということは、おしゃべりというのは、間合いやリズムや声のトーン、そして相槌の被り方など、複合的なものの即興エンターテーメントなのだ。というのが、よくわかる。

紙面だと、AとBのキャッチボールとなってしまい、言葉が被っていくことを表現できないからだ。
ここに文字にする限界がある。

言葉を、発声して表現する、文字にして表現する。
どちらにも得意不得意があるのだ。

雑談は、文字おこししちゃダメなのだ!
あくまでも、おしゃべりとしての総合エンターテーメント

雑談王のお2人は文書も上手い。だから、著書の最初と最後にかかれた「開会宣言」と「閉会宣言」の短い文章が、この本の中では一番面白いのだ。