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3歳_sayo

[ 3歳 ]

1967年 昭和42年 9月29日 (金)10: 24
サヨ-32歳の頃の出来事

[ 息子3歳の秋 ] 
この子が生まれてから何事もなく幸せな日々が2年ほどたちました。
つかまり立ちができたのも遅く一年以上かかりましたが、あんなに小さな赤ちゃんがここまで成長できただけでもホントによくがんばったとほめてやりたいです。

息子も3歳になり今では元気に走り回っている毎日で手に負えない事もありますが、それも楽しみの一つとして一日一日を大切に過ごしています。
少しの間、いろいろなことがあって日記を付けることが出来ませんでしたが少し落ち着きを取り戻したので書き留めておきます。

[ 2階のベランダ ]
あれは、暑さも和らいだ息子が3歳になったばかりの出来事です。

家は共働きで旦那はサラリーマン、私は美容院を経営しているため息子は毎日一人で過ごしています。
この日は、朝から忙しく2階にいる息子の様子を気に留める暇が有りませんでした。
正午になっても客足は途絶えず、気が付くと午後3時40分頃でした。
「あ~ まだご飯も食べさせていない、お腹すかせてるだろうな~」少しずつ日が陰りだしたな~と 外を見た瞬間、青い固まりが落ちる所を目にしました。
大きな音がして一瞬で背筋が凍る感覚に襲われ、慌ててお店から飛び出しました!

[ 意識不明の状態 ]
2階のベランダから
お店の前の駐車場に止まっていた車のボンネットの上に息子が落ちました。
抱きかかえ うろたえる私、息子を抱き上げ真っ白になってしまい何をどう動いたかその時の記憶が残っていません。
我に返るとお客さんが救急車をよんでくれていました。

[ 病院にて ]
橙色の電球に照らされる薄暗い廊下をタンカに乗せられ運ばれる息子。
突き当りの扉の向こうには施術台が見え隠れしていた。
看護師さん2人と、どうしていいか分からず慌てふためく私、
声をかけても返事もなく動かない息子。
白衣を着た先生が「とりあえず調べますのでお母さんは出ていてください!」と病室の外に出されました。

お願い助けて! 青ちゃん! 助けて! お願い!!・・
そして、そのまま座り込んでしまいました。

頭から落ちたためレントゲンや脳波の検査をしましたが異常はありませんでした。
結局、意識が戻らないまま入院し目が覚めたのは三日目の事でした。

「助けてくれてありがとう 感謝します。」

息子は、助けてもらった代償として、軟式ボールほどの大きなこぶをいただきました。

さよ

つづく

[ 青の日記帳 / エンディングノート]
nori
母の日記の中に
夢に出てきたシーンと同じ事がこの日記に書かれていました。


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