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【出産ストーリー】赤ちゃんは最善の方法を知っている

今度こそ自然分娩で産みたい。

全て順調だった予定日を無事迎え
予定日が10日程過ぎたころ

いつも訪問してくれていた助産師さんが

『内診してもいい?』

オーストラリアでは、基本内診はしない。

超音波も妊娠期間中、順調であれば2回

内診したあと、
『超音波で確認したいから今から病院に来て。
 私は先に行って、準備しておくから。』

超音波の結果、胎児が斜めになっていると(笑)
逆子じゃなく、斜めって(汗)

『選択肢は3つです。』

・お腹を圧迫して無理やり正常位に戻す。
(リスクとしては、すぐに戻る可能性。そしてへその緒が絡まる可能性。)
・今日このまま帝王切開
・そのまま待つ
(もし緊急帝王切開になったら全身麻酔なので目が覚めるまで赤ちゃんに会えない)

いきなり選択を迫られた。
幸い隣には旦那がいたので一緒に決めることが出来た。

自然分娩はしたい。(これは私のエゴ)
そんなことよりも無事に産まれてきて欲しかった。

私達の選択は
“今日このまま帝王切開”

朝自宅で訪問助産師さんによる内診

昼病院で超音波

夕方から帝王切開

次男の誕生日はどうやら今日らしい。

オペ着に着替える。

オペ着の着方がナゾw
下着のパンツは履いたままでいいのか?

お腹切るだけだし…

麻酔医を待っている間に陣痛が始まった。

帝王切開やのに、
何で陣痛の痛みを我慢せなあかんの(泣)
とか思いながら…雑談しながら…

オペに付き添ってくれる
いつもの助産師さんと待っていた。

オペ室に入ると
旦那がオペ着を来てそこにいた。

無事に麻酔をしてもらい
尿道に管を入れる時にパンツ履いてるのがバレた!

どうやらパンツは脱ぐものらしかったΣ(|||▽||| )

パンツを脱がされ管を入れ
お腹を消毒したころに

カラフルなバンダナをした
先程、超音波をとってくれた産科医登場


オーストラリアは自由だなぁ・・・

産科医が来てから15分程で次男誕生


そこから、またもや怒涛の展開


旦那に
『へその緒切りますか?』と
ハサミを渡そうとしてくれている時に

へその緒が千切れた!!!

それを見て、『結構です。』と旦那。
もう切れてるし!と思ったらしい(笑)


石灰化していたため
切れて私は大出血(汗)
意識が朦朧。。。

あぁ…これが死ぬ時の感覚なのか…と思っていたら
だいぶ血は減ったが
輸血せずに意識は戻ってきた。


個別の病室に辿り着いたのが2時間後


オーストラリアは基本どこでも母子同室。
旦那もいるが、2時間おきくらいに
看護師さんが様子を見に来てくれる。

私はおめめパッチリなので、ただありがたいが
寝れない旦那はどんどん衰弱していった(笑)

朝方シフトが変わってきてくれたある看護師さんが
『ホントこの赤ちゃん、ミラクルベイビーだね!』と。

私たちが知らされていなかった、
ミラクル具合を興奮気味に話してくれた。


胎盤がほんの少し子宮口にかかっていて
いわゆる前置胎盤になっていた。
これはお腹を切って初めて分かったこと。

つまり
子宮口が全開にならない。

そしてもし、
無理やり産まれてこようとして
胎盤を傷つけてしまったら
母子共に危険な状態だった。

ということだそうだ。


うちの次男はお腹の中で
『通常分娩できないよ!』って教えてくれていたのだ。


正常位だったら、
何の疑いもなく普通分娩していただろう。

子ども達は最善を知っている。

私達自信も最善を知っている。

ただ、大人は
自分のエゴを取り払い
素直な気持ちで耳を傾ける必要がある。


今はまだ6歳の次男
これから大きくなり、
いろんな葛藤で辛く苦しくなることもあるかも知れない。

その時には
『大丈夫だよ。』ってしっかりと彼の言葉に
耳を傾け、彼の選択を全力で応援しようと思う。


だって、誰しも自分の中に答えを持っているのだから。

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