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1日
東の空が染まる頃、遠くで列車の音がする
カタンカタンと
新しい朝の産声が静けさの中に伸びていく
目覚めの早い世界の中で、一人一人が今日を迎えて
それぞれの生活を運んでいく
それは世界を動かす血液となって息をしながら今日に溶けては巡り出す
空に色引く朝の光りが西の空へと沈むまで
カタンカタンと流れていく
そうやって世界は音を上げながら
ただ一つの形を残していく
それは前でも後ろでもない真ん中に宿る
まあるい星の物語
無数の小さな特別で出来た
長い記憶の1ページ
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