酸素飽和度はなぜ「割合」なのか?

今回は素人の素朴な疑問を書く。

コロナ禍でよく聞かれるようになった「酸素飽和度」。これは、血液中のヘモグロビンのうちどれだけが酸素と結びついているかを示すもので、パルスオキシメーターという機器で測定し「〇〇%」と割合で表示される。

しかし、何故、割合なんだろう? ではないのだろう?


こんなことが気になるのは、この数値が、コロナ陽性と判定された人が入院が必要かどうか、また酸素投与されるべきかどうかを決める重要な指標だから。しかも、数値が低くても元気に生活出来ている人が一定数いるから。


疑問を持ったきっかけは、「呼吸リハのすすめ」チャンネルの以下動画を見たこと。


酸素飽和度が100%でも貧血の場合は酸素不足だという。


下図のように、仮に血液中のヘモグロビンのうち酸素と結びついているのが半分であれば、酸素飽和度(SpO2)は50%となる。これは低い数値て酸素不足。


酸素飽和度50 呼吸リハのすすめ




こちらの図では、上段も下段も、血液中のヘモグロビンがすべて酸素と結びついているため、どちらも酸素飽和度(SpO2)は100%で、数値からは酸素不足ではないと判断されるところ。

ヘモグロビンが半分 運べる酸素の量も半分 呼吸リハのすすめ


しかし、下段の貧血の場合は考慮が必要なようだ。分かりやすく説明するため、ヘモグロビンの量が半分という極端な例が挙げられているが、この場合、運べる酸素の量も半分になるため、酸素飽和度100%でも酸素不足ぎみであることを理解すべきと説明されている。

なるほど!と思った。


同時に、

運べる酸素の量が重要であるなら、逆に、酸素飽和度が低くても、つまり、酸素と結びついているヘモグロビンの割合が小さくても、ヘモグロビンの数自体が多く、運べる酸素の量絶対量)は足りていて、すぐに入院したり酸素投与をする必要のない場合はないのだろうか?

と思った。

機会があれば、専門家に質問してみたい。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?