ヨーロッパを柔道着を持って旅してみた

この物語をこうして世に出していくことに決めたのは
日本に帰ってきてもう4年ほど経つが、ヨーロッパを旅して、
様々な国の柔道場を渡り歩いたあの日々の輝きがまだ胸に残っているからだ。

日本で暮らす中で、あの旅で得た様々な感覚をもう一度思い出したいと
心が郷愁に駆られているのだ。

またこの4年の中に私も結婚をし、有難いことに2019年の末に男児を授かった。1児の父として子育てをしながらふと思うことがある。

息子にお父さんの生きた証を残しておきたい。

人はいつその人生を終えるかは誰にもわからない。

もしかしたら、この物語を打っている最中に完了を迎えることなく、
お迎えが来るかもしれない。

そう思うと、そろそろ重い腰をあげて、あの旅で見た諸々をもう一度感じて、記録として残してみたいと、沸々と湧き起こるマグマの様なものが、
ゆっくりとであるが、だが確実に心に存在していることがわかったのだ。

舞台はヨーロッパや、インド、ニュージーランドにオーストラリアと順不同に旅の記憶を行き来することになるだろう。

もしかしたらこのブログを読むのは読みづらいかもしれない。

だが、それでもいい、あの旅の記憶は触れるものにとっては劇薬で、
一瞬一瞬が目の離せない物語で詰まっていたのだから。

さぁ、もう一度、旅に出かけよう。

ヨーロッパ大陸を柔道場を訪ねながら、旅をしようと決めたのは、
2017年にオーストラリアにワーキングホリデーで滞在していたときだった。

今後どこかで旅をしようと思った多くの理由を挙げるかもしれないが、
最もシンプルに言うと柔道がつなぐ縁がどこまで広がっていくのか、
自分の中でワクワクしたからだ。

そしてニュージーランド、オーストラリアと渡り歩いて英語が多少なりとも話せるようになった今、体力も有り余っている今だからこそ柔道を通して世界中の人と汗を流し話すことで何を知り、感じるのかを体験してみたいと思った。

そう思いたってフェイスブックでヨーロッパに行くことを告知した。


(2017年5月27日投稿)
Dear Judo friends, brothers and family
(柔道の友達、兄弟、そして家族たちへ)

I'm very glad to announce that I'm traveling Europe, Nepal and India visiting judo clubs. I'm arriving at Portugal at first at 22nd of June.
(嬉しい報告があるんだけど、これからヨーロッパや、ネパール、インドを
柔道場を訪ねながら旅することにしたよ。まずは6月22日にポルトガルに到着する予定。)

So, this is absolutely a judo journey. I'm gonna spend roughly 3months in Europe and another 3months in Nepal and India.
(これは間違いなく柔道の旅なんよ!だいたい3か月かけてヨーロッパを巡って、もう3か月かけてネパールとインドを周るよ。)

Possible Visitting countries below;
(行く可能性のある国は以下)
Portugal(Lisbon)- Spain(Barcelona)- Italy(Rome, Venice)- Croatia - Serbia- Hungary(Budapest) - Czechia - Germany- France- Belgium - Netherland - Denmark - Sweden - Norway - Scotland - England - Turkey(Istanbul) - Nepal- India.

And also plan is quite flexible so, by any chance, could you give me some introduction that you have on those countries or else in Europe?
, no matter what little information will be much appreciated!!!
(計画は柔軟に変えていくつもりだから、もし可能であれば、誰か上にあげた国だったり違う国でもいいから紹介できることがあれば、教えてくれない?どんなに些細なことでもめちゃくちゃありがたい!)

画像2



告知してすぐに一緒にオーストラリアの全国大会に向けて練習していたイーボから連絡があった。

「ポルトガルに行くのなら、俺がオリンピック前に武者修行に行ったときに世話になった、ペドロに会うといいよ。彼ならきっとポルトガル柔道を見せてくれるよ。」


オーストラリアで最高の親友と兄弟になったサニーとウィルがヨーロッパへ向かう出発の朝の暗い時間に見送りに来てくれた。そしてお気に入りだったダニエルドーナッツに行き箱買いしてくれた。
本当にいい奴らと巡り合ったなぁ。彼らとの話もまたどこかで書いていけたら嬉しいな。

サニーは空港まで車で送ってくれた。最後の保安ゲートまで見送ってくれた彼から最後に一言もらった。

’’Thank you for getting me fighting spirit back again. ’’
(もう一度闘う気持ちを取り戻させてくれてありがとう。)

涙が出そうになったサニーの顔を見て、思わず一緒に過ごした日々が思い出された。
「ありがとう、サニー。また会おうな。」

そう言って僕らは固い握手を交わし保安ゲートに入っていった。

ヨーロッパでの始まりはポルトガルから、どんな人や出来事が僕を待っているのだろうか。期待と興奮と共に7ヶ月過ごしたオーストラリアを後にした。


(オーストラリアでめちゃくちゃお世話になったウィルとサニーとオーストラリア出発の最後の朝)

画像1

https://www.facebook.com/573433044/videos/10154645296878045/
こいつ俺が膝怪我しとうの知ってて、不意打ちで投げやがった!!

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