心の思いに聴くということ
ある日
子どもの熱を測りながら違う子の鼻をティッシュで拭いていたら、
それを見てた女の子(3歳児)に
「ねえさ、せんせいって忙しいよね。」「だっていっぱい仕事あるし〜」と
言われてしまった。
苦笑いをして「そんなことないよ〜」と返したが、
ちょっとショックだった。
そして、よく見られている・・・
時々、「先生はお仕事何してるの?」と聞かれることもあるけれど、3歳児にもなると、先生のことを
”一緒に遊んでくれる人”
ではなくて
”私たちのお世話をする仕事の人”
と認識されているのに驚いた。
そして、業務的なことばかりをしている姿ばかりが子どもの目に映っていたのだろうな・・・
日々反省ばかりだ。
また別の日。
何かを手伝って欲しくてもじもじしているAちゃんと、「先生にやってもらいなよ〜」とBちゃん。するとAちゃん「でも先生今忙しそうだから・・・」と。
その会話にすぐ気づけて「大丈夫だよ、手伝えるよ!」と言ってすぐにできたけど、気付かず、気を遣わせて我慢させてしまっていることもあるのかもしれない・・・
ちなみに、その時に遠慮していた手伝って欲しいことは、エプロンの紐を結んで欲しいだったし。
うう。。こんなに遠慮させてしまって・・・と申し訳なさが募った。
子どもは大人の様子をよく見ている。
大人が子どもにはバレないだろう。こんな話をしていても理解できないから大丈夫だろう。と子どもの前で夫婦げんかをしていても、
子どもは本当によく見ているし、会話の内容がわからなくても雰囲気から、表情から感じ取っている。
そういった経験を重ねていくと、空気を読みすぎて、自分の思いを心の奥底に押し込めてしまうのではないかと思う。
本来3歳児は、「やってやって!」「こんなことしたくない!」とわがまま全開の年齢である。
もちろん、自分の気持ちを譲歩したり、相手の様子を観察して、声をかけるタイミングを見計らうことも大切だ。
けれども、自分の思いを安心して出すことがこの幼児期には何よりも大切なのだと思う。
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