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成り上がりの物語 ゲームレビュー「龍が如く7 光と闇の行方」

今回レビューするのは「龍が如く7 光と闇の行方」開発龍が如くスタジオ販売元セガ 筆者は龍が如くシリーズはスピンオフ作品のジャッジアイズ、ロストジャッジメントプレイ済みだが本編は初めて。クリア状況プレイ時間60時間でクリア

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世話になっていたおやっさんのために殺人罪の身代わり投獄されて18年後、釈放されてなんやかんやでおやっさんに会えたものの銃で撃たれて目が覚めると流れついた先は異人町。春日はそこで成り上がりを決意する

評価点

①ストーリーとそれを彩るキャラ達 物語の魅力なのだがトラブルあっても元極道とはいえ即喧嘩やカチコミせず言論で言い負かす、潜入や事情聞いてから喧嘩に映るのが現実的でよく、それでも喧嘩で始末しようとしてる極道や損得勘定じゃ収まらない情けが任侠味あり現実と任侠RPG部分の配分がいい。また物語の最中の細かい謎や伏線、仰天の展開、ミスリードなど散りばめられており失敗の喪失感、真実を発見した時の驚き、盛り上がる展開など重厚な流れになっていて、時間を忘れ先が知りたい知りたい突き進みたくなる。主人公春日一番の魅力が人情からか一見危ない誘いでも自分達の組の人のためや情報のためなら勇ましくその人を信じて乗り、そして理不尽なことが起きても心情を貫き通し、仲間たちもいて、物語が春日一人が無双するわけでもなく知恵を借り困ったら聞き、時に伝説の極道とも戦い、道中仲間とかけあいのパーティーチャットも和み、気づけば仲間たち皆好きになっている。それでも春日一番がおやっさんが大事すぎて侮辱に準ずることが起きると激情するのも魅力。


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②一部笑い要素ありの大量のミニゲーム 本作は資格試験があり実質カテゴリごとのクイズ集なのだが合格不合格通知シーンがムービーで通知書がキラキラしてから合否発表で合格すれば喜ぶ春日と皆の胴上げで成功と同時に絵面も良く達成感に満ち溢れ、失敗すればそのままのポーズで硬直し虚しさが引き立つ。会社経営ゲームでは勝手が分かりにくくても社員にレアリティがあるので捨てずに保管すべき対象がわかりやすく、株主総会では様々な演出が派手だったり明るかったりで楽しく、CMは会社社長の春日がどう見ても極道見た目なのでシュール。そして今回はRPGなのもあってバーにて仲間たちと酒の付き合いをしサブストーリーそれぞれ内蔵してあって絆を深めて解放していくのが楽しくなってくる。他にもパチスロ、カーレース、カラオケ、打ちっぱなしゴルフにバットなど他にも龍が如くシリーズお馴染みのミニゲームが揃っていて寄り道気分転換し放題。

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③マップとサブストーリー 今作の舞台が神室町、異人町、蒼天掘と3つもあり異人町がとてつもなく広く景観を楽しむ、写真撮影を楽しむ、ミニゲームたくさん、素材採集など探索しがいがある。またサブストーリーはシリアスなのもあれば極端に笑えるネタやパロディなどもあって楽しい。

問題点

①地下ダンジョンが長い ある章から地下ダンジョン行った後追加ダンジョンとしてレア素材入手チャンスとしてまた潜れるが直線道多すぎマップ広すぎで移動手間かかりまくるのに敵が戦闘回避不能配置で直線道多くする必要あったかとイライラしてくる。

②再現性高めすぎて自由に走りづらい 街の再現性の高さが龍が如くシリーズの魅力でもあるが現実でもある交通事故も再現しすぎていて走行中の車にあまり距離を置かずに接近すると轢かれ、轢かれると春日が100ダメージ受けてしまうので安全に行くのなら走る車に近寄らない、横断歩道の信号を待たなければならない手間が煩わしい。

賛否両論点

①戦闘システム 今作は殴る蹴るからコマンド式になっており最初は入り込めるか不安だったが仲間たちの極技や敵の行動一部が春日の勇者妄想癖によりオーラを纏ったり派手に見え、習得技に全体回復全体バフデバフ、仲間との絆が深まれば共同技もあるので一緒に戦ってる見栄えがよく、コマンド式になったことで殴る蹴るでは難儀しそうな外見の相手だったり絶対に戦えない相手とも戦えるようになって敵の種類も増えている。が、それでも暴力を扱う爽快感は手に入らなくて、後半から敵が固く一部の大技しか通じにくくなっていくので大技使いまくるしかなく、大技故にmp消費激しいためmp回復アイテムを大量購入して大量消費というループを繰り返す作業感が否めない。

総評 時間を忘れてストーリーに没頭するぐらい出来がよく、仲間たちとの絡みも楽しく、プレイした記憶を忘れてもう一度プレイしたいと言える出来。戦闘システムなど一部粗はあるものの買って損はなく、是非購入しプレイしてみて欲しい。

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