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くれよん薬局の薬局運営の特徴について

くれよん薬局では「意思決定プロセスの権限委譲」「店舗間の繋がりの強化」とそれによって得られる「帰属意識の醸成」を意識した店舗運営戦略を採用しました。
その結果、主体性を持って考えて働くことに「働きがい」を感じてもらうことができ、前向きに仕事に取り組んでもらえるようになりました。

意思決定プロセスの権限委譲とは??

薬局運営をしていると、様々な意思決定が求められます。
本部が、社長が、店舗へ指示をしているケースが大半ではないでしょうか。
特に大手チェーンだと、店舗毎に意思決定が異なると、安定したマネジメントができなくなります。
本部から一括した指示が来て、現場はそれに従うだけ。
しかも、意思決定の根拠・理由も聞かされない。
そんな薬局が多いように感じます。

それがツマラナイから自分で開業したいと言う人が多いように感じます。
本当は開業したい人ばかりではなく、薬局運営における意思決定プロセスに参画したいだけの人もおられるのではないでしょうか。

くれよん薬局では、経営企画部立ち上げ当初より権限委譲を大事にした運営を行っています。
小さいことから大きいことまで。

例えば、チーム感を醸成するためにスクラブを導入することにしました。「スクラブを導入しよう!」というところまでは経営企画部が先導しました。
ただ、その後の「どんなスクラブにしようか」「薬剤師と事務員でどう切り分けようか」「いつから導入しようか」など導入に際して求められる意思決定プロセスを現場に全てお任せしました。
報告や承認なども特になく、気づいたときには既にスクラブを着用して仕事をしてました。

店舗間の繋がりをどう強化したか

調剤薬局の運営において一番困るのは店舗間のコミュニケーションではないでしょうか。
「あちらの店舗は人が多くて楽そうでいいですね」
「そっちこそ土日休みでいいですね」など。
マネージャーをされている方には耳の痛い話かもしれません。

くれよん薬局でも同様の課題がありました。
ラウンダーとして勤務する人はすべてが見えているが、そうではない社員は自分の店舗しか見えてないから自分目線での発信しかできない、といった課題がありました。
また、くれよん薬局は店舗規模の割に南大阪を広くカバーした店舗展開を行っているため、応援や配置変えも簡単には行えないという課題がありました。

そこで導入したのが「テレビ会議を用いた定期的なミーティング」です。
テレビ会議だと店舗間の移動が生じません。
平日の昼の余裕時間を活用できます。
月1回行います。

ただミーティングをするだけではありません。
その時その時によって課題を提示し、
課題に沿ってディスカッションをしてもらいます。
また、各店が持つ悩みや課題を他店に相談する時間を設けています。
共通の課題や悩みをもって同じ目線で話し合うことによって
他店との結び付きを強めることができました。

アフターコロナにおいては全体研修・懇親会を開催しようと思っています。
Webだけでなく全社員が一堂に会するイベントも必要です。
Webと対面、両方を有機的に組み合わせコミュニケーション機会を増やすことで店舗間の繋がりの強化に結びつけていきます。

帰属意識の醸成について

帰属意識を持ってもらうためには「この会社で働いていてよかった」と思ってもらうことが最重要です。
それは「意思決定プロセスの権限委譲」「店舗間の繋がりの強化」を満たすことにより達成することができました。

結局のところ、調剤薬局の就業マインドは「意思決定プロセスに参画できるかどうか」と「横の繋がりを持ってコミュニケーション豊かに仕事ができるか」にかかっているように思います。
もちろん年収などの衛生要因も大切ですが。

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