トリックアートの斜めに歴史を読み解く番外編⑩一夜限りの戦国夜話 その4(正)
信長「わしの永徳の絵はほとんど安土天守とともに、燃えてしまいよったのう・・・。惜しいことじゃ、そういえば、筑前、お主に遣わした、唐獅子の絵は、どこへやったのだ。?」
秀吉「はい、あの屏風絵は、備中撤退の折、完兵衛から輝元にくれてやりました。」
信長「何、あの毛利輝元にか!何故じゃ?」
秀吉「はっ、一刻も早く、上様の仇を打つために毛利と和睦して都に大返しをするためでございますよ。」
相馬「その唐獅子図は、明治維新後、毛利公爵が明治天皇へ関心を買うため、献上しておりまして、現在は皇室御物となっておるはずでごいざいます。」
信長「左様であったか。まぁ仕方なかろう」
鈴木「さていつの間にか満員御礼の垂れ幕が上がりましたね。」
「いつの間にか、お釈迦様の後ろにゾロゾロと人が続いていますよ。」
家康「あれは、釈迦十大弟子達じゃな。」
鈴木「え~っと、出席リストによると・・、シャリホツ、目連その他9名となってます。」
八神「あっ、最後にいるのは、レ・レ・レおじさんだ!」
相馬「確かに、似ているが・・、ナゼにお釈迦さんの高弟に、天才バカボンのキャラが・・・?」
家康「あのお方は、レレレなぞではない。シュリハンドク様、れっきとしたお釈迦様の高弟じゃ!」
秀吉「あんまり、聞かん名だな。」
家康「シュリハンドクは、釈迦弟子の中でも特に頭と物覚えが悪く、生涯自分の名前さえも満足に覚えられなかったと言われておる。それを見かねたお釈迦様から、白木の板に自分の名前を書かせて、それを常に背負うように諭されたのじゃ。また、中々仕事をおぼえられないことから、お釈迦様から、まずは、掃除じゃ!と他の仕事はよいから掃除だけをやるようにも諭されたのじゃ。それで来る日も、来る日も掃除三昧でついに掃除を極め、高い悟りを開いたと言われおる。またシュリハンドクが亡くなった後、その墓からミョウガが生えてきた。それ故、ミョウガは名を背負うと書く。余り食べ過ぎると物覚えが悪くなると言われておるのは、この法話ゆえじゃな。」
鈴木「そうだったんですか・・・?さすが家康様nice!💛💛です」
相馬「なるほど・・・、こういうお話は、朝礼時の朝の一言の参考になります。」
家康「ワシも社長セミナーでもこのネタは、時々使わてもらっておる。また
目連尊者の母という法話もあるぞ!」
相馬「ああ、いわゆる自己より利他の教えですな。盂蘭盆会の由来の話・・。」
家康「おぅ、そなたもよく存じておるの。」
相馬「はぁ、自分はキリシタンですが、実家の父母が根っからの仏教徒でしてよく晩の食事の時に聞かされましたので・・。」
家康「そうであったか。ワシも天海からこの手の話は耳にタコができるほど聞かされたかのう。」
秀吉「お釈迦様の上の席から福福しい女性が見下ろしておるが・・・?」
家康「殿下、摩耶夫人、お釈迦様の母上様ですぞ!」
秀吉「おぅ、何か後ろの方で、ガサゴソ音がしておるが・・・。誰ぞ来たのか?」
僧体の武士「右府様、関白殿下、内府様、宗麟でござる、お久しゅうございます。」
秀吉・家康「おお、大友宗麟ではないか!久しいのう!」
信長「ワシは確か初めてじゃのぅ?」
宗麟「はっ、お初にお目通りします。」
秀吉「右手に持っておるのは土産かぁ」
宗麟「大分、いや豊後府内名物の菓子でござります。」
八神「あっザビエルだ!オレ、コレ大好きなんでイタダキヤース!モライット!ムシャ、ムシャ!」
相馬「コラ、お前ゲスト様の物を勝手に・・・!」
八神「だって、大学の友達がよく買ってきてくれたんで、ウマイからファンになりました!」
宗麟「それは、かたじけのうござる。。いやいや、それでしたら、まだまだ、ござりますゆえご安心を・・・。」
・・・続く・・・
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