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rTMS療法 寛解までの経過

こんにちは、椿です。

私は激務の中で9ヶ月ほど前からこころを病み、3ヶ月前から休職。
1ヶ月前に大うつ病と診断され、rTMS治療を始めました。

現在ではうつ病は寛解し、治りたてですが健康生活を謳歌しています。

本題

本日は前々回の記事の続きである、

  • rTMS治療の後半に、私にどのような変化が起こったか

  • うつ病が寛解するまで、何を意識して過ごしたか

  • 休職を通してどのようなことをし、考えたか

をご紹介します


全体を通して:rTMS治療中の心がけ

治療期間全体を振り返ってみると、次のようなことを心がけることで、長いうつ病治療の旅を乗り越えられたように思います。

  • /休みたい時は休む:寝たいと感じたらすぐにすきなだけ寝る。原則アラームはかけない

  • /無理は禁物:自分の体の疲れているというサインを無視しない。気が進まなければ思い切って予定をキャンセルする。

  • /好きに過ごす:やりたいと感じたことをやってみる、行きたい場所があれば行ってみる、食べたいものがあれば食べてみる

  • /大きな決断は控える:回復しているとはいえ、体力が万全ではないので、回復後の自分の人生を決定するような動きはしない。後々後悔する可能性がある

全体を通して、無理をしないこと、わがままになってみること、でも大きな決断を控えること、という原則を守って過ごしていました。

たまには早朝に起き出して、
近所の高台で日の出を眺めることもありました

治療経過

治療前半戦の経過を読みたい、という方はこちらをご覧ください。

〜治療3週間目〜

前半戦終了

前半15回のセッションを終えました。

残りの15回のセッションの継続可否を判断するために中間評価を受けました。

私の通院している代々木こころのラボクリニックでは、初回、15回、30回ごとに評価があり

心理検査でうつ状態を計測し、その後の診察で治療効果が出ているか、治療を継続するか判断します。

中間心理検査では、初回心理検査と全く同じ内容の質問(気分の落ち込みはあるか、食欲不振、睡眠障害は無いか、等々)に30分程度かけて答えます。

その翌日に主治医の野田先生の診察があり、今後の治療の継続方針を相談しました。

野田先生はいつもこんな感じです
by (NHKクローズアップ現代『2019年7月17日(水)
社会復帰に新展開! 最新のうつ病治療』)

診察では、心理検査の結果、数値が大幅に向上していることを伝えられました。
(初回時36→中間評価時14)

これはうつ病の中程度から軽度まで、症状が回復したことを示しています。(!!)

回復、というとこんなイメージでしょうか

このように治療の効果が出ている一方、
私の場合は磁気の強度を高めると副作用が出てしまうことも考慮して、

下記を先生と合意し、休職の延長診断書を書いてもらいました。

  1. トリンテリックスの服薬を継続しながら、rTMSセッションをこれまでと同じペースで30回まで継続すること

  2. 磁気の強度が100%でなくでも効果が十分出ているので、副作用を抑えるため、目標の95%程度に抑えて30回まで実施すること

  3. 30回の治療が完了し、さらに社会復帰のためのリハビリが完了するまでは、引き続き休職すること

こうして中間評価を終え、治療効果が出ているとわかった私はルンルンで家族との夕食に参加しました。

日本橋たいめいけんのハヤシオムライス

この日は弟の大学の卒業式があったので非常に豪華です笑
社会人にもなると親のお金で食べるご飯は一際美味しいですね。


rTMS倦怠期 (?) の不調に悩まされる

ここまで書くと、3週間目までの治療が非常に順調であったように見えるかもしれませんが、

実は2週間目の後半からは漠然とした不調に悩まされました。

軽度まで回復していた時の
実際の私の状態

不調の原因は明確でした。

  • 2週間目から磁気の強度を100%にしたことによる、治療後数時間の副作用(ふわふわ感、気持ち悪さ)

  • 2週間目以降に初週のような急激な効果を感じられないことへの不安

まだうつ病が完全には治らない、という実感が引き金となり、自分が支払っているネガディブな代償についてまで考えを巡らせて、
焦燥感が募り、憂鬱になってしまいました。

これが呼水となり、

競争主義的な今の会社で年内の昇進を諦め
休職し、社会生活から離脱し、
ニート化している自分の状況や、

rTMSにかかっている相当な費用、

費用がかかっているのに治りきらない不調感

それでも減るわけではない生活の固定費、等々

様々な不安要素を次々と考えてしまいました。

私は今本当に正しい方向に進んでいるんだろうか…
逆戻りしていないだろうか…

副作用についてはこちらにも記載しています。

不調になると精神的的にズーンとどんよりして、
先が見通せないような、永遠に復職できないような、
漠然とした不安を抱えてしまい、気分も塞いできます。
意欲も削がれて、ソファでぼんやりしてしてまうこともありました。

不調の時にお世話になっていた
無印良品のユニットソファ
座り心地がお気に入りです

しかし、この「rTMS倦怠期」は、
その後の心理検査と、診察での先生との会話をきっかけにして乗り越えることができました。


中間心理検査

上記のように「rTMS倦怠期」とでも呼ぶべき不調のタイミングで、中間評価のタイミングが来ました。

正直、「少ししか回復していないんじゃないか、、」と不安もありながら心理検査に臨みました。

検査では、初回の心理検査と全く同じ質問を聞かれました。
一つ一つの質問に対して、自分の状態を振り返り、答えを発する中で、

自分の回答が明らかに異なっている(改善している)項目がいくつもある

ということにハッと気付かされました。

例えば、

  • 普段の過ごし方について
    初回評価:「必要と感じた内容について本を読んだり、テレビを見て過ごするが、近郊でも遠出したいとは思わず、人と交流しないようにしている」
    中間評価:「これまで興味があった分野について美術館に行ったり本を読んで過ごしている。週一回程度友人と会食し、近距離であれば遠出もできる」

  • 入眠困難について
    初回評価:「就寝後、入眠まで3時間程度かかるか、徹夜してしまうこともある」
    中間評価:「就寝後1時間以内に入眠できる」

  • 文章や映像の内容を理解できるか
    初回評価
    :「大学レベルの専門書籍や英語の文章を読むことには困難を感じるが、簡単な実用書は読める」
    中間評価:「専門書籍や英語のニュース記事でも興味関心があれば積極的に読むことができる」

など。振り帰ってみると改善している項目がいくつもありました。

一方で、不調が継続、もしくは改善していない項目もありました。

  • 集中力について
    初回評価
    :「無理なく本などの内容を追うことができるが、集中力は30分程度しか続かない」
    中間評価:「本を読んでいて無理なく集中することができるが、30分くらいで切り上げる。テレビのドラマやニュースなどを見ていると30分くらいでイライラしてくる」

  • 罰せられている感覚について
    初回評価
    :「自分の過去の行いが原因となって、今の自分が罪を償っていると感じる。誰かが自分のことを噂していたり、悪く言っていると感じる」
    中間評価:「自分の過去の行いが今の状態を招いていると感じる。誰かが私の悪口や噂話をしていて、それに負い目を感じている」

  • 希死観念について
    初回評価
    :「自分がいてもいなくても変わらない、安楽死ができるなら気分によっては実行してしまうかもしれないと感じる」
    中間評価:「このままうつ病が治らず社会復帰できなければ死んでしまいたいと思う。朝から昼は元気だが、夕方には憂鬱になり、現実から逃げるように就寝する」

つまり、主観では、ネガティブな側面に意識が向き、自分の改善度合いを正確に捉えられませんでした。

定点観測的に質問に答えることで、
客観的には体調が改善していることに気づきました。


診察

先述の通り、医師からはうつ病が軽度まで回復している(初回時36→中間評価時14)と診断されました。

主治医の先生は、

「目標となる一定割合の改善を示しており、効果が出ていて順調だ」

ととても嬉しそうでした。

こういう先生に対して私は、

「初週と違って、最近は劇的に改善していると感じません。まだ憂鬱で、正直、復職できる未来が見えません」

と相談しました。
すると先生は

「軽度の鬱症状がまだ残っているので、不調を感じるのは当然のことです。
引き続き同じ調子で治療を継続すれば、必ず治ります!」

と励まされました。

第三者に「治り始めている」と言い切ってもらえたことで、かなりの金額を投じて懸命に通院している成果が出始めている、と実感し、徐々に漠然とした不調を脱することができました。


副作用への対応

主治医の先生に、副作用についても相談しました。

rTMSの強度を100%に上げるとセッション後にふわふわとした吐き気を感じてしまい、2週間目の終わりくらいから、rTMSの施術者の方と話し合い、90%の強度で実施するようになっていました。

主治医の先生にはこのように強度を弱めた経緯を説明しました。

先生によると、強度を上げていくことには次のような意味があるそうです。

  • 80%の強度:
    大脳皮質のターゲットの表層に、最低限磁気が達するために必要な強度。


    (磁気は到達しているが、平均的な頭蓋骨の分厚さでは効果がない場合があり、頭蓋骨が分厚い人では効果が出ないことが多い)

  • 90%の強度:
    多くの人の大脳皮質のターゲットに十分磁気が到達するために必要な強度。


    (頭蓋骨が分厚い人では効果が出ない場合がある)

  • 100%の強度:
    おおむねどんな人でも脳の大脳皮質のターゲットに磁気が到達する強度。

    (頭蓋骨が分厚くても治療効果があるので、プロトコルとして採用されている)

このように100%の強度は、磁気が届きにくい体質の人でも十分効果が出るような強さです。

私の場合は、初回の80%の強度でも十分に効果が出たことから、平均的な体質よりも磁気が脳のターゲットに届きやすい体質だと考えられるため、

磁気の強度を100%まで上げる必要はなく、
副作用が出ない90〜95%の強度で治療を継続すればよいと診断されました。


社会復帰に向けた休職期間の相談

うつ病が回復の途上にあることがわかったことで、
社会復帰に向けた道筋も相談することができました。

2つのアドバイスをいただき、休職期間を1ヶ月半延長することにしました。

  1. まだ軽度のうつ症状が残っているため30回のrTMSセッションと服薬は休職したまま継続すること

  2. 今後rTMS治療を数週間かけて完了し、うつ病から完全に回復したとしても、
    一般的に休職すると、社会と接するために必要な精神的・身体的な体力が低下するため、
    回復後一ヶ月程度はリハビリ期間を設けて体力の回復に専念し、十分に自信が持てるようになってから社会復帰すること

こうして、「軽度のうつ病であり、復職には億劫感が残り、体力も不足していることから、休職を1ヶ月半延長する。」という旨の休職診断書をいただきました(4400円)


診察・治療を受ける心構え

副作用や不調については、変化を感じた段階で、たとえ唐突だと思っても、遠慮せずにrTMSの施術者や医師に、その都度伝えること重要です。

私は不調や副作用がありながらも、医師・施術者に相談することで、順調に克服することできました。

遠慮してしまうと、周りの人に体の不調が伝わらず、自分の葛藤も解消できず、副作用や不安に耐え続けることになってしまいます。

休職を延長するにあたっても「休職延長の診断書を書いて欲しいです!」と多少唐突にでも訴え出ないと診断書は書いてもらえません。というのも、医師は診察だけでなく論文の執筆や学会も抱えており、患者一人一人の休職期間まで気が回らないからです。

診察の前にはどのようなことを医師に相談する必要があるか、診断書など事務手続き上必要な依頼事項はないか、紙や頭に書き出すことをお勧めします。


〜治療4週間目〜

治療4週間目にもなると、私は完全に不調を脱するようになりました。

季節も春にさしかかり、春らしい景色を求め

土浦に旅行してサイクリングをしたり、

早朝4時に起き出してサイクリングで霞ヶ浦に行き、日の出を楽しみました。

サイクリングをしながら桜を見たりしました。

枝垂れ桜は咲いていましたが、ソメイヨシノは咲いていませんでした。

サイクリングは非常に疲れましたが、楽しかったと感じることができ、
体力にも徐々に自信がついてきました。

突然の過眠期に突入

週末の旅行を楽しんだのも束の間
東京に戻ると、なんと12時間も寝てしまい、起きたら9時半、、

朝10時のrTMSセッションに駆け込む私

私は予約が取りやすいので朝10時にrTMSセッションを受けることが多いのですが、起きたら遅刻ギリギリでした。

rTMSセッションが終わった後も体がだるく、家に直帰して就寝(3:00 PM)、、

起きたら朝の6時 (なんと15時間睡眠)、、

朝ごはんを食べ、本を読んだらまた眠くなって、また仮眠(11:00 AM)。


という具合で、

旅行の時の元気がまるで嘘のように、
体がだるくて仕方がない、俗称「過眠期」に突入しました。

最初は、あまりにも眠いので不安になってしまったのですが、
noteの休職体験記などを見ると、「うつ病の回復期には過眠期が訪れる」というような記載が散見されたので、

過眠期はうつ病の回復期なのだ!

と言い聞かせ、何も気にせず寝ることにしました。

眠かったら寝る。歯磨きはする。お風呂は二日に一回。
洗顔がめんどくさいのでメイクもしない。

というわけで、平日は、rTMSセッションに行く他はほとんど寝て過ごしました。

他県の祖母宅へ里帰り 〜回復期のリフレッシュ〜

そんな寝てばかりの私が起きなければならないイベントが週末に訪れました。
それは、おばあちゃん肝入りの親戚イベントです。(!)

おばあちゃんは親戚一同を集めて写真を撮りたかったらしい

このイベントで、私は親戚の方たちから目新しい情報を見聞きし、普段接しない世界に触れたことで、良い気分転換をすることができました。

金曜日、私は昼13時まで布団で過ごしていましたが、アラームの音と共に仕方なく布団を出て、メイクをして、
郊外の家族と合流し、他県の祖母宅に向かいました。

ここで叔母、叔父などの親戚と交流したり、
年下の従兄弟2人と温泉旅行をしました。

その中で

  • 最近の中学生の間の流行りを聞いたり、

  • 高校生の受験勉強の仕方のトレンドを聞いたり、

  • 定年間際に早期退職して嘱託社員になり、
    リモートワークで旅行し放題になったという体験談を聞いたり、、

不思議と視野が広がり、パワーをもらうことができました。

川沿いの桜のライトアップを家族で散策しました。
素晴らしかったです!

仕事をするでもなく、交渉するでもない、気楽な会話。

何も考えず、でも適度に気を遣いながら、さまざまな境遇の人たちと関わる機会は、回復期の私にとって間違いなく良い影響になったと感じています。

私の場合は運良くこのような機会がありましたが、このような機会のない方、また親戚との関係があまり良くないという方は、

無理のない範囲で、
自分から親しい人を誘いだしてご飯を食べたり、
ボードゲームカフェで赤の他人と交流してみたり、
飲み会に1時間だけ顔を出すといったことでも、

回復期には良いリフレッシュ・リハビリになるのではないかと感じます。


〜治療5週間目(最終週)〜

県外の祖母宅から帰宅した翌日は、15時間ほど寝てしまいました。

やはり遠出はリフレッシュになりますが、休職中の体では非常にエネルギーを消費するようです。

実家へ里帰り 〜感情コミュニケーションの改善〜

この頃から私は一人暮らしの都内の家を離れて、
両親のいる郊外の実家で過ごすようになりました。

ここまで実家の両親とは仲が良かったかのように書いていますが、
実は様々な出来事があり、私自身、中高生ぐらいから軽微な抑うつ症状を抱えていたこともあって、両親とのコミュニケーションには苦手意識・億劫感を持っていました。

具体的には、細かい言葉尻や態度が気になって、語気を強めてしまったり、
そうして言い合いになると私自身強いストレスを感じるため、

極力親孝行はするけれども、内心、「必要以上のコミュニケーションは避けたい・深い関わり合いになりたくない」と感じていました。

ですが、rTMS治療を受ける中で、
これまで苦手意識を持っていた感情の交換を伴う会話を、卒なくこなせるようになりました。

そうして自分の中での億劫感が徐々に改善し、実際のトラブルもなくなっていきました。

これは私の人生において初めてのことで、ものすごく画期的なことです。

母と実家近くに新しくできたカフェを訪問

rTMSにより認知機能が改善し、物事を冷静に捉えることができるようになったことで、コミュニケーションの言葉尻や雰囲気だけで判断せず、

「この人は何をして欲しくてこんなことを言ってくるのか」
「どんな気持ちを抱えているのか」

を踏まえるようになりました。

また、自分が伝えたい内容があるときに

「どう、どのタイミングで伝えたら相手にとって受け取りやすいか」

を自分なりに踏まえてみることで、
感情的に言葉を発さず、冷静に対応できるようになりました。

概して、
考えるべきことを考えてコミュニケーションをするようになったため、
結果として些細なストレスに飲み込まれなくなり、
細かい言い争いも減り
卒なくコミュニケーションが取れているという感じです。

そうする中で、自然と、両親と離れている時も、両親の良い面について考え、
自然と感謝できるようになりました。

母と鎌倉のスパイスカレーPePeを訪問。体に良い味がしました。

また、この頃になると、私は何も考えなくなっていました。
というのは、「調子が悪いな」とか「回復したな」といった体調の変化を感じなくなっていました。

つまり、気分・体調が安定しているということです。

起きて、美味しいご飯を食べて、好きなことをして寝る、という感じの生活です。
そのため、このブログの執筆もすっかり忘れてしまいました。

近所から富士山が綺麗に見えるので、晴れると散歩をしていました。


こうした中で、あっという間にTMSセッションの最終回を迎え、最終心理検査と診察を迎えました。


最終心理検査

初回検査、中間検査と全く同じ質問をされました。

どの質問にも「問題ありません」「感じません」という感じでサクサク進みました。

一方で、過眠傾向があり、体力には課題を感じていること。
遠出をすると疲れてしまい、翌日寝過ぎてしまうことなどを伝えました。

簡単な雑談などもしつつ、心理検査は20分ほどで終わりました。


診察

翌日、野田先生の診察を受けました。

3回目の野田先生

心理検査の点数は4点まで下がり、レミッション(=寛解)状態であると診断されました。つまり、うつ病が治ったということです。(!)

初回36点→中間14点→最終4点 ということで、
rTMS治療を通じて非常に効果が出て回復したケースだと、とても嬉しそうに言われました。

一方で、うつ病は再発しやすい病気だということも踏まえて、
下記3点のアドバイスをもらいました。

  1. 今後1ヶ月は引き続き休職して、睡眠習慣の改善と体力の回復に専念すること

  2. うつ病は寛解しているが、寛解状態を安定させるため、今後半年間は服薬は継続すること

  3. 寛解状態が安定するまで大きな決断は控えること

順に説明します。

1の体力の回復については、

朝の通勤時間に合わせて起きて、身支度して図書館に行き、
帰宅時間帯に合わせて家に帰るというリハビリ方法を紹介されました。

最近はおしゃれな図書館も多いので、メイクも捗りますね(画像はイメージです)

2の方針については、
私が今回、大うつ病になったのが初めてだったため、服薬の継続という判断になりました。

というのも、例えば、うつ病の再発を繰り返しているような患者さんですと、
服薬の継続に加えて、rTMSの隔週での通院など、より手厚いメンテナンスが必要になるそうです。

3については、うつ病になると判断力と体力が衰えて、健康な時にはしなかった判断をしてしまい、健康になった時に後悔してしまう患者さんが非常に多いそうで、
例えば、

  • 弱っている時に優しくしてくれた人が非常に魅力的に見えて、悪い部分が目につかず、「この人しかいない」と思い込んで結婚してしまい、後悔する

  • 引っ越しをしたいと思い立ち、衝動的に手続きをし、あいみつをとらなかったために高い仲介料金や引っ越し料金で契約してしまう

  • 弱っているタイミングで足元を見られ、転職エージェントに「最強のワークライフバランスの会社がありますよ」と囁かれ、相場より低い年収で転職契約を結んでしまう。

等々、実例は枚挙にいとまがないようで、

寛解状態が安定して、社会生活の中で体力も回復し、しっかり考えられるようになるまで、転職、結婚、引っ越しなどの大きな決断はしない方が良いと言われました。

こうして私は状態をみるため、2週間後の野田先生の診察を予約して、
1ヶ月間にわたった通院生活を終えました。

うつ病が治ったのが嬉しかったので、大変な贅沢をしました

〜治療を終えて〜

うつ病が治り、私は将来についても考え始めるようになりました。

現在の状況に対する課題がなくなったことで、将来について考えが及ぶようになったのです。

休職し、昇進レースから降りたことで、
これまで自分をがんじがらめにしていた金銭やステータスといった価値観にとらわれず

  • 自分が本来何をやりたいのか

  • どんなことが向いているのか

  • やらないと後悔するようなことはないか

などなどを冷静に振り返るようになりました。

正直、感情的には、復職なんてもっての他で、さっさと社会人を辞めて結婚してしまいたいのですが、
先生のアドバイスにもあった通り、体力が弱っている時の判断は、その後後悔しやすいということなので
いったん勤務時間の制限付きで復職をして様子を見て、
タイミングをみて自分のやりたいことをやろうと思っています。


追記1

体調も徐々に回復してきて、下北沢なんかを自転車で遊びまわっていたら、
どこかで風邪をうつされ、滅多にかからない胃腸炎になり、自衛隊中央病院に緊急搬送されました。
お医者さんがかっこよかったです。

自衛隊のトラックと桜のコントラストは風情がありました。

執筆中の現在もひどい咳に悩まされています。

やはり、病み上がりは免疫も弱っているのかなと感じました。
体調管理にはお気をつけください。

追記2

精神病治療・発達治療について幅広くまとめnoteを執筆されているnoterさんが、
私のrTMS治療の前半戦の記事について言及してくださりました。ありがとうございます。

やはり自分の書いたものがほんの少しでも参考になっているという実感は嬉しいです。

稚拙なnoteですが、どなたかのより良い治療選択の助けになったり、
長いうつ病治療を完遂する手助けになれば嬉しいです。

ここまで長いブログを読んでいただきありがとうございました。

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