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ヤマノネ硝子 加藤岳

作品

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ガラスを吹いて器を製作しています。

手に馴染む。暮らしにに馴染む。決して特別なものではないけれど、日々の暮らしの中で当たり前のように使われ続ける、そんなガラスを目指しています。
「目覚めの1杯の水、仕事終わりのビールのための」が出発点です。

熔けた高温のガラスの持つエネルギーと、回転運動のリズムによって柔らかいガラスが形を変えていく様が、私にとってのガラスの醍醐味です。その痕跡を手にした品物から感じてもらえるよう意識しています。

スキ(透明)ガラスをメインに、たまに泡を入れたり錆び鉄や真鍮と組み合わせた小物なども。

はじめまして

ツボ

学生の頃、お店でたまたま手に取ったグラスがあまりにも格好良くて、興味を持ったのがガラスとの出会いです。どうしてもそのグラスの製作現場が見てみたいと京都の山の中へ。
現場の熱量、熔けたガラスの振る舞い、一つのグラスをつくり上げるまでの人の動き全てに魅了されました。
その工房に身を置かせてもらい9年。ガラスを吹いたり、鉄を削って溶接したり、単管で小屋を建てたりと、とにかくあっという間でした。

この夏に工房を退所し、現在は地元埼玉を拠点に活動しつつ、これからの製作環境を整えるべく動いています。

ものづくりの相棒

火

ガラスを熔かすのにも焼き戻すのにも欠かせない火です。(窯は電気も多くなってきていますが)
気持ちを高ぶらせてもくれますし、落ち着かせてもくれます。
工房に勤めていた頃に社長から”ガラス屋になるには火を上手く扱えなければいけない。窯でも薪ストーブでも焚き火でも。”と教えられたのを事ある毎に思い出します。

ハマっています

宮本

宮本常一にハマっています。
土地土地での民衆の暮らし、生業が具体的に描かれていて、地図と航空写真を見ながら少しずつ読み進めることが空いた時間の楽しみになっています。
著作があまりに多いので一生の付き合いになりそうです。