no.f 藤澤 和
刺繍のブローチ
モチーフとして特に好きなのは結晶や鉱物です。こちらのブローチは増殖していく結晶をイメージして製作。色の移り変わりが美しくなるよう気を配りながら針を進めました。
刺繍糸は市販のものでもとてもたくさんの色があり、どの作品も毎回色選びに悩みますが、こだわる部分でもあります。ヴィンテージのビーズや天然石を使い、表情に広がりを持たせる事も多いです。
今後はアクセサリーだけでなく、オブジェ的なものも作ってみたいとこっそり思っています。
刺繍を始めたきっかけ
以前は京都の大学で陶芸を専攻していました。卒業後、地元松本に帰りすぐに結婚。子供も2人生まれ、作る事からはすっかり遠ざかっていました。
そんな中、娘の入園グッズを作るときにふと「刺繍を入れてみようかな」と思い、何気なく手に取ったのが髙 知子さんの本でした。髙さんの作品はシンプルなのにとても自由で、遊び心があって。そのときまで抱いていた刺繍のイメージとは全く違った作品に衝撃を受けました。それ以来、間が出来ると針を持つようになり、今に至ります。
素材や技法は確立されているけれど、表現はとても自由なところ。ここが陶芸と刺繍の共通した魅力だと感じています。
ものづくりの相棒
作業中は必ず何か流しています。相棒のプレイヤーはもう15年くらい使っているので壊れないか心配です……。
娘とカフェ巡り
「将来はカフェ屋さんになりたい」という娘との、研究という名目のカフェ巡りが最近の癒しです。
松本には素敵なお店がたくさんあっていいですよね。