
EC-CUBEの受注情報をkintoneに連携
EC(電子商取引)プラットフォームEC-CUBEの受注データをkintoneに自動連携させてみました。
EC受注をkintoneアプリで管理
kintoneをお使いの皆さんならEC-CUBEに限らずShopifyやBASEなどのECプラットフォームでの受注処理を「受注管理アプリ」などのアプリで業務フローを回しているのではないでしょうか?

受注アプリに登録されたデーターに対して「梱包」や「発送依頼」をプロセス管理で業務フローを流すイメージです。便利ですよね。
データ入力は誰がやるの?
この受注管理アプリ、もちろん便利は便利なのですが実際の業務現場では「受注データの入力」を誰がいつやるか、というところが最初のハードルになるケースが多いです。
ECプラットフォームで受注が入ると大抵はシステムから自動発送メールが配信され、通常はこのメールからアプリへコピペ作業を行うケースが多いのですが、この作業は面倒でかつミスが発生しがちな作業です。しかもある程度リアルタイム性も求められます。

メールからkintone入力を自動化
そこで今回はメールをkintoneに自動連携する「DataSyncer メール to kintone」を使って、受注通知メールの本文から必要事項を抽出してkintoneアプリに自動登録する仕組みを構築してみました。
メールを介してデータ連携することで特別なプログラム開発なしにECプラットフォームとkintoneアプリとを連携させることができます。
DataSyncer® メール to kintoneの仕組み

「DataSyncer メール to kintone」はあらかじめ用意されたアドレスに送信されたメールを自動的にkintoneに登録するサービスです。これによりECプラットフォームから送信されたメールも人の手を介さずにkintoneアプリに登録ができます。

メールの受信から登録処理はすべてクラウド上でなされますのでRPAのように外部環境からの影響を受けずに安定した処理が可能です。
設定手順
それでは実際に設定してみましょう。設定作業自体はとっても簡単で1.メールの転送設定、2. メール本文の解析 の2点となります。
1. メール転送設定
ECプラットフォームから送信されるメールを「DataSyncer メールサービス」へ転送する設定を行います。お使いのメールサーバによって設定箇所が変わりますので、メールサーバーのヘルプを参照してください。ここではGoogleとMS365の例でご説明します。
Google(GMail)の場合


MS365の場合

以上で転送設定は完了です。
2. メール本文解析設定
次に「DataSyncer メール to kintone」の管理画面で登録アプリとメール本文の解析設定を行います。

次に受信メールの解析設定を行います。

本文から情報を抽出するために、メールフォーマットから「キーワード」を見つけます。上記の例では「ご注文日時:」や「ご注文番号:」がそれにあたります。この「キーワード」の右側の文字列を抽出する設定を行います。設定方法の例を表示します。

上記設定では、それぞれの「キーワード」と設定先のフィールドコードなどをJSON形式で設定していきます。(最初はとっつきにくいかもしれませんが、慣れれば時間をかけずに設定可能です。詳細はマニュアルをご覧ください。)# chatGPTを使った作成例はこちら
ここまでで設定は完了です。以上の2つの設定により次の処理フローができました。
ECプラットフォームからのメール送信
-> DataSyncer メールサービスにメール転送
-> メール本文解析
-> kintoneアプリへ登録
それでは実際にお買い物をしてみましょう。

ECプラットフォームで受注が入ると、通知メールが飛んで「DataSyncer メール to kintone」で本文を解析し、受注管理アプリに自動登録します。


後はいつものkintoneの世界です。プロセス管理で業務フローを回してもいいですし、グラフで進捗状況や売上を見える化してもいいですね。


いかがでしたでしょうか?
ECプラットフォームから送信される自動メールを使うことでプログラム開発無しで簡単にデータをkitnoneに連携できました。これにより「そのデータ入力、誰がやるの?」問題が解決できるのがお分かりになったかと思います。

今回のEC連携デモを実際に体験してみたい方はお気軽にお問い合わせフォームからお申し込みください。(TwitterのDMでもOKです!)
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