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これぞ”ケの日ハレ”だった、銭湯×クラフトコーラな6日間

4/30[金]~5/5[水・祝]のG.W.6日間、『小杉湯クラフトコーラフェスト』を開催しました。

期間中は、6日間日替わりで「クラフトコーラの湯」「試飲販売」を実施。

さらに常設で、「各種シロップ瓶」やクラフトコーラの世界をもっと楽しめる「独立系旅雑誌”LOCKET COLA ISSUE”」の展示販売や、鯉淵の偏愛を爆発させた「特製リーフレット」を配布し、クラフトコーラにどっぷり浸かれる空間が生まれました。

ご協力いただいた6銘柄の皆さん、細やかに連携してくださった運営メンバーの皆さん、そしてこのような機会をくださった小杉湯・代表の平松さん、ありがとうございました!

クラフトコーラを五感でフルに楽しめてしまった奇跡のような6日間。その経緯から前日~当日の様子、そこからみえた景色を振り返ります。

1.開催の経緯

始まりは、3月のとある日。

友人のひとりから「クラフトコーラのイベント関連で、小杉湯・代表の平松さんが話したいって言ってるよ」と連絡をもらったのがきっかけでした。

そんなお誘いに二つ返事で「もちろん!」と答え、繋いでもらったのです。

というのも、小杉湯はいちはやく”クラフトコーラの可能性”に気づき「伊良コーラ」と「ともコーラ」を湯上りに飲めるようにしたり、”伊良コーラの湯”、”ともコーラの湯”を実施していて。

この取り組みは当然知っていましたし、銭湯に絶対合うと思っていたから「素敵!!さすが!!」と拍手していて。

それに加え、”クラフトコーラの湯”なんかは思いもよらなかったので、「なんて天才的な発想なんだ」と感激して、お客さんの一人として浸かりに行っていたくらい。

なので、そんな小杉湯とコラボできるのは”願ってもないこと”だったのです。

「銭湯とクラフトコーラの相性はとてもいいし、湯もドリンクも喜ばれている。G.W.にいろんな種類を集めて、さらに喜んでもらいたい」

そんな想いと、僕の「クラフトコーラを日常の佇まいにする」という信条が抜群に共鳴し、『小杉湯クラフトコーラフェスト』チームが発足したのです。

*この素敵なイベントメインビジュアルをデザインしてくれたのは、デザイナーの松田大成さん!

2.この6銘柄をセレクトした背景

今回のイベントに参加していただいた銘柄は、こちらの6つ。


伊良コーラ
ともコーラ
熊本クラフトコーラ
高知クラフトコーラ"sawachina"
TOBA TOBA COLA
出雲SPICE LAB.

このセレクトには、確固たる理由があります。

僕が絡むからには、「ただ引っ掻き集めた」なんてことにはしません時期や文脈、小杉湯という場所…、etc。複合的な理由で持って、この6銘柄をチョイスしています。

〈伊良コーラ、ともコーラ〉

定番、基準、前例

やはりクラフトコーラの2大巨頭として、「クラフトコーラへの興味がまばらな場所」では選ぶ意義が大きいと思いました。

元々小杉湯で紹介していた銘柄ですし、計6種類も並ぶので、ある意味"基準"としての機能も期待していました。

「伊良コーラ、ともコーラはこんな味わいや香りだったけど、こっちはこうだね」といったように。


〈熊本クラフトコーラ、高知クラフトコーラ"sawachina"、TOBA TOBA COLA、出雲SPICE LAB.〉

さて、今回から新たにクラフトコーラの湯"に加わる4銘柄をどう選んだか

生産者さんとしての“紹介しろ”があるか

クラフトコーラの湯は、小杉湯の「もったいない風呂」の取り組みの一環。

廃棄せざるを得ない"もったいない"ものを、小杉湯のお風呂にいれて生産者さんと共存していく取り組み」であり、「お風呂を通じて遠くの生産者さんと繋がる機会」でもあるのです(浴室に掲示するラミネートでも、しっかり紹介)。

それを考えたときに、「イチ飲み物だけではなく、イチ生産者さんとしての“紹介しろ”があるか」は、重要視したポイントでした。

G.Wらしい華やかな佇まいか

1年の中でも大型連休真っ只中。言葉の響き的にも気分的にも、元気でポップ。そんな情緒に合うかどうかも、考慮していました。

継続した生産体制をとれているか

シロップ展示を実施する、それを機にお客さんが今後も欲しいときに買えて欲しいと考えた時に、継続した生産体制がとれているかどうかも、今回においてはひとつの指標にしていました。

もちろんまだまだ紹介したい素敵な銘柄さんはたくさんありますし、”クラフトコーラの湯”にしたい銘柄さんもいくつもありますので、鯉淵のメモにはたくさん書かれていますが、G.W.の「小杉湯クラフトコーラフェスト」においては、上述のような整理のもとセレクトをさせていただきました。

3.楽しくて、ドキドキした準備

どんなコンテンツにするか、どんなリーフレットにするか、当日の動きをどうするか、チームではしゃぎながら会話を重ね、そして各銘柄さんともやり取りを重ねながら、ついに迎えた前日4/29[木・祝]。

この日は小杉湯が定休日だったので、小杉湯全体をつかって、一斉に準備を開始。

脱衣所では、各銘柄さんから届いたクラフトコーラの湯にするための”出し殻”や”素材”の封を開けて、保管するために整理。

一気に数種類のクラフトコーラの香りが広がって、思わず大人たちがキャッキャして。

休憩所では、シロップ瓶やリーフレットを並べて、高揚する展示空間に。

その場にデザイナーさんやイラストレーターさんも集まり、並行してPOPをつくりながら、どんどん形にしていきました。

4.クラフトコーラが集まった、小杉湯の日常の様子

そして、ついに小杉湯クラフトコーラフェスト期間に突入。

会場では、少しでもお客さんにクラフトコーラを楽しんでもらうと、鯉淵の偏愛を爆発させた”特製リーフレット”も配布。

*この素敵な特製リーフレットをデザインしてくれたのは、デザイナーのむらたかなこさん!

伊良コーラ、ともコーラの日では、「瓶タイプで飲んだことがあるけど、シロップを希釈して飲んだことがない方」がけっこういたりして、そんな方も新鮮に楽しんでもらえました。

熊本クラフトコーラ、高知クラフトコーラ"sawachina"、TOBA TOBA COLA、出雲SPICE LAB.の日では、ほとんどの方が飲んだことがなかったので、新たなるモノとの出会いを楽しんでもらえました。

各銘柄さんやクラフトコーラの特徴も併せて伝えながら提供していたので、深く興味を持ってもらえたり、驚いてもらったりもしながら。

試飲の流れから、そのままシロップ瓶を購入してくれる方も少なくなく、なんなら複数種類買って、お家で飲み比べを楽しんでくれたり。

”行商/マイスター”冥利に尽きる光景をたくさんみることができました。

さらには、初日の4/30[金]夜に、今回新たに”クラフトコーラの湯”になった4銘柄の生産者さんと、小杉湯チームと、鯉淵で、オンライントークイベントもやっちゃいました。

”生産者さんと繋がる場をつくる”小杉湯としての姿勢が伝わる素敵な催しだったし、クラフトコーラ目線でもこんな機会は前代未聞。

そんな、夢のような場に立ち会えて、嬉しかった。

トークの内容は、小杉湯や「もったいない風呂」の取り組みについて、クラフトコーラの世界(鯉淵担当)、各生産者さんのお話など、面白い話が盛りだくさん。

YouTubeでアーカイブ映像があるので、ぜひちらっとみてみてください。

5.銭湯×クラフトコーラの可能性


この言葉の並びだけをみても、ま~~相性がいいことは想像に難くないと思いますが、それを強く全身で体感することができました。

まず、どちらも、”ケの日のハレ”であること。

小杉湯は自らの存在の本質を”ケの日のハレ”と定義しており普段からの取り組みをみてもまさにその通りだなぁと思いますが、僕がクラフトコーラに感じているのも同じこと。

多くの人にとって、まだまだ”ケノ日のケ”ほど日常の飲みものにはなれていないし、なれるかもわからない、躊躇なく日常購入できる値段なわけではないクラフトコーラ。でも、ちょっと手を伸ばせば、美味しくて面白くて、刺激やいい時間を生んでくれる存在なことは、間違いない。


銭湯だけでも十分に幸せを感じれるけど、そこでクラフトコーラをキメることで、もっと豊かな”ケの日のハレ”になる。

この掛け算がいかにトトノうかは、お客さんの表情をみればもう伝わってきました。

そんな豊かな”ケの日のハレ”の動線を、ちょっぴり特別に用意できたことが、本当に嬉しいです。

そして、湯上りに飲むだけでももちろん最高ですが、クラフトコーラの湯を用意できたことも、”ケの日のハレ”を豊かにできたことの一つ。

クラフトコーラの湯なんてそれだけで興奮するし、実際に香り高くて、気持ちよい。そして、初めて触れるクラフトコーラをいろんな感覚で知れるから、体験としても楽しい。

面白かったのは、クラフトコーラの湯に入ったから試飲をしてみたくなった方が多くいたこと。クラフトコーラとの接点、興味を持ってもらうきっかけとしての働きまで生まれていたのは、予想外でした。

何より、爽やかだし炭酸だし、様々な味わいや香りも楽しめるけど、後味はすっきり。そして、ノンアルコール。湯上りに飲むドリンクとしてはもうベストなんじゃないか、と思っています。

個人的には、せっかく銭湯で身体に癒しをもたらしたのだから、湯上りに飲むドリンクも天然素材だけで作られている飲みものでいっちゃいましょう!と思っているので、そういう意味でもクラフトコーラが佇んでほしいと思っています。

といった感じで、銭湯×クラフトコーラ可能性、ひいてはクラフトコーラの可能性をさらに強く感じることができた、感慨深い”ケの日のハレ”でした。

ご協力いただいた6銘柄の皆さん、細やかに連携してくださった運営メンバーの皆さん、そしてこのような機会をくださった小杉湯・代表の平松さん、改めてありがとうございました。



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