ミモザの黄色に心浮き立つ。ドライブーケの香りに酔う春。
こんばんは、クラフトビア子です。
最近は食べ物が続いていたので、今日は金曜日だしお酒の話を。
今日、3月8日は国際女性デー。1904年にアメリカで女性が参政権を求めてデモが行われたことにちなみ、女性の地位向上を目指す日です。
イタリアでは、この日に男性が女性へミモザのブーケを贈る習慣があるのだとか。ホワイトデーもいいですが、春めいてきた季節に春色のブーケを贈る習慣、すてきですね。
ビア子もミモザが好きで、鮮やかなレモンイエローと灰緑色の葉のコントラストに心が浮き立ちます。
というわけで今日は、とりとめもなくミモザを連想しながら、今日はドライフラワーのブーケのようなお酒を飲んでいます、というゆるい話です。
ミモザを知ったのは、母の料理本のミモザサラダ
最近でこそ、春先には花屋の店先でミモザの花をよく見かけますし、庭先にミモザの花を咲かせているお宅も見かけますが、ビア子が子どもの頃はそんなにメジャーな花ではなかったと思います。
私が初めて「ミモザ」という言葉に触れたのは「カクテル」と言いたいところですが、サラダの名前でした。
母が持っていた、ちょっとしゃれた料理本。欧風の食卓を参考に、コースのように構成されたメニューとテーブルコーディネートが提案されている本で、今思えばとても斬新でおもしろい編集がされていました。エッセイのような文章もあり、私は本を眺めては外国の食卓や生活を想像して楽しんでいました。
そんな中に見つけたのが、ミモザサラダ。
ゆで卵を刻んで、レタスやキュウリのサラダのうえに散らしたサラダです。黄身がミモザの花のように見えるから、ミモザサラダなのだそう。
卵料理が苦手なのでミモザサラダを食べたいわけではないけれど、サラダの緑をバックに黄色が映えるのを見るにつけ。「ミモザってどんな花なんだろう」と思っていました。
それがミモザを知ったのは大学生の頃。春先のフランスやイタリアへ遊びに行って、たっぷりと咲くミモザの花の鮮やかさを知ったのです。
さながら、日本で言えば菜の花のような感じ。やわらかい若葉色の中に、あざやかな黄色が揺れるさまは、ミモザも菜の花も同じです。不思議と鮮やかな黄色を見ると、無意識に春の訪れを感じるのか、心が浮き立つのを抑えられません。
家でミモザを育てようと思ったけどヤバそうだったので、ドライフラワーのブーケのようなお酒で乾杯
菜の花も好きだけど、菜の花は群生するからこそ見ごたえがある花です。一方、ミモザは木なので、一本の木だけでも豊かに黄色い花が咲きます。
庭にミモザを植えればいいのでは!?そうすれば、春先に好きなだけ黄色い花を楽しめる――。
と思った私は、ミモザの苗を植えようと考えました。がしかし。
苗はわりと簡単に手に入るんですが、どうやらミモザは成長するのが速いらしいのです。地植えなどしようものなら、あっという間に私なんかの背丈は越えて、どんどん大きくなっていくそう。縦にも横にも伸びて、10メートルは越えていくから広いスペースを確保しなければならないようです。当然、植木鉢で育てるのも難しそう。すぐにぱんぱんに根詰まりするのが、予想できます。
というわけで、ミモザを庭に植えたり育てたりするのはあきらめ、切り花を買ってきたり、映像を見たりして楽しむことにしました。
今日はせっかくの国際女性デー。そして金曜の夜。おつかれさまとお酒をゆっくり飲みたい気分です。
オレンジジュースとシャンパーニュでつくるカクテルには、ミモザという名前がついています。ライトなカクテルを楽しむのも素敵。でも、ビア子はもっとキリっとぶわっと華やかな香りとしっかりした味わいのお酒が飲みたい気分でした。
さて、どれにしよう。と選んだのが、八王子のクラフトジン。
八王子醸造所のクラフトジン・エルダーフラワーは、上質なドライブーケの花束のようなお酒です。
ジュニパーベリーの香りをベースに、エルダーフラワーや柑橘、コリアンダーなどさまざまな「ボタニカル」が薫る、八王子のエルダーフラワー・クラフトジン。
ミモザの黄色を愛でながら、無色透明だけど、限りなく華やかな香りのお酒を飲む幸せ。
女性が権利を勝ち取ってきた歴史、その歴史をつくってきた先人の女性たちに感謝の杯を上げながら、女性として生きることを楽しむ今にも感謝を。
来年はミモザの切り花を買ってこなくては。そしてやはり、華やかな香りのお酒をお供にします。
男性のみなさんは、ホワイトデーのお返しに、クラフトジンとミモザの花束なんて、とても喜ばれると思いますよ。(私がほしい)
それではまた。
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